ネタバレ注意
「悪役貴族として必要なそれ」の3巻の感想です。
~あらすじ~
15歳になったアブソリュートは継承の儀を受け、ヴィランと殺しあいますが、アブソリュートは原作と違い、ヴィランを生かすことにしたのでした。
~今回の内容~
”聖女”エリザの不穏な動きと、”勇者の幼馴染”アリシアが今までアブソリュートに抱いていた悪感情が誤解だということに気づきます。
~感想~
今回は同年代とのバトルシーンが多かったですね。アブソリュートも驚異的な速さで強くなっていますが、アルトや今回初めて現れた「トリスタン」の二人も、聖女のサポートを受けていたとはいえ、かなり強そうでしたね。
アブソリュートにダメージを与えた勇者の”ホーリーアウト”という魔法もすごい威力でしたね。アルトがいまどれくらいのレベルかはわかりませんが、まだまだアブソリュートとは圧倒的な差がついていると思うので、それを無視できるほどの威力となると脅威になりうる魔法ですね。
聖女エリザはアブソリュートにとって、かなり危険な敵になりそうですね。エリザが今回やっていることを考えると、どう考えてもアブソリュートに敵意を持ってそうですし、味方に引き込むのも無理そうですよね。
”聖女”というだけあって、使っているスキルも相当強力なもののようで、恐怖心をなくしたりするのはいいのですが、若干洗脳のような効果もありそうだなと思いました。アルトが暴走したのはアブソリュートの言う通り、エリザのせいというのが濃厚だと思いますね。
アリシアをついにアルトから引き離すことができましたね。これは相当大きい成果ではないでしょうか。マリアだけではなく、アリシアという大事な幼馴染ヒロインまでいなくなった勇者側は戦力がかなり削られたことでしょう。
アブソリュートはアリシアを婚約の形で手に入れようとしていましたが、そこまでするということは、原作的にかなり重要な位置だということが予想できますよね。しかもアリシアがそれを領民のためを思って断ったことを考えると、しっかりとした意志と責任感を持つ人物であることが伺えます。それを味方側に引き込めたのはやはり大きいですね。
今回味方という点では、最初から側近の貴族たちが増えていましたね。一人ひとりの紹介も欲しかったところですが、どうやら全員かなり優秀らしく、さらにアブソリュートの事をキチっと慕っているようでしたから、順調に戦力強化もできているようです。
アルト側は冒険者になって、今後どう成長して、味方を集めてくるのか注目したいところですね。原作からそれたことでアブソリュートが知らない仲間を連れてきた時が厄介そうですね。
~推しポイント・好きな場面~
アブソリュートとアリシアの絡みが好きでしたね。アリシアが徐々にアブソリュートに心を許して言っているのを見るのが面白かったですね。
アブソリュートもアリシアを騙そうとしているのではなく、救おうとした形で手を差し伸べたのが良かったと思います。
個人的にはアリシアには幸せになってもらいたかったので、今までアルトに振り回されていた分、アブソリュートの元で幸せになってほしかったですが…。
~気になる伏線~
エリザの思惑や、トリスタンがどういう人物なのかが気になりますね。トリスタンも味方に引き入られそうなキャラじゃなさそうなので、敵に回るのでしょうが、かといってアルト側に入りそうな感じでもなさそうなんですよね。
エリザも学園にアルトが居なくなった状況で、今後アブソリュートに何を仕掛けてくるのかが気になりますね!
~この巻の見どころ~
アルトとのバトルシーンですね。武道大会でかなわなかった勇者との対決が見られたのは良かったですね。現段階での力の差を把握できたのもアブソリュート的にも読者的にも良かった点だと思います。
アルトも対ウル戦のように何もできないで負けるのではなく、少しダメージを与えてきたことに驚きました。
4巻の感想について