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ファンタジー 漫画

あなたのお城の小人さん ~御飯下さい、働きますっ~ 1巻 レビュー|感動的な転生ストーリー


今回紹介するのは「あなたのお城の小人さん ~御飯下さい、働きますっ~」です。

~あらすじ~

アラサー独身の「相模千尋」は仕事帰りに事故に遭い死んでしまいます。ふと気が付いたら異世界の第八王女に転生していました。第八王女は何らかの理由で育児放棄をされて瀕死の状態でしたが、そこに千尋の意識が入り込みます。絶体絶命な状況でどう生き残るのか…というお話です。

良かった点

①優れたキャラクターデザイン

主人公の千尋(転生後)が本当にかわいく描かれており、とても癒されました。2歳ほどの小さい体で色んなことを頑張っていくのですが、ぽてぽてと動き回るさまは赤子のような可愛らしさで微笑ましくなりました。

他キャラも個性が際立っており、似たようなデザインのキャラクターがいないので、キャラクターを覚えやすいのは良い点だと思いました。

デザインも優れていますが、キャラクターの性格も善人が多く、千尋に対して優しく接してくれているので安心して読み進められました。

②ストーリーの進み方

千尋がとにかく生きるために前向きに頑張るので、色々なことが動いていきます。千尋が転生前の知識を持っていることもあって、年齢的には破格の賢さを持っていることになるので、どんどん千尋の優秀さが知られていき、どこまで這い上がれるかが楽しみになりました。

気になる点

①転生前の知識について

千尋は一応特殊な能力を持っているので大丈夫なのですが、歳をとるにつれて年齢によるアドバンテージがなくなっていくのではないかという点が心配でした。例えば千尋が幼いながらも複雑な計算を解いたりするのですが、大人になればできて当たり前だという評価を下されますよね。

②不自然な優しさ

千尋には丁寧に接しなければならない理由があるのですが、その特徴を隠した状態でも騎士団に指示したりしていて、騎士団もそれに対して特に不満を言わないというのが少し不自然だなと思いました。もちろん幼い子供の言うことに怒る人などいないとは思いますが、指示の仕方が少し偉そうだったので…。

~おすすめ度~

★★★★☆(4/5)

這い上がる系の作品の中ではストーリーとキャラクターが優秀で、大いに期待できる作品でした。1巻を読んだ後、次の巻もすぐ読みたくなるほどストーリーに惹かれたのは久しぶりでした。

表現も暗い要素が強すぎず、不快感がなかったのも大きいと思います。暗すぎるお話を読みたくない方でもこの作品のシリアス度なら無理せず読めると思います。

全体的に感動する要素が多いのか、千尋が涙するシーンが多かったです。2巻以降はどういう展開になるか分からないので、気になった方は次巻も購入してみてはいかがでしょうか。

2巻の感想について

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