今回紹介するのは「姫ヶ崎櫻子は今日も不憫可愛い」です。
~あらすじ~
「姫ヶ崎櫻子」という、容姿端麗で文武両道さらにスタイル抜群の上に主人公(三森夏樹)の幼馴染というメインポジションにいるにもかかわらず、「負けヒロイン」(負けが確定している不遇のヒロイン)という不遇な立場におり、可哀そうな目に遭いながらも主人公への恋愛感情を成就させようと奮闘していく物語です。
良かった点
①お手本のようなツンデレキャラ
ツインテールで八重歯でそして自信家という、これでもかというくらいツンデレ属性を詰め合わせたヒロインで櫻子のことが好きになりました。
夏樹に結構尽くしていて、ちゃんと心から夏樹を異性として好いているのが良いですね。空回ってはいますが一途なところが魅力的です。
あとよくプンスコ怒っているところも可愛いですね。激しい怒りじゃなくて、コメディ要素がある怒りなら読んでいても読者として心が荒れないのでGoodです。
②なんとなくメタい状況に気づいている
ちょっと刺激があるハプニングだったり、何故か告白が上手く伝わらないことなど、ある程度夏樹達は自分たちに不思議なことが起こっていることを自覚しているのが面白いなと思いました。
幼馴染なだけあって、熟年夫婦のようなやり取りも見ていて微笑ましいですし、良くある恋愛ものの作品にありがちなハプニングが発生しても、櫻子が「あー、はいはいいつものやつね」みたいな反応なのが面白かったです。
気になる点
①女性向けではないかも
ヒロイン(櫻子)が頑張る物語なので、主人公(夏樹)は基本受け身です。なので男性主人公からアクションを起こしてほしいと思われている方は注意が必要です。また内容的にも男性向けなお話が多いです。
②配信のお話は少し読んでいて複雑だった
色々あって櫻子は生配信をしているのですが、夏樹が最後まで配信を止めるように言わなかったのが残念でした。
~おすすめ度~
★★✭☆☆(2.5/5)
20年ほど前は”ハルヒ”などツンデレキャラが人気でしたが、今はツンデレキャラが最推しという方は少なくなってきているのではないでしょうか。そんな供給が減ってしまったツンデレキャラを堪能したい方にはぴったりの作品だと思います。
ただ一巻を読んだ感想としては、読む人を選ぶ作品だと思いました。個人的にはとても面白かったですが、他人におすすめするには少しインパクトが薄いかな?と感じました。
登場人物の中でも櫻子の魅力がぶっちぎりで高いので、とにかく櫻子のことが気に入った方は購入して読んでおいて損はないです!
2巻の感想について
