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ざしきわらしと僕 最終巻 感想|童心を思い出させてくれる良作品!

ネタバレ注意


「ざしきわらしと僕」の3巻の感想です。

~今回の内容~

3学期が始まり、6年生の瑠衣子は小学校卒業間近になりました。6年生を送る会で何をするか裕貴達は考えます。

~感想~

透貴子は冷静であまり感情を表さない性格かと思いましたが、キボちゃんを見て癒されたり、笑顔で会話したりと結構優しい感情を持つ人でしたね。

父親とも裕貴のことで連絡を取り合っているみたいですが、何故この二人は離婚したのでしょうか。二人とも裕貴のことを大切に思っているみたいなので、そこで協力できそうなものですが…。

みうは学校で上手くいってないようでしたが、理緒ヤイバたちのおかげで言うべきことは言わなきゃという気持ちになれましたね。

子どもの頃の関係は意外と脆いですから言いたいことを言いづらいのは分かる気がします。しかし大人になってしまったら手遅れで、言わなきゃいけないことを言っておかなかった場合、悪い点はもう改善する可能性がないので、大人になっても付き合いを続けたいなら絶対言うべきですよね。

豆まきやバレンタインを満喫していましたが、私も子どもの頃は季節のイベントに参加していましたね~。大人になってからは家から出ることもなく、夜に働き昼は眠るを繰り返しているので、人と遊ぶことも無くなってしまいましたが、こういうお話を見ると私もみんなとイベントを楽しみたいなぁなんて思いました。…バレンタインは子どもの頃から縁がなかったけど笑。

~総評~

もう9月に入り夏休みは終わってしまいましたが、子どもの頃の夏休みを思い出すような良い作品でした。都会の方だと共感できない部分があるかもしれませんが、それなりに田舎に住んでいる方だとより馴染みのあるお話に感じられると思います。

両親が共働きで学校終わりに祖母や祖父と一緒にいた人とかも共感できる内容だと思います。私はどちらとも当てはまっていたので、裕貴の気持ちをよく理解できて、分かりやすく懐かしい気持ちになれました。

この作品では家に祖母だけでなく、ざわ子達がいてくれるおかげで賑やかな環境になっていましたが、裕貴が成長していった先のお話も見てみたいなと思いました。全3巻という短い作品だったので、1年分のみのお話になってしまいましたが、物語の終わり方としては癒されるような展開だったと思います。

主人公である裕貴や妖怪たち以外にも、同じ学校の子どもたちなど魅力的なキャラクターがたくさん登場していて、その中でも一番目立っていた分かりやすいツンデレ枠の理緒は、特に子どもらしい魅力も持った良いキャラクターだと感じました。

大人になってからこの作品を読むと、子どもの頃に持っていた大切な感情を思い出させてくれる感覚がしました。ざわ子達が大人には見えなくなってしまうように、大切な感情も、大人になった先の日々の忙しさによって見えなくなってしまうということなのかなと受け取りました。

この作品は大人になって童心を忘れてしまった人や、日々の忙しさに疲れている人に刺さる作品だと思いますので、是非読んでみて欲しいです。

2巻の感想について

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