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悪役令嬢セシリア・シルビィは死にたくないので男装することにした 1巻


今回紹介するのは「悪役令嬢セシリア・シルビィは死にたくないので男装することにした」です。

主人公「神崎ひよの」が乙女ゲーム「ヴルーヘル学院の神子姫3」の世界で、悪役令嬢の「セシリア・シルビィ」として転生してしまい、17歳の時に訪れるバッドエンドを避けるため、セシリアとしてではなく、「セシル・アドミナ」という名の男として、ゲームの舞台の学院を過ごすという物語です。

乙女ゲームの内容としては、人間の負の感情に巣くう「障り」というものを祓える神子候補として、攻略対象である七人の騎士が持つ「宝具」を多く預かった候補が、神子として選ばれる「選定の儀」を1年かけて行い、神子に選ばれた者は自分に宝具を預けた騎士の中から1人選び、「聖騎士」として傍にいてもらう(恋人)というものです。

その神子候補にセシリアと、ゲームの主人公である「リーン・ラザロア」、そして正体不明の3人が選ばれ、セシリアは生き残るためにリーンに神子になってもらうため、男として過ごしバッドエンドを避けることにしました。

攻略対象でないモブキャラで過ごすことが、当初の目的だったのですが、ゲームのチュートリアル戦闘イベントをセシル(ひよの)が忘れていて、主人公か騎士しか達成できないイベントをこなしてしまい、神子候補であることを隠すため、本来の騎士(攻略対象)であり、義弟であるギルバートから宝具を受け取り、騎士として過ごさなければいけなくなってしまいました。

それからは、あることからセシルはセシリアと関係があると思われ、セシリアの婚約者の予定の王太子「オスカー・アベル・プロスペレ」に、本来なら嫌っているはずのセシリアに会わせろと半ば脅されたり、林間学校でよりにもよってオスカーと同室になってしまったりします。

リーンがだれを攻略するのか、そしてオスカーはセシリアのことを嫌っていないとすると、これからの展開はどうなっていくのか、非常に期待ができる作品です。

良かった点

①斬新な設定

女性が男性として過ごしていくという、物語の中でもかなり珍しく面白い発想の悪役令嬢モノで、女性であることをバレないように必死に立ち回りますが、どうしても体の細さ、顔立ちなどでバレそうになるヒヤヒヤさが読んでいて楽しいです。

②絵が可愛い

セシリア、リーンの女の子二人が大変可愛く書かれており、それだけでなく攻略対象である騎士たちもキラキラ過ぎず綺麗なイケメンで描かれているので、気持ちよく読むことができます。ちなみに幼少期のセシリアがとても可愛かったです。

残念な点

①攻略対象であるオスカーのセシリアへの好感度が高すぎる

義弟であるギルバートがセシリアに恋心を抱くのは、まだ理解ができるのですが、12年前、それも一度会っただけのセシリアにオスカーは入れ込みすぎじゃないかなと思いました。

2巻レビューについて

著者秋山シノ
原作秋桜ヒロロ
キャラクター原案ダンミル
価格650円+税
ページ数