ネタバレ注意
「やり込んだ乙女ゲームの悪役モブですが、断罪は嫌なので真っ当に生きます」の3巻の感想です。
~あらすじ~
魔力回復薬が完成したことにより、ナナリーを延命できるようになったので、その間に治療薬を完成させることにしました。
また、リッドはいきなり決まった婚姻相手のファラに会うため、レナルーテ王国へ行くことにしたのでした。
~今回の内容~
リッドは原作本編の記憶を思い出すために、特殊魔法「メモリー」を開発します。しかし、ゲームのシナリオを”未読スキップ”していたので、思い出すのはかなり困難な道になる様でした。
レナルーテに着いたリッドですが、これから王子である「レイシス」というキャラに会うことになりました。レイシスはどうやらノリスという男に唆されているようでした。
~感想~
リッドは、前世の記憶を思い出すことで魔力枯渇症の原料となる薬草の情報を得ようとしているようです。ということはまだリッドはルーテ草の入手経路については覚えていないということなのでしょうか。
延命を続けるのに必要な月光草の入手を容易にするために、レナルーテとの商流パイプを太くしようとしているみたいですが、治療薬は完成したのにまだまだ一息付けそうにもないですね。
しかしこのタイミングでレナルーテの姫と婚約の話が来たのは僥倖でしたね。どちらにせよ農業技術の高いレナルーテには頼らざるを得なかったでしょうから、きっかけが自然にできてやりやすくなりましたね。
レイシスは本編の攻略対象のようですが、そもそもこの世界が乙女ゲームの舞台だということを忘れていました笑。それにしても未読スキップしていたのですね…。個人的にゲームはシナリオも大切だと思っている派なので、少しもったいないなと思ってしまいますね。
リッドのようにゲーム部分だけ楽しむ方も結構いらっしゃると思うので、そういう方には感情移入しやすいポイントなのかもしれませんね。ただ、この状況で有用な情報を引っ張り出すことができるのでしょうか。
レイシスの性格や背景などを思い出すことができれば、関係性を良好にするのも難しくないと思いますが、何も分からない状態で進めると、今のレイシスとは相容れない感じになりそうですね。
ファラはやはり以前リッドが助けた女の子でしたね。なのでファラからの印象は最高の状態だと思うのでクリアだとして、やはり何か黒幕のような人物に唆されているレイシスに対してどうするかがポイントですね。
~推しポイント・好きな場面~
ファラが登場するシーンが良かったですね。小さい子供が綺麗な所作をしているのを見ると、なぜか心が洗われるというか、気が引き締まる思いになります。
子供からしたら辛い経験だと思うので、強要はしてほしくありませんが、お嬢様キャラとかが好きな私には刺さりますね!
~気になる伏線~
13話で、シャドウクーガーとスライムの馴れ初めが語られましたが、これが本編にどう影響するのでしょうか。
いきなりすぎて戸惑ってしまいましたが、どちらも強力な助っ人になってくれそうな存在見たいですので期待ができますね。
~この巻の見どころ~
ライナーとの稽古シーンですね。ルーベンスの稽古とは一線を画す、さらに厳しい内容でしたね。この作品の中ではかなり迫力のあるコマでしたので、是非読んでみてほしいです。
帝国の剣と呼ばれているライナーに鍛え上げられれば、リッドもかなりレベルアップできるでしょうから、この機会に同世代と大きく差をつけたいところですね。
4巻の感想について