ネタバレ注意
「悪役令嬢の中の人~断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします~」の3巻の感想です。
「狂化」とはその名の通り理性を失い、周りの人を襲ってしまう現象のことだったんですね。
狂化してしまった魔族が理性を取り戻すためには、「魔力を持つものを死ぬまで喰らうこと」とありましたが、強い魔力を持った魔族が狂化すると、弱いものを守るには魔王が狂化した魔族を倒すしかなくなるという感じですかね。
魔王は原作で狂化してしまい、弟を殺してしまうとありましたが、やはりこの世界はピナ以外に厳しすぎますよね…。魔王ですら抗えない現象を作るなんて、開発陣の考えるスケールの大きさがすごいですね。
魔王との交渉で、レミリアが自分の感情とエミの感情を使い分けて話しているところがカッコよかったですね。どこまでもエミの感情を尊重しているのが伝わってきます。
今回は、レミリアだけが大きく描かれたページが複数あり、迫力があってレミリアの覚悟の強さが大きく伝わってきました。
レミリアはエミの笑顔を真似するのが上手くなりましたね。
魔王と手を取り合ったときは天使のような微笑みをしていたのに、一人になった瞬間に大悪党のような表情になったので、ギャップで風邪をひくかと思いました笑。
創生神との戦いで、レミリアが「今のはちょっと……痛かったわよ」と言っていましたが、ドラゴンボールのフリーザみたいなセリフだなと思いました笑。まぁそれくらい強いんですが。
魔王の力を借りたのもありますが、創生神を倒しても、レミリアはまだ手の内を全て明かしてないようで…。一体どんな奥の手があるのでしょうか。そしてそれは使う時があるのでしょうか?
魔王は完全にレミリアを好きになったようですが、レミリア自身は全く受け入れる気はなさそうですよね。レミリアが望んでいるのはエミの幸せだけですし…。
エミも意識を取り戻したら、魔王に知らないうちに好かれているという状態になると思うので、魔王の恋は成就しなさそうな気がしますね…。
魔王は「嘘と真実を見抜く魔眼」を持っていると言っていましたが、レミリアには一切通用していませんね…。レミリアのごまかし方が上手いのか、魔王がレミリアに魔眼を使うのをやめているのか分かりませんが、レミリアの狙いには気づいていないですね。
浄化の女神「レンゲ」より、レミリアは「浄化の乙女」の称号を授けられていましたが、何か特殊な効果はあるのでしょうか。レミリアは心底いらないと言っていたので効果はなさそうですが。でも女神から授けられたものを持っていれば、いつか助けになりそうですよね。
レミリアが魔王にお願いして、課金アイテムの効果を無効にすることと、魔族専用好感度アップアイテムを禁制品にしたことで、ピナは魔族に協力を依頼することもできなくなりましたね。
「これでピナが魔族に取り入る手段も奪った」といっているレミリアは、デスノートのライトの「計画通り」の顔にめちゃ似ていますよね。読んでいて笑ってしまいました。
レミリアは人間界と魔界をつなぐ転移門を作るそうですが、転移門によってピナたちはどういう被害を受けることになるのでしょうか。
狂化する原因がなくなったので、魔族が人間を襲う意味がなくなったはずですが、どうするのしょうか。国家転覆…というわけではなさそうですが。
次巻を早く読みたいです!