ネタバレ注意
「義姉の代わりに、余命一年と言われる侯爵子息様と婚約することになりました」の4巻の感想です。
スペンサー侯爵は、グランヴェル侯爵に家督を継ぐのはクレイグの方で間違いないかと確認をしてきました。
グランヴェル侯爵が家督はライオネルに継がせるというと、スペンサー侯爵はユージェニーの婚約者をクレイグからライオネルに変えようとしました。
それを聞いたユージェニーはエディスから貰った勇気を出して、スペンサー侯爵(両親)にクレイグを心から愛していることを伝えました。
クレイグとユージェニーの深い愛を見せられたスペンサー侯爵は、二人の婚約を認めました。
これで一件落着かと思いきや、スペンサー侯爵はライオネルを排除する計画を立てていました。
実はスペンサー侯爵がグランヴェル侯爵家にこだわる理由は、幼い頃に優秀なグランヴェル侯爵(ブレンド)と比べられてしまい、屈辱を味わったようでした。
学業や芸事を努力しても事態は好転しなかったため、娘をグランヴェル侯爵家の後継ぎと婚約させて内側から乗っ取ろうとしていたのです。
読めば読むほど子供たちが可哀そうに思えるストーリーですよね。スペンサー侯爵はユージェニーを完全に道具としか見ていないですよね…。だからクレイグとの婚約を認めたのには驚きました。
ユージェニーは親子の縁を切ってでもクレイグと婚約すると言っていましたが、この二人がお互いのことを一番大切に思っているということが伝わってきたので、家同士の問題に巻き込まれないためにも、これから先はスペンサー侯爵から離れて暮らしていってほしいですね。
ユージェニーは婚約するまでスペンサー侯爵のもとで暮らすのでしょうが、一度婚約を認めたと言っても、後から撤回するなんてことを言いそうな人物(スペンサー侯爵)なので心配ですね。
グランヴェル侯爵はスペンサー侯爵に対して何もしていないのにすごく恨まれていますね。あまりに身勝手な理由すぎるので、グランヴェル侯爵も心当たりがなくて流石に恨まれていることに気づいていないのでしょうか。
「エルナ」という人物が、グランヴェル侯爵家専属の調香師としてスペンサー侯爵家からきたようですが、スペンサー侯爵が関わっていることを考えると、どこか危険な予感がしますね…。
エルナが来てから、ライオネルは食事を残したり呼吸が出来なくなるような痛みがあるとエディスに伝えます。
ライオネルはどんどん体調が悪化していきますが、エディスと出かける約束のためも、エディスに自分の容態が悪いことを隠しました。
エディスは一応ライオネルから調子が悪いという報告は貰いましたが、まさか激しくせき込むほど悪化しているなんて思いませんよね。
ライオネルの気持ちも分かりますが、エディスは二人で出かけるのも楽しみにしているはずですが、一番はライオネルが元気になることを望んでいると思うのでそこを考えられたら良かったですね。
ライオネルはその後意識を失って倒れてしまいます。その原因はスペンサー侯爵が送った陶器から毒が溶け出していたことでした。
やはりエルナは何も聞かされていなかったのですね。仕事に誇りをもってそうな人物だったので、そんなことをするような人物に見えませんでしたからね…。
エディスは前に読んだ「聖女の誕生と愛のおはなし」の本の通りに、自分が聖女の力を持っている可能性に懸けてライオネルに口づけをしました。
その時エディスが光り輝いたようですが、これでライオネルは助かるのでしょうか!その後の展開も楽しみです。
もしかして物語もラストに近いのでしょうか?面白い作品なのでまだまだ続いてほしいですね!
5巻の感想について