ネタバレ注意
「デミルカ様はごりつよ悪役令嬢 メンタル最強お嬢様は王子からの婚約破棄をぶっ潰します!」の2巻の感想です。
マルグレドとアシュリーの仲を壊すことにしたデミルカ。
再び男装しユリアスとして、アシュリーに会いに来ました。王宮の様子を嘘は言わずデミルカの都合の良いように教え、アシュリーにマルグレドのことを諦めさせようとしましたが、アシュリーは諦めないというのでした。
マルグレドが工房で何を見ていたのかを聞くと、見事な出来の絨毯を見ていたと聞きました。
アシュリーの細い腕を見て、工房の経営と生活が厳しいことを知り、最後の絨毯が正当な値で売れたのはサランデ侯爵が購入した時だと聞きました。(サランデ侯爵はデミルカと最後までマルグレドの婚約者の座を争った家)
サランデ卿がマルグレドとアシュリーの出会いを仕組んだのかと考えたデミルカは、丁度来ていたサランデ家の舞踏会の招待状に返事をすることにしました。
ユリアスとして頻繁に会いに行くと、アシュリーがユリアスに惚れてしまいそうですが大丈夫なのでしょうか…。
デミルカはアシュリーの心を弄んで傷つけたくないと言っていたので、マルグレドからアシュリーを横取りする方法は使わないと思いますが、「酔っ払いに絡まれているところを単身で助けに来てくれて、自分のことを心配してくれている美青年」とかいう、男性から見ても惚れてしまう要素がてんこ盛りなんですがね。
アシュリーをこれ以上騙すわけにはいかないと言ったセリフは、デミルカの真っ直ぐな性格をしっかり表していて、読者のデミルカに対する期待に応えていて良いシーンだなと思いました。やはり堂々とするには後ろめたいことはあまりしてほしくないですよね。
デミルカはサランデ卿に、カーティス製(アシュリーの工房)の絨毯のことで揺さぶりをかけましたが、特に慌てる様子もなくカーティス工房と繋がっていることを明かされたので、2人の出会いに関してはサランデ家は無関係だと思いましたが、メリアナ(サランデ家の娘)とアシュリーに面識があるということを話してくれました。
マルグレドとアシュリーの出会いは、メリアナが隠れて仕組んだものかと思いましたが、メリアナに仕組める能力も父親に隠れてやる意味もないので、デミルカは考え込んでいました。
流石にあの小物感がすごいメリアナに、策を練るほどの能力と伝手があるようには見えませんよね。父親と結託したならまだしも貴族の娘一人が王子と平民の娘を出会わさせるなんて現実的な話ではありませんね。
アシュリーの心を鷲掴みにするためにグランシェド産のパンを大量に持っていくと、アシュリーに泣くほど感謝されたのでした。
アシュリーにメリアナのことについて聞いてみると、記憶にないと言われたので、やはりメリアナが仕組んだことじゃないということが分かりました。
マルグレドはアシュリーの生活が困窮しているのを見て、何も思わなかったんでしょうか。
まぁ純粋な恋愛に金銭的な問題を持ち込みたくなかったのかもしれませんが、もう少し陰で助けてあげるとかできないものですかね?
しかもそれを婚約者(しかも婚約破棄を言い渡された)デミルカが助けているので、読者的にはマルグレドの事情をなかなか理解して寄り添ってあげにくいですね。
代わりにエルジナ(第2王子)の特徴を伝えたら、マルグレドの側近の方だと言われたので、二人の出会いはエルジナが仕組んだことで確定しました。
デミルカはオルドナー家(グランシェド支持)のジルに頼んでエルジナと会う機会を作ってもらい、話し合いましたがやはり二人の出会いはエルジナが仕組んだことで、マルグレドと自分(エルジナ)はデミルカを嫌悪していると言ってきました。
黒幕が判明したとしても婚約破棄が覆るわけでもなく、今のままでは障害が多すぎるので、今やれる最大限のことをやることにしたのでした。
結局エルジナに、グランシェト家がなぜクーデターを起こすと思われているのかが分かりませんでしたね。
マルグレドもグランシェト家を好いてないという風に、エルジナの言葉から取れますが、そこらへんも事実なのかマルグレド本人から聞いておきたいところですね。
3巻の感想について