ネタバレ注意
「悪夢令嬢は一家滅亡の夢を見た ~私の目的は生き延びることです~」の2巻の感想です。
注:ファリティナの義母=セリオン達の実母
ついにセリオンは自分の実母が王国を裏切っていることに気づきましたね。
どうやらファリティナの義母にはあまり知力がないようで、ジェミニだけを助けることなら可能そうでしたね。
アマンダのファリティナへの「お友達になってあげたい」という上から発言には驚きましたね。こんな言葉はたとえ身分が対等でも失礼でしょう笑。
せめて「お友達になってください」とか「お友達になりませんか」ならまだ可愛げがあったのかも…?
弟と妹のジュリアンとセアラはどこまで知っていて、敵か味方なのかも怪しい状態でしたが、流石に義母側も子供に共謀させるほどではなく、子供たちも何も知らない純粋なままでしたね。
もしセリオンまでもが敵だったら完全にファリティナの死は避けられなかったでしょうね…。
ジュリアンとジェミニが実母から渡されたお菓子を食べたことで、二人の激しい発熱と嘔吐に苦しむ姿を目撃したセリオンは、ジェミニがガウル子爵に似ていること(で殺そうとしていること)と、さらに鉱石価格の崩壊の理由に気づきましたね。
その後セリオンの王家(ギデオン)やアマンダへの不信が、確信へと変わり始めましたね。
ファリティナがセリオンに「私を切り捨てることを躊躇しないで」と言った時、「切り捨てるくらいなら全員で落ちます」とセリオンが返してきたということは、悪夢で見た最悪な状態からはちゃんと変化を起こせているということが再確認できましたね。
セリオンは最初冷徹な人間かと思いましたが、しっかり生きている人間には温情や優しさを向けることができる人でしたね。
サイリウム卿がファリティナの義母の裏切りに気づき、積極的な援助を申し出てくれたのはかなり大きいですね。これで状況が悪くなったとしてもジェミニがすぐに殺されることはなくなったと考えてよいでしょう。
そしてファリティナはついにアマンダを階段から突き落としたという冤罪をかけられましたね。
目撃者、物的証拠なしでファリティナを捕まえた時点で、ギデオンは今後何があったとしても許されてほしくないと思いましたね~。アマンダと共に牢獄へぶち込んでほしいです!
ようやくギデオンはファリティナが何もやっていないことが分かったようですが、ファリティナはセリオンが万全の体制を立てるまで黙秘することにしたようですね。
最悪な環境の牢獄に入れられた状態で、精神も肉体もボロボロの状態なはずなのに、それでもなお耐えるファリティナはジェミニに本当の愛情を持っていることがよく分かりますね。聖母です…。
次回どのような展開になるのでしょうか。アマンダは一体何がしたかったのかやファリティナの今後の扱われ方、残された弟妹たちのことなど気になることがたくさんです!
3巻の感想について