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悪役令嬢に転生した田舎娘がバッドエンド回避に挑む話 ~死にたくないのでラスボスより強くなってみた~ 1巻 レビュー


今回紹介するのは「悪役令嬢に転生した田舎娘がバッドエンド回避に挑む話 ~死にたくないのでラスボスより強くなってみた~」です。

この漫画は「悪役令嬢が強い」「破滅の未来を変える」「剣と魔法の世界」という設定が好きな方におススメできる作品です。

小さな村に生まれた一人娘が居ました。その娘は家族との仲は良好で、友人も少ないけどいるという穏やかな暮らしをしていました。

20歳になり、刺激を求めて大きな街に引っ越すつもりでしたが、ある時魔物の群れに襲われ村は破壊されてしまいました。

娘は、来世は死ぬ前に大好きだった「光の聖女と5人の勇者」という本の人物のような、刺激のある人物に生まれ変わりたいと思いました。

目が覚めるとその本の悪役令嬢「スレイヤ・レイバーン」に生まれ変わっていました。

光の聖女と5人の勇者」は、聖女の力を持った平民の主人公が、王都にある学院に入学し、5人の勇者と出会いを果たします。様々な問題を解決しながら絆を深め、最後は協力して邪悪な魔王を倒す、という内容でした。

しかも討伐するのではなく、魔王すらも救ってしまうという誰も不幸にならないハッピーエンドの物語なのですが、スレイヤはそんな中一人だけ幸せになれない存在でした。

スレイヤは主人公に敵対する悪役で、権力のすべてを利用して主人公に嫌がらせをしていきます。最初は地位のあるスレイヤが有利に事を進めますが、失敗が続くことで地位を失い、魔王に加担してしまいます。

復讐のために魔王の命令によって主人公たちを追い詰めますが、最後には魔王に裏切られて死んでしまうという、主人公が唯一救えなかった人物でした。

そんな死に方をしたくないスレイヤ(新)は、原作通りの選択をしなければ破滅の未来は訪れないのでは?と考えますが、どの結末でも必ず死んでしまうので、死ぬ運命は変わらないと結論付けました。

スレイヤは、前世のように不幸の死を迎えないために、魔王を倒せるくらいの強さを身につけることにしました。

剣術・槍術・弓術などの武術や魔法をマスターしたスレイヤが、王立ルノワール学園で主人公や5人の勇者たちと関わらないようにわき役として過ごそうとするのですが…?

良かった点

①一人でも強い悪役令嬢

武術と魔法のどちらも使うことができて、かつ仲間の力が必要ないというスタイルは、ラスボスより強くなってみたというタイトル通りの強さで、個人的には好みの設定だなと思いました。

主人公が悪役の場合の漫画は、一人でも戦えるというよりは、一人で戦わなければならないというような制約に近いものがあったほうが、より強さを感じることができてよいと思うんですよね。

②生まれ変わったスレイヤの性格

死の運命が待ち受けているからといって、絶望したりせずに強くなろうと思える精神力や考え方や、婚約者に浮気されたときに婚約者との関係を未練なくバッサリ切ってしまうところが爽快で良かったです!

気になる点

①目のデザインが全キャラ結構似ている点

特に男性キャラクターは、目の形がほとんど似ていて、読んでいてなんとなく違和感を覚えました。

2巻の感想について