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悪役令嬢に転生した私と悪役王子に転生した俺 1巻 レビュー


今回紹介するのは「悪役令嬢に転生した私と悪役王子に転生した俺」です。

この漫画は「転生系」「恋愛」「ゲームヒロインが性悪」という設定が好きな方におススメできる作品です。

山本穂香は、婚約者だった男に浮気されて婚約破棄までされてしまいました。穂香は心の整理をつけようと、一人気ままなショッピングに行こうとしましたが、そこで階段を踏み外して(おそらく)死んでしまいました。

目が覚めると、妹に勧められて読んだ小説「運命の愛~平民の少女が王妃になるまで」の悪役令嬢「クラリス・シャーレット(17)」になっていました。

この小説は、聖女の証である薔薇の痣を持つ主人公「ミミリア・ボルドール」が、勇者「アーノルド・ハーディン」と結ばれる物語で、クラリスアーノルドの兄「エディアルド・ハーディン」は、主人公たちの恋を邪魔する悪役でした。

小説では、クラリスは最初アーノルドの婚約者でしたが、ミミリアに横取りされて嫉妬に狂っていくという内容でした。

クラリスは物語の冒頭のお茶会でアーノルドと初めて会うのですが、家族からひどい扱いを受けていて、お茶会ですら異母妹の「ナタリー」に行かせるという話になっていました。

世界の流れが変わる可能性を考えて、本来クラリスが一人でお茶会に行くはずの小説のストーリーから外れて、ナタリーにお茶会への出席を譲ることにしてみました。

するとお茶会にはアーノルドは欠席していて、代わりにいたエディアルドナタリーではなく、クラリスを指名していると父から言われ、お茶会に出席することになりました。

エディアルドの顔を見て、クラリスは今後の運命が「魔界の皇子『ディノ』に闇の力を引き出され、黒炎の魔女と暗黒の勇者になった二人は王国へ魔物の軍勢とともに攻め込むが、聖女と王子に敗れ、エディアルドアーノルドに殺され、クラリスは投獄の末に自害する」ということを思い出しました。

エディアルドの中身は、穂香(クラリス)がお見合いをするはずだった、結城大知という男性でした。

クラリスエディアルドはお互いに一目惚れし、お互いにバッドエンド回避のために関わらないようにしなければならないのに、関わってしまうという内容です。

良かった点

①クラリスのいる環境が悪かった点

悪役としてただ性格が悪かったのではなく、家庭環境やすでに広まっている噂のせいで曲がってしまったという背景があると、元々のクラリスにも同情できて、読んでいて快適でした。

②転生者が一人ではなく、それぞれ誰が誰に転生したということがすぐに判明する点

クラリスエディアルドの他にも転生者がいるのですが、それを隠すことでいたずらに物語を複雑にせず、わかりやすい内容になっていたのが良かったです。

③キャラ絵が綺麗

登場人物一人ひとり個性があって良かったです。特にクラリスエディアルドは綺麗に描かれていて読んでいて楽しさがありました。

たまにクラリスがデフォルメ調になるところも可愛くて良かったです。

気になる点

①クラリスとエディアルドの容姿が良すぎること

原作小説でこの二人はひどい作画だったから、容姿の話にならなかったということだと思うので、美男美女では最初から何もしなくても小説のストーリー通りには進まないのでは?と思いました。

2巻の感想について