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夜の名前を呼んで 3巻 感想

ネタバレ注意


「夜の名前を呼んで」の3巻の感想です。

episode.13「雨の国」

家の使わない部屋が雨漏りしてしまい、ミラは雨が降ると庭に出られず、生き物が巣に帰るから”せまく”感じると言いました。

しかし、レイミラとは対照的に「雨にとってはそうではないかもしれないよ」と言い、バケツに雨が溜めるのを楽しみにしていました。

「植物以外の生き物が見えない」&「雨の記憶の中の水中世界」という、独創性あふれる空間が面白かったです。ツインテールのミラも、くらげの衣装のミラもとても可愛かったので、是非見てみてほしいです!

アルナイルの街の全体像やお店が見れて、この漫画の世界観を知れて楽しかったです!

episode.14「Mira × Mirror」

ミラは倉庫の中にある鏡の入ったペンダントを見つけます。中を開くと鏡の中にいた人格と入れ替わられてしまいます。その人格は自由奔放な人に迷惑をかけてしまうようなものでした。

ファンタジー世界には欠かせない不思議な鏡!そんなものを貰って来たレイの師匠がなんとなくどんな人か見えてきましたね。

ミラは怖い思いをしたはずなのに、鏡の人格のことを気にかけてあげていて、なんてええ子なんだ…と思いました。

episode.15「屋根の下 冒険譚」

カプリレイ達の元に母の薬を受け取りにきたのですが、取りにくる日にちを間違えてしまいました。

レイは今日中に薬を作ってくれると言いますが、待っている間は家にミラが居るので、カップの姿でいるようにお願いされます。

カップは以前ミラに自分は旅人だと言っていたので、ミラに旅の話を聞いてみたいと言われます。

そこで、ミラが読んでいたとある本についての話をします。

魔法を使っていないのに、ミラが想像でどんな世界を見ているかがカップにも共有できているのが、子どもの想像力や感受性の豊かさを表しているのかなと思いました。

カプリがいつか人間の姿でミラと話し合えるようになってほしいですね!もちろんミラカップの姿で遊んでいるのも微笑ましくて嬉しい気持ちになります。

銅曜日と銀曜日という単語が出てきましたが、この世界の曜日の名称は、鉱石の名前になっているのでしょうか?それは何故なんでしょうか?こういう細かいところも気になっちゃいました笑。

episode.16「そばにいるよ」

カップは本屋に立ち寄ったときに見た、ミラが好きな本の作者「リラ・ボス」先生のサイン会のお知らせを見て、ミラがサイン会に行けるように一緒に街へ出るための練習をします。

頑張っているけれど消耗していくミラを見て、カップは「どうすればいいんすかね」とレイに聞きます。

レイは、何度でも挑戦できるように、失敗しても安心して休める場所を用意して上げて、信じて見守り続けると言いました。

このお話を読み終わった時、私は目が涙で濡れていました。自分のできる限界まで精一杯頑張るミラ、それを根気強く信じて見守るレイ、頑張るミラを見てどうにか力になってあげようとするカップ

ミラが病気に負けないで一歩ずつだけど進んでいるのを見て、私も少しずつでいいから前に進んでいこうと思わされました。

episode.17「ひとりでも」

ミラが一人で家の家事をしながらお留守番をするお話です。

ミラは前より落ち着いて一人で過ごせるようになっていました。しかし、レイは手紙に書かれていた夕方6時になっても帰ってこず、ミラは不安から発作が出てきてしまいました。

ミラが少しずつですが、快方に向かってきているのが分かってきましたね。寝込まず太陽の光に浴びて家事をしながら体を動かしているのを見て、成長してきているなあと感慨深かったです。

一番の見どころと言っていいのでしょうか。発作を自力で抑えたところはミラも驚いていましたが、読者である私も驚きました。

episode.18「予期せぬ来訪者」

バラン家に仕えている「オリン・ヒアデス」という老執事が庭に倒れていました。オリンはバラン家のお嬢様の「アルデ・バラン」の「影病」を診てほしいと頼みに来たのでした。

※「影病
生まれつきの病気で太陽の光に弱くなり、10秒ほど当たると火傷を負ってしまう。

ミラが初めての人に会っても「」の発作が出ませんでしたね…!特に触れられていませんでしたが、読みながら「すげー!」と思いました。

ミラレイが話していたのを聞いて「自分は”何であれば”できるのか」を考えた結果、押し花を送ることにしたんですね。

ミラは自分以外にも意識が割けるようにもなってきたようですね。アルデは感情をあまり表に出さなそうな子ですが、ミラと会うことでどう変化していくのか楽しみです。

episode.19「天才発明家の誕生秘話」

ステラが発明家になろうと決めた時のお話です。

ステラは発明第一号としてワタメイヌの綿を使った「No.1」を作りますが、レイは「ワタメイヌアレルギー」だったようで、一歩間違えたら大変なことになっていたと医師に言われました。

ステラは自分の発明で悲しい顔をさせないために、たくさん勉強するようになったのでした。

この話を見て気づきましたが、そういえばレイが医者になっているという事は学校は医大だったんですね。ステラカルトスを見ていると全然分かりませんでした。

その後ステラはちゃんとレイが「No.1」に触れられるように発明品を作ったのですね。発明家になるのを後押ししたのはレイの笑顔だったんですね。

2巻の感想について

4巻の感想について