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【目指すはナイチンゲール!】悪役令嬢は夜告鳥をめざす 3巻【転生系漫画】

ネタバレ注意


「悪役令嬢は夜告鳥をめざす」の3巻レビューです。

乙女ゲームの攻略キャラの一人、「レヴィン・ツー・フォード」により、完成した模型人形が送られました。

レヴィンは7歳にして、この世界に存在しなかった歯ブラシやアストラルランプなどを開発した天才発明家少年であり、原作小説内では主人公が扱う医療器具の設計開発と流通を担っていました。

リーゼリットはたびたびレヴィンに思わせぶりな態度をとってしまい、レヴィンはそれを本気にしてしまい、ギルベルトに止められます。

レヴィンもしょうがないとはいえ少しかわいそうですよね。幼いころの不遇な環境から救い出してくれたリーゼリットが自分を甘やかして愛してくれているという事が分かれば、恋心が芽生えるのは致し方ない事です。

リーゼリットはそれを幼稚園の先生に恋するような初恋だと思っていたと言っていましたが、そこまで年が離れていなかったらただの初恋で済むとは思いません。

リーゼリットギルベルトと婚約破棄をするつもりはありませんが、プロポーズを断って意気消沈して発明をやめてしまったらこの先が立ちゆきいかないため、ギルベルトの言う通りリーゼリットの素直な気持ちをレヴィンにぶつけることにしました。

ギルベルトレヴィンが意気消沈しないように「自信があるなら才で奪え、リーゼリットがその気になれば考えてやる」と言い、レヴィンが意気消沈せず開発を続けるように仕向けてくれたのでした。

レヴィンは若干ヤンデレが入った腹黒な一面を見せますが、まだリーゼリットの目の前で本性を出しているところを見るとマシなのでしょうか。腹黒天使キャラは乙女ゲームでは鉄板のキャラですが、そういう人気があるのでしょうか。

リーゼリットと護衛に変装したギルベルトは病院の入院病棟に訪れます。

そこでは大人と子供が入り乱れていて、衛生状態が最悪だったり、外科治療では麻酔も使わず錆びた器具で手術していました。

手術のシーン、全員目がイッちゃってて無表情でこの漫画のタイトルを忘れそうになりました。

リーゼリットは十分な麻酔薬と清潔意識の為、保清の有効性評価を下方修正し、レヴィンに手術に使う手袋を作成依頼することにしました。

看護師がハサミを落とし、ギルベルトがそれを拾おうとしたら、「赤い目」のせいで触らないでと忌避されます。

ギルベルトリーゼリットに「俺の婚約者になった事を悔いているか」と問いますが、リーゼリットは「そんなわけないでしょ!?」と言い、「これまで幻滅したことなど一度もありません」と優しく言いました。

そんなリーゼリットギルベルトは「こいつのことを知れば知るほど惹かれていく」と思いますが、国と兄のために生きると決めたギルベルトは個人的な感情に流されないように自らを律するのでした。

リーゼリットにバぶみを感じてきました。でもそれはギルベルトが忌避され続けてきて、それを耐えてきたからこその愛ですよね。ギルベルトにはどうやってリーゼリットを自分と婚約したうえで国に貢献できるかと言う方向で考えてほしいです。

エレノア邸にてエレノアにペニシリン研究の協力を依頼しようと思ったリーゼリットでしたが、アポなしで来たファルスに出会い、3人で会話することにしました。

エレノアは罪の意識によりファルスとの会話がかみ合わず、事実を打ち明けようとしたところをリーゼリットが呼び止め、花を摘みに行ってくるとエレノアを連れ出しました。

エレノアファルスにすべてを打ち明けると涙ながらに言いますが、リーゼリットが自分が引かれているのはギルベルトであり、またファルスが心奪われているのもエレノアのことだと言います。

それでもなお悩むのならリーゼリットセドリックの新薬開発に協力してほしいと言います。エレノアの料理やハーブの知識はこの先必要になると言い、リーゼリットエレノアに自分が怒っているという誤解も解くことができたのでした。

エレノアもかなり苦悩していたようですね。2巻レビューでは何考えてるんだと書きましたが、自分がファルスを救ったのではないと言い出せなかったという事なのでしょうか。まあ確かにこうもとんとんと勘違いされると分かる気がします。なんだかファルスも思うところがあるような描写が気になりますね。

セドリックのもとで模型人形を使用して、心肺蘇生法の演習を始めました。

心肺蘇生法は戦地では実用的ではないとギルベルトに教えられ、リーゼリットは「災害医療時の運搬法レンジャーロール」の実演をします。

こんな運搬法は実際にあるのでしょうかと調べてみたら、本当にあるみたいですね。武道とかでも人の体を比較的簡単に動かす動きとかがありますが、すごいですよね。

ロディウスに騎士団への伝達への準備ができたと報告をし、リーゼリットはその際にギルベルトの名を加えてほしいと言います。

しかしロディウスギルベルトファルスより目立てばあらそいのもとになるため、ギルベルトの名を出すつもりはないと言います。

ロディウスは自分がギルベルトに何もしないことでファルスに兄弟として慈みさせ、ギルベルトファルスに尽くすように仕向けていたのでした。

ロディウスのやっていることは最低ですが、それに気づいたギルベルトも何も言わないという事はもうこの刷り込みに関しては手遅れという事ですね。幼少のころからずれた価値観を植え付ける大人は本当に害でしかないです…。

ロディウスリーゼリットもまた、ギルベルトの生い立ちを聞いたからギルベルトを慈しみ助けになりたいと思ったのではないかと聞きます。

それに対してリーゼリットは自分がそう思うのはギルベルトの性質全てが自分の好みに合っているからだと言うのでした。

ギルベルトのためとはいえ、国王の前でギルベルトのことを愛していると力説できるのは国随一の良妻になると言えるのではないのでしょうか。早くこの二人がくっついた未来が見たいです。

ギルベルトリーゼリットを一面の花畑に連れていき、「この光景をお前にやる」と言い、言葉の代わりに花をプレゼントします。それはリーゼリットが花言葉を知らないだろうと思ってのことでした。(事実知りませんでした。)

リーゼリットはかえって調べたことでプレゼントされた花が「ミモザ」であることが分かり、花言葉をナキアに聞きました。それは「秘密の恋」でした。

秘密の恋」ということは、自分の中にこの感情をしまっておくと言う意味がありそうで、不安です…。

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