ネタバレ注意
「元悪役令嬢、巻き戻ったので王子様から逃走しようと思います」の2巻レビューです。
ルルフィーナのもとにドミニクと婚約の話が来ます。しかしルルフィーナはドミニクとの婚約をあきらめているので、「私は誰とも婚約しません」と言い、辺境伯として身をたてるため、辺境へ移住することにしました。
ドミニクとだけではなく、長男であるファビアン、南の大国の王弟殿下とも婚約の話が来ているとは、今回はずいぶん波乱な予感がしますね。にしても伯爵家に王家からの婚約の話が来るなんてことがあるのでしょうか。基本公爵家だと思っていました。
その際、アイシャの幸せの為に辺境へついてこさせず、スティーブの居る屋敷に残すのでした。
アイシャを置いていくのは意外でした。私の予想展開としては、アイシャはずっとルルフィーナを支える存在だと思っていました。やはりスティーブと結婚するのが一番幸せなんでしょうかね。
フィオレ領に引っ越して数年が経ち、9歳になったルルフィーナは令嬢としての教育を受けていて、そこではお世話係として歳が近い、「ポリー」「ジム」「サム」「ヘンリー」の4人がおり、ともに勉学に励むのでした。
4人ともルルフィーナに対して友好的ですね。もちろん領主の孫娘なので、機嫌を損ねるわけにはいきませんが。ポリーが可愛くていいと思いました。犬系女子です。
ある時、ポリーが城の図書室で幽霊を見たというので、調査することにしました。図書室にはランプと巻き戻り前にドミニクが薦めてきた絵本があり、さらにヘンリーは何かを見つけたのですが、何もないと言うのでした。
ヘンリーが何もないといった理由は何だったのでしょうか。実は事情を知っていたのか気になりますね。
後日、ポリーの父に丸投げしている祖父から贈与された畑に行きました。そこにはアンジェリカの実家のバーンズ領にいるはずのドミニクが居ました。
巻き戻り前のドミニクとはずいぶん違うようですね。巻き戻り前の過去のドミニクも実はこうだったのでしょうか?ルルフィーナは出会ってなかったでしょうから、そこは不明ですね。
ドミニクはどうやら周りから冷遇されており、憔悴していました。そこに祖父からドミニクを立派な王子にするために導くように言われました。(実際言われたのは「友人として支えてやってほしい」です)
なぜか王子を育てることになってしまったルルフィーナ。元婚約者を育てるってどんな気持ちなんでしょう。複雑すぎます。
どうしてもドミニクと会うと、か弱い存在をいじめる悪役みたいになってしまっているので、彼の歓迎会をすることにしました。
歓迎会でドミニクをユス湖に連れて、ボートで対岸へ行ったのですが、ドミニクは微妙な表情をしており、水が苦手だということを聞き出しました。
ルルフィーナはドミニクに「おぼれたら助けてあげる」というのですが、ドミニクは「僕が死んでも困る人なんていないから」と言います。どうやら兄のファビアンに悪意をぶつけられていたらしく、周りも助けなかったようです。
すでに権力争いに巻き込まれているようですね。ドミニクが城から離れたことで、ファビアンが王になる可能性が大きくなったのではないのでしょうか。前のドミニクが王位に興味がなかったように、今回も王道から外れるのでしょうか。
ルルフィーナはドミニクにフィオレ領を好きになってもらうために動いていくのでした。
3巻レビューについて