ネタバレ注意
「転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す A Tale of The Great Saint」の9巻の感想です。
フィーアはラデク族長から『聖石』を全て献上すると言われました。
聖石は”回復魔法を行使できるようになる”、現代では本当に貴重な魔石のようですが、フィーアからしたら聖石に溜められる魔法の量は少ないと認識しているので、価値が分からなかったようですね。
それでも瀕死の傷から欠損までも治してしまうほどの回復効果を溜められるようですが…。フィーアの魔法の量の基準はどうなっているんでしょうね。
カーティスは族長を揺さぶり、住民の特性を利用して、狙い通り王都勤めの騎士となることが出来ましたね。カーティスと族長の話の進め方はあまりにもスムーズでしたから、何かあるとは思っていましたが。
大聖女の死で狂ってしまった歴代最強の騎士「黒騎士」には、フィーアは会ってないとのことでしたが、セラフィーナの生前の知り合いでもないのでしょうか?
黄紋病の特効薬の作り方も、現代の聖女が作れるようなレシピを渡していましたね。回復魔法を込めた聖石もいくつかサリエラに預けていたので、これでサザランドの民は安心して生活できるでしょう。
クェンティンとザガリーとイーノックは3人とも大当たりの聖石を選んだようですが、大当たりがたくさん入っている優しい設計なんですね。デズモンドは普通の効果の聖石を引いてましたが、結構運が悪かったんですかね…笑。
シリルがフィーアから自分だけ聖石を貰ってないことに気づいたときの拗ね方が面白かったですね。
サヴィスが自分も聖石を受け取ったことを少し気まずそうに話していたところも、面白いシーンでした!
シリルは普段ものすごく冷静なのに、フィーア絡みになると感情豊かになるのは、やはりフィーアに惹かれているのでしょうか。
しかしシリルのフィーアを見る目は、どこか親のような温かさを感じるんですよね。
挿話で登場していたアルテアガ帝国の皇族たち(ブルーやグリーン)が、ついにフィーアを探しに来ましたね。
ブルー達には当時のフィーアは10歳くらいに見えていたのですね。確かにキャラデザもセラフィーナの時より幼く小動物のような感じがありますよね。
グリーンは思ったより冷静で、フィーアが自分自身を女神(大聖女)として扱ってほしくないと思っていることを理解していましたね。
修了式を無事に終え、正式に王族護衛騎士になったフィーアですが、最初は3週間の休暇を与えられるとのことで、姉のオリアに会うことにしました。
オリアは北方警備をしていて、そこには凶悪なモンスターがたくさんいる”霊峰黒嶽”があり、ザビリアがそこに戻ったことにより、山の外に強い魔物が押し出されているようです。
シリルはフィーアの従魔が黒竜だと知っているので、フィーアは霊峰黒嶽の件は自分のせいだとバレてないと思っていましたが、たぶんバレバレですよね笑。
ついにグリーンと出会ったフィーアですが、クラリッサも一緒にいることで、より一層複雑なことになりそうですね!
次回どんなことになるのか楽しみです!
10巻の感想について