今回紹介するのは「冠さんの時計工房」です。
~あらすじ~
管理時計店店主「冠綾子」が、主にお客さんの時計の修理依頼をこなしていくお話です。綾子は時計をかげがえのない大切なものだと考えていて、一つ一つの時計に丁寧に向き合っています。
良かった点
①個人で仕事をするのが好きな方に
個人店でまったりと自分の技術を生かして仕事をしていくという、私にとってのベストな働き方をしていて、私もこういう風に働いてみたいなと思いました。
職人チックな仕事に憧れている方は読んでいて楽しいのではないかと思います。
②時計についての知識が付く
ところどころで時計の仕組みや部品についての解説があるため、時計のことを知りたいなという方にはおすすめできる作品です。
ニッチな分野の知識を楽しみながら身につけることが出来るし、読んでいるうちに時計のことが好きになるかもしれません。
時計自体が特別好きでない方も楽しく読める作品だと思います。
気になる点
①修理シーンについて
終盤に時計を修理しているシーンが見られるのですが、個人的にはこの部分をもう少し増やしてほしいなと思いました。
職人の仕事現場を見るのは楽しいので、そういった楽しみの部分をもう少し出してきても良いのではないかなと思いました。(修理中はセリフがないので、少し寂しくはなりますが…)
②白黒
時計には色々な種類があって、色も時計の印象を決める大切な要素だと思うので、この作品に関してはカラーで読みたかったなと思いました。
~おすすめ度~
★★★★☆(4/5)
「登場人物に女性が多い」・「時計をテーマにしている」ことから、この作品は男性向けだなと感じました。
時計の好きな方はもちろん、職人仕事が好きな方や、少し変わった日常系漫画を読みたい方におすすめできる作品です。
1巻時点では主要キャラクターの紹介という面が強かったので、次巻以降の内容にさらに期待できると感じました。
もちろん1巻も、作品の雰囲気や時計についての知識を学べるので、読んでおいた方が絶対良いと思います。
時計と人の絆を描いている内容なので、一般の方にも十分おすすめできる作品でした。
「宝石商のメイド」という作品があるのですが、互いに似ている要素があって、どちらかが気に入っているのであれば、両方おすすめしたいです。
2巻の感想について
