ネタバレ注意
「宝石商のメイド」の5巻の感想です。
今回でついにエリヤの過去を知ることが出来ましたね。
エリヤは母親「エル・アインツィヒ」の二人目の夫の子どもだったのですね。エリヤの父親はエルが領主に渡された手切れ金を使いこんでしまったので、エルはエリヤにまでつらく当たるようになってしまったようですね。
もちろん領主が帰ってくるはずだった十年までの間は愛されて育っていたとありましたから、エリヤはエルが領主に見放されてなければ愛され続けたのでしょうが。
幼い頃に母親から拒絶されるということは、普通の両親に育てられた私含めた人には想像もできない絶望感があるのでしょう。
エリヤはエルから拒絶される前は天真爛漫な性格だったのでしょうか。それとも今のような大人しい子だったのでしょうか。
ゼペットの露店の手伝いをした時には既に人を引き付ける不思議な魅力を持っていたし、一度聞いただけで知識を吸収する記憶力や、アルフレッドの出したクイズに答えた時も、相手の表情を読み取って正解を当てると言う洞察力をもっていたので、本当に天性の才能を持っていたんですね。
エリヤを助けた二人が良き人物で良かったですね。知識がない子どもを利用する悪い大人は数え知れないほどいるので、それらに引っかからずにちゃんとした教育を受けれたのは運が良かったですね。(エリヤの境遇は不運なものでしたが)
ゼペットと会っているときのエリヤはとても表情豊かでしたね。今はほとんど表情を変えることがないですが、やはり昔はもっと笑う子だったのでしょうか。
ゼペットはエリヤと出会ってから何年くらいたつのでしょうか。アルフレッドの迎えが来たのが学校に通っていた頃から4年後ですから、少なくともそれ以上ですよね。
またそのことから過去の話のエリヤは、大体10~11歳くらいだと言うことが推察できますね。
エリヤはアルフレッドの教育により、宝石に関する深い知識を身につけましたが、それを教えるアルフレッドもすごい優秀だったのでしょうね。
宝石を売るにはありとあらゆる知識を備えた人たちに応えられる教養が必要だとアルフレッドは言っていましたが、アルフレッド自身も学校でしっかり知識を学び、様々なアルバイトを経験して今の実力になったということでしょうか。
アルフレッドは一代で財を成すためにバイト代を稼いで投資で儲けようとしていたり、大学生とは思えないほどの器量を持っていましたね。
アルフレッドが自分で稼いだ資金でエリヤを親から引き取って、エリヤを開放してあげたんですね。こんなにひどい扱いをされていたのにエリヤは最後までエルに悪態をつくことがありませんでしたね。
エリヤはその恩からずっとアルフレッドのために努力することを決めましたが、アルフレットはエリヤを亡くなってしまった妹のようだとも感じていて、もちろんエリヤに見返りを求めているのもありますが、エリヤ自身が幸せになってほしいという気持ちも大きいようなので、今後この想いの違いがどう影響してくるのでしょうかね。
エリヤはローシュタインを自分の帰ってくる場所だと思っているので、たとえ親に会いたい気持ちができてもアルフレッドの元から去ったりはしないでしょう。アルフレッドもエリヤがそう思っているうちはずっと受け入れてくれるでしょうね!
次回はエリヤにライバルができるようですね!一体ライバルのメイドはどんな人物なのでしょうか、気になりますね!