今回紹介するのは「臆病な伯爵令嬢は揉め事を望まない」です。
主人公の伯爵令嬢「アメリア・レストン」が、過去に自分を助けてくれた公爵令嬢の「ソフィー・バーネット」と、その婚約者兼思い人王太子「グレイグ・ルナール」をくっつけるために、自分が読んでいた恋愛小説を参考に、ソフィーにアドバイスをしていくというお話です。
ソフィーとグレイグは婚約者なのですが、最近グレイグと男爵令嬢「ロゼッタ・ベイリー」が親しくしている噂を聞き、実際に目撃してしまいます。偶然その場にいたアメリアでしたが、ソフィーがロゼッタに嫌がらせをして破滅しないために、嫌がらせをするのを考え直させて、恋愛小説を参考にした作戦で協力することになります。
そのアメリアですが、7歳の頃ある貴族のお屋敷で笑いものにされたため、目立たないように身の丈に合った生き方をするという考え方になってしまいました。
なので、周囲にはばれないように、ソフィーにアドバイスをし続け、グレイグを振り向かせる必要があるという、少々大変な関係になりました。ソフィーの弟である「ルーファス・バーネット」もアメリアとソフィーが何をしているか気になって、結果協力する形になります。どうやらルーファスはアメリアのことが気になるようで…?
アメリアのアドバイスもあり、順調にソフィーとグレイグの距離を縮めてきたのですが、そう簡単にはいかず、実は、グレイグとロゼッタをくっつけようとしているのは、グレイグの弟の「マリオン・ルナール」で、彼は婚約者としてソフィーに選んでもらいたいそうです。
ここからは予想ですが、ソフィーを応援するアメリア、ロゼッタを婚約者にしようとするマリオン、2人の間接的な戦いが始まろうとしているのでしょうか…?
良かった点
①主人公がサポート役に徹底している。
趣旨として、ソフィーをグレイグとくっつけるという目的がぶれていないため、主人公でありながらサポート役というのは、斬新でとても面白いと思います。
ただ、ルーファスとの絡みで、アメリア自身も恋愛パートに入って行きそうな気はします。
②公爵令嬢でありながらソフィーが柔軟である。
公爵令嬢と非常に身分が高いにもかかわらず、伯爵令嬢のアメリアの話を真剣に聞いたりと、高すぎるプライドがないのが良いと思いました。譲れないところというのが今のところなく、素直にアドバイスを反映してくれているので、変に気を張る展開がなく、読みやすいです。
残念な点
①アメリアが可愛いのか普通なのかが分からない。
単に笑いものにするために、顔が地味だといわれたのか本当なのかが分からないです。なぜなら女性に囲まれている美少年のルーファスが一目で気になるくらいで、母親は20代に見られると評判であるなど、後にち判明するのでしょうが、1巻ではずっと気になりました。
漫画 | 小箱ハコ |
原作 | 白猫 |
キャラクター原案 | 深山キリ |
価格 | 650円+税 |