ネタバレ注意
「悪役一家の奥方、死に戻りして心を入れ替える。」の2巻レビューです。
エレインのところに魔塔のカンデラリオが訪ねてきます。
特殊属性魔力は大人になってから発現させるのが難しいため、5~6歳に絞って候補者を見つけ、それを塔で育てていました。しかし、魔術学院の学院長から魔塔は子供の教育にふさわしくないと言われ、魔術学院に5~6歳を対象にした初等部が作られることになりました。
その前に出ていた長女「ノエル」が出てきましたね。これからどんどん子供たちが登場していくのでしょうか。その度、ジークたちも成長しているので子供たちの変化から目が離せませんね。
そこで特殊属性魔力クラスを作り、危険性がある未知の力を問題なく導けるとカンデラリオに推薦され、エレインに学院の初等部の部長になってほしいと魔術学院長「キュレーヌ・メイン」にお願いされます。
キュレーヌはイストワード王国で最も活躍しているプライドが高い古貴種(エルフ)の女性で、そのエルフが頭を下げてお願いしてきた(半ば脅し)ので引き受けることにしました。
エルフは普人族の国家機関に属するなどありえないらしいですが、人間であるエレインに頭を下げるあたり、最も人間に寄り添っている側なのかもしれませんね。それでもプライドは高い方だと見えますが笑
辺境の村で母と子の2人で暮らしていたアサレアとマレナ、村長や村民にひどい仕打ちを受け、引き離されそうになったマレナは特殊属性魔力を発揮して村長と村民に反撃します。暴走しそうになったところでエレインが現れ、マレナを魔術学院に通わせるため、アサレアと共に王都に連れていきました。
マレナは何者かに話しかけられていましたね。どうやら魔術の暴走が目的だったようですが、いったい何者なのでしょうか。エレインに気をかけなかったところを見ると、まだ直接敵対することはなさそうですね。
通常の魔力保持者の子どもとは別の試験内容で入学したジークたちは、「魔術が使えないくせに」と通常クラスのブルードたちと揉めてしまいます。エレインは特魔クラスの生徒たちに魔力放出を助ける杖を渡し、魔術を使うところを見せたことで、関係を良好なものにしました。
ブルードは弟想いのいい子でしたね。ちゃんと過ちを認めて謝れる辺りが流石前世の強敵だったというところですね。今回は上手に味方に引き入れられるといいですね。
イストワード国内で特魔の周知が済んだので、次は国外である「レダード聖国」に行き、不思議な力を使う次期聖女候補の「アンナ」の力の解明を頼まれました。対外的に「聖アーク学院」との交流とするため、ジークたちを連れていくことになりました。
「ハムダン・ジャジール」という聖教会の枢機卿なるものが出てきましたが、少しクサいですね。個人的に急に敵になりそうな怪しさがあります。
そこで聖アーク学院にある迷宮にて実習を行っているところに着きましたが、迷宮の入り口まで押し込んできた魔物を倒しているうちに、かつて聖女の座を争った現聖女である「シルヴィ」と再開するのでした。
エレインの実家は聖女の家系で母と同様に力が宿らなくて、聖女の座に敗れたとありますが、シルヴィはどういう存在なのでしょうか。また「浄化」とはどんな能力なのでしょうか。シルヴィとは異なる力を持っているアンナも気になるところですね!
3巻レビューについて