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勇者、辞めます 2巻 感想

ネタバレ注意


「勇者、辞めます」の2巻の感想です。

エキドナは自分が侵略行為をしている悪だと認識していたようです。

それでも魔界を良くするために侵略戦争を起こしたが、人間にも故郷や家族がいると考えてしまい、冷徹になりきれずに戦争に負けたということですね。

もし、人間の事情を一切考えなければ魔王軍は「賢者の石」を手に入れることが出来たのでしょうか。

そもそも人間側は魔王軍の狙いは人間を滅ぼすことではなく、賢者の石を奪うことだと知っていたのでしょうか。

メルネスは口下手なのが要因で無口なのかと思いましたが、物事の本質を見る目が鋭く、レオ相手であればそれを言うことが出来るくらいにはコミュニケーションスキルがあったようですね。

メルネスは私と同じような疑問をレオに抱いていたようですね。人間に裏切られたのに悲しそうじゃないと。

レオは、私たちが住んでいる未来の世界で生まれた人口の生体兵器だったのですね。

レオのような生体兵器は「デモン・ハート・シリーズ」と言われていたようですが、12体もいたようですね。しかし、レオ以外は戦いの中で散っていったと言っていましたね。

キャラクタービジュアルだけで言うと、レオ以外は人間味のある性格をしていそうですが…。(レオは最初は機械のような性格だった)。

メルネスの件はひとまず解決し、次はエドヴァルトの問題の解決に向かうことになりましたが、これはかなり共感できる問題でしたね。

エドヴァルトは自分は努力によって強くなれたから、他の人にも同じように強くあることを強制する、できなかったら努力不足という考えのようです。

レオの言う通り、努力不足という言葉を使うのはほとんど成功者だけなのですよね。他の人たちは努力しているけど報われなかった人たちもいるわけで、私も努力不足という言葉はあまり好きな言葉ではありません。そもそも自分に向けて言う言葉で合って他人に言う言葉ではない気がしますが…。

結果エドヴァルトにSランク合成獣を遥かに凌ぐ禁忌の兵器「ファントムⅨ」をぶつけて、自分が他人に無茶を要求していることを身をもって実感させたことで問題が解決しましたね。

最初この二人が抜けたのはレオが魔王軍に来たからだと思いましたが、全然関係なかったですね。

もしこのタイミングでレオが来なかったら、魔王軍は再編不可能まで追い詰められたのではないでしょうか。

漫画の最初に出てきたインプは「エイブラッド」という名前だったのですね。人類と悪魔の共存を解いているというだけあって、考え方や性格が社交的で世話焼きそうな感じでしたね。

エイブラッドがいなければ、レオは自分の存在意義がなくなった今、魔王軍の味方に付くという発想はなかったでしょうし、絶望していたかもしれません。

エイブラッドはまだ生きているのでしょうか。回収部隊によって連れられて行ったようですが死んでいない良いですね…。

大霊穴》(人間界と魔界が通じる穴)が閉じかかっているということで、エキドナは魔界への撤退を選んだわけですが、レオは賢者の石は二つ存在すると言い、ついに変装を解きました。

エキドナレオの協力を受け入れるのか、賢者の石は古代機械文明のもののようですがどんな力があるのでしょうか、次巻に期待です!

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