ネタバレ注意
「ごはんのおトモに、死神と!」の2巻(最終巻)の感想です。
ミクは渚の寿命の表記を間違えたことが上司の「ソカル死部長」にバレてしまいます。
ミクは死神界で3か月間ずっと机作業をしていたという社畜状態であり、休憩時間に食べるエネルギー源も、パサパサとした全然美味しくないらしいプロテインバーのようなものだったようでした。
ソカルはエネルギーなんぞ術でパッパと配るようにすれば、補給時間も無くなり仕事に集中できるだろうと言います。
渚は自分も栄養補給しながら同時に仕事をやっていたけれど些細な凡ミスが出る、多少時間は遅れたりもするけどお昼ご飯を食べる時間を確保するようになった、つまり集中力を回復するには休憩が一番だとソカルに主張します。
ソカルはそれを認めませんでしたが、渚たちがホットケーキを食べさせると気に入り、ミクに「現世調査報告書」を出すことと自分に「オヤツ」を提出させることで、ミクが現世にいることを認めたのでした。
3か月も休憩なしで机仕事していたら人間なら死にますよね。仕事バリバリ休日なしのサラリーマン(経営者)でも休憩時間くらいはとっているはずですからね…。
私たちも足りない栄養などをサプリメントなどで補おうとしがちですが、やはりちゃんと野菜や果物を食べる必要がありますよね。体調が悪くて食欲がない時などは良いかもしれませんが、サプリメントも「薬」なので頼りすぎると毒になりかねません。
適度に休憩しないと凡ミスが出るというのは何事にも当てはまりますね。個人的に問題なのは一度休憩しちゃうと仕事を再開するときにものすごいエネルギーを使う気がするんですよね笑。
渚は(少量ですが)朝ご飯を食べられるようになったり、料理をするようになったり、さらには登山なんかもやっちゃったりしてミクのおかげで随分と健康的な生活を送っているようでした。
ミクが家事に飽きた時に渚が労ったり、渚が体調が悪くなった時にはミクが看病したりもしていて、二人の生活も楽しく順調に進み渚の寿命も延びていましたが、ある時ミクは急にソカルから死神界に帰るようにと言われました。
渚を置いて死神界に帰ってしまったミク。渚の寿命はどうなるのか、ミクは賽の河原の石になってしまうのか…。ぜひ実際に読んでみて真相を確かめてください!
お気に入りの回はミクが家事に飽きた回ですね。何事にも真面目で一生懸命なミクに適当に手を抜くことの大切さを教えたことや、この二人が頼んだ「ネギトロ丼とみそ汁セット」「目玉焼きハンバーグ」が、私がファミレスに行くといつも頼む品で親近感が湧きました。
ハンバーグの湯気が描かれているコマや、ネギトロ丼の一部を箸でつかんでいるコマはとても美味しそうに描かれていました。この回は流石にお腹すきましたね。お話の内容と料理のチョイス両方好きなお話でした。
総評としては2巻と言う短い内容なのが惜しいですね。最近好きなマンガが数冊で終わってしまっているので寂しいです。
グルメ要素は少しカジュアル目ですが食欲を誘われるくらいにはしっかりしており、ストーリーも渚が健康的な生活を送れるように成長するということと、ミクが現世の知識をたくさん取り入れて成長していくという二つの要素が、ゲームのRPGのレベルアップみたいな感覚で楽しんで読むことが出来たなと思いました。
キャラ絵もコミカルで一般ウケする絵柄だと感じましたし、ミクがめちゃくちゃ可愛いので絵を見ているだけでも楽しかったです。
全体的に明るめで平和なお話がほとんどだったのも、私の好みと合致していてあまり神経を使う漫画を読む気分じゃないという方にはとてもおすすめできる作品です。