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悪役令嬢の中の人~断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします~ 1巻 レビュー


今回紹介するのは「悪役令嬢の中の人~断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします~」です。

レミリア・ローゼ・グラウプナー」は、幼い頃に高熱を出して意識を失いました。

目が覚めるとレミリアは、自分の体を「エミ」という少女に乗っ取られていました。

エミは交通事故によって死んでしまい、とある物語の悪役令嬢レミリアに転生したようでした。

レミリアエミに自分の体を返すように言いましたが、エミにはレミリアの声は見えも聞こえもしないようでした。

その時、エミの感情がレミリアに流れ込み、こんなことをしでかした神か悪魔は呪いましたが、自分の死より家族の悲しみに泣いたエミのことは許しました。

レミリアは愛することも愛されることも知らずに生きていました。しかしエミの気遣いや記憶はどうしようもなく愛おしく感じました。

物語のレミリアは哀れな可哀そうな少女で、底なしの魔力に恵まれながらも、両親には政略結婚の駒としてしか扱われず、無償の愛を婚約者である「ウィリアルド」に求めますが厭われてしまいます。

そして浄化の力を持つ「星の乙女」の入学により、婚約者を奪われ、世界を破滅に導くようになります。

エミレミリアをそんな目に遭わせないように、体力の続く限り魔物と戦って強くなったり、他の主要キャラの心の闇を晴らしていきました。

そんな生来のお人好しのエミが幸せになることを、レミリアは心の底から望んでいました。

しかし、星の乙女「ピナ・ブランシュ」が入学してから全てが狂っていきました。

ピナも転生者でしたが、お人好しのエミとは違い、自分のハーレムを作ることしか考えていない性悪でした。

エミは同じ作品を愛していて、惨劇の未来を知っている者同士で協力できるかもしれないと希望を抱いていましたが、ピナエミのことを邪魔者としか思っていませんでした。

ピナは主要キャラたちをゲームの通りに攻略しにかかりましたが、主要キャラたちは、すでにエミによって心の闇を晴らされているので、ピナの思惑通りにはいきませんでした。

原作の強制力によって、ウィリアルド達はピナに優しい態度をとっていくようになりましたが、ピナはそれだけでは足りず「アイテム」の力を使い始めました。

それからはエミピナのことをいじめる悪者として扱われるようになり、主要キャラたちもピナの味方をするようになっていきました。

ピナが自分で階段から落ちて、エミに突き落とされたと嘘をつくと、周りはそれを信じてしまいます。

数日後、エミは物語通りに殺人未遂で断罪され、ウィリアルドから婚約破棄を言い渡されてしまいます。

ピナによって、全てを奪われてしまったエミは絶望してしまいました。

するとエミの心は深い眠りについてしまい、今まで表に出られなかった「レミリア」が体を取り戻しました。

レミリアエミを傷づけたすべてに復讐し、エミの幸せを奪ったピナを生きたまま地獄に落とす計画を立てるのでした。

レミリアが「公式チートの悪役令嬢レミリア」として、自分の名誉を取り戻し、裏切った者たち全員に復讐を遂げて、幸せになるために動き出していきます。

良かった点

①読者視点からもエミが幸せになってほしいと思うことが出来た。

エミが生粋のお人好しなところが、短いながらもしっかり伝わってきて、レミリアエミを愛していることもちゃんと伝わってきました。

主人公二人の表情が豊かで、感情表現がとても上手だなと思いました。

ピナのムカつく顔も上手に描かれており、レミリアたちをより一層応援したくなるところも良い点です。

②レミリアの悪役としてのカリスマ性と大物感

レミリアは物語の悪役なだけあって、とても強気で頭も回るカリスマ性が高いキャラだなと思いました。

カリスマ性が高い悪役のレミリアが、優しいエミのためだけを考えて行動するという点が、個人的に刺さりました。

自分のためだけに動いてくれる、頼りになる人という設定も好きですが、その人物が悪役だとさらに自分だけが特別のように感じられて好きです。

それだけでなく身体能力や魔法の腕も高く、「ラスボス」という感じがして、どんな不利な状況からも巻き返してくれそうな信頼感がありました。

③作品の完成度

引き込まれるどんどん読み進めたくなる魅力的な原作と、レミリアの気高そうな悪役令嬢としてのキャラクターデザイン、同じキャラなのに「エミ」と「レミリア」の書き分けがすごい漫画と、どれも今まで読んだ中で一級品の作品だと思います。

気になる点

①どこまで物語が続くのか

レミリアの復讐がどれだけ壮大なものになるかによるのですが、ピナはアイテムの力に頼っただけなので、レミリアほどの優秀な主人公なら物語も早く終わってしまうのでは…という点が心配です。(現在5巻まで発売しているので、心配いらないかもしれませんが)

②レミリアの強さがどれだけのものか知りたい

この物語にも”HP”や”攻撃力”が存在するらしいので、要所要所でレミリアの強さを教えてほしいなと思いました。

2巻の感想について

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転生してショタ王子になった剣聖は、かつての弟子には絶対にバレたくないっ 1巻 レビュー


今回紹介するのは「転生してショタ王子になった剣聖は、かつての弟子には絶対にバレたくないっ」です。

戦場を獣のように駆け回り、敵にも味方にも恐れられながらも、国を救った剣聖「ブライズ」という傭兵が居ました。

ブライズは何らかの理由で死んでしまい、国王の末子「エレミー・オウルディンガム」として転生していました。

前世の記憶を持つ自分が、剣を握れと言ってくるので剣術を学ぼうとしましたが、王妃「アリナ・オウルディンガム」はエレミーに対して過保護だったので、まともに剣術を学ばせてもらえませんでした。

そんな中、第一王子の「レオナール」に騎士学校”ナイツアカデミア”に入学したらどうだと言われます。

エレミーは父親の協力もあり、騎士学校に通うことが出来るようになったのですが、王族であることを伏せるために、「エレミア・ノイ」という偽名を使うことにしました。

エレミーは筆記試験を楽に通過したことで、初等部教官の「ローレンス・ギーヴリー」という男に目をつけられてしまいます。

ローレンスは実技試験でエレミーを打ちのめそうとしていましたが、元剣聖であるエレミーに敵うはずもなく、重傷を負ってしまいました。

ローレンスに重傷を負わせたエレミーは、教官に「騎士道精神がない」と言われ、試験を落とされてしまいます。

勢いよく啖呵を切って王城を出たので、帰ることもできないエレミーは旅に出ようとしましたが、泊っている宿に別の教官「リリ・イトゥカ」が迎えに来たのでした。

リリブライズの最後の弟子であり、ブライズが死んだ後に活躍していて、キルプス王から2代目剣聖に仕立て上げられようとするほど強くなっていました。

エレミーリリから高等部へ飛び級入学が許可されたことを聞き、エレミーは王族でブライズの生まれ変わりであることを伏せながら学園生活を送ることになったのでした。

良かった点

①キャラの設定

ブライズが荒々しい無骨な平民の戦士で、その生まれ変わりが美少年の王子というギャップが面白いと思いました。

ブライズのような荒々しい戦い方を美少年がするところは是非見てみたいです。

ブライズの生まれ変わりであることも、王子であることも隠し通さなければならないというところは、エレミーがいくら強くても行動を制限される要因になるので、その中でどう動いていくのかも期待できる点だと思います。

ブライズが死んだ理由も気になりますね!

②可愛いキャラクター絵

ブライズなどのゴツいおっさんなどを除けば、みんな可愛らしく描かれており、時折みられるデフォルメ表現なども見ていて面白かったです。

シーンごとにキャラクター表現の差が出ていて、メリハリがあったのも良かったです。

気になる点

①エレミーは最強ではない

エレミーはまだ転生して幼い状態であり、ブレイズのようには戦えないので、タイトルだけだと主人公が最強な作品だと勘違いする可能性があるので注意してください。

転生したことや王子であることを隠し通すのも苦手なように見えるし、頭脳戦もそこまで得意なようには感じ取れなかったので、人によってはやきもきするかもしれません。

2巻の感想について

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義姉の代わりに、余命一年と言われる侯爵子息様と婚約することになりました 4巻 感想

ネタバレ注意


「義姉の代わりに、余命一年と言われる侯爵子息様と婚約することになりました」の4巻の感想です。

スペンサー侯爵は、グランヴェル侯爵に家督を継ぐのはクレイグの方で間違いないかと確認をしてきました。

グランヴェル侯爵が家督はライオネルに継がせるというと、スペンサー侯爵ユージェニーの婚約者をクレイグからライオネルに変えようとしました。

それを聞いたユージェニーエディスから貰った勇気を出して、スペンサー侯爵(両親)にクレイグを心から愛していることを伝えました。

クレイグユージェニーの深い愛を見せられたスペンサー侯爵は、二人の婚約を認めました。

これで一件落着かと思いきや、スペンサー侯爵ライオネルを排除する計画を立てていました。

実はスペンサー侯爵がグランヴェル侯爵家にこだわる理由は、幼い頃に優秀なグランヴェル侯爵(ブレンド)と比べられてしまい、屈辱を味わったようでした。

学業や芸事を努力しても事態は好転しなかったため、娘をグランヴェル侯爵家の後継ぎと婚約させて内側から乗っ取ろうとしていたのです。

読めば読むほど子供たちが可哀そうに思えるストーリーですよね。スペンサー侯爵ユージェニーを完全に道具としか見ていないですよね…。だからクレイグとの婚約を認めたのには驚きました。

ユージェニーは親子の縁を切ってでもクレイグと婚約すると言っていましたが、この二人がお互いのことを一番大切に思っているということが伝わってきたので、家同士の問題に巻き込まれないためにも、これから先はスペンサー侯爵から離れて暮らしていってほしいですね。

ユージェニーは婚約するまでスペンサー侯爵のもとで暮らすのでしょうが、一度婚約を認めたと言っても、後から撤回するなんてことを言いそうな人物(スペンサー侯爵)なので心配ですね。

グランヴェル侯爵スペンサー侯爵に対して何もしていないのにすごく恨まれていますね。あまりに身勝手な理由すぎるので、グランヴェル侯爵も心当たりがなくて流石に恨まれていることに気づいていないのでしょうか。

エルナ」という人物が、グランヴェル侯爵家専属の調香師としてスペンサー侯爵家からきたようですが、スペンサー侯爵が関わっていることを考えると、どこか危険な予感がしますね…。

エルナが来てから、ライオネルは食事を残したり呼吸が出来なくなるような痛みがあるとエディスに伝えます。

ライオネルはどんどん体調が悪化していきますが、エディスと出かける約束のためも、エディスに自分の容態が悪いことを隠しました。

エディスは一応ライオネルから調子が悪いという報告は貰いましたが、まさか激しくせき込むほど悪化しているなんて思いませんよね。

ライオネルの気持ちも分かりますが、エディスは二人で出かけるのも楽しみにしているはずですが、一番はライオネルが元気になることを望んでいると思うのでそこを考えられたら良かったですね。

ライオネルはその後意識を失って倒れてしまいます。その原因はスペンサー侯爵が送った陶器から毒が溶け出していたことでした。

やはりエルナは何も聞かされていなかったのですね。仕事に誇りをもってそうな人物だったので、そんなことをするような人物に見えませんでしたからね…。

エディスは前に読んだ「聖女の誕生と愛のおはなし」の本の通りに、自分が聖女の力を持っている可能性に懸けてライオネルに口づけをしました。

その時エディスが光り輝いたようですが、これでライオネルは助かるのでしょうか!その後の展開も楽しみです。

もしかして物語もラストに近いのでしょうか?面白い作品なのでまだまだ続いてほしいですね!

3巻の感想について

5巻の感想について

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前略、山暮らしを始めました。 3巻 感想

ネタバレ注意


「前略、山暮らしを始めました。」の3巻の感想です。

3巻では相川(克己)の悩みが解決しましたね。

桂木(実弥子)は、どうやら克己に好意を抱きそうみたいですね。そうならないように気を付けてはいるそうですが、少し危険な感じがします。

克己が女性恐怖症の間だけは、昇平が守ってあげたいですね。

克己が持ってきたのはやはり「ハブ」でした。普通の毒蛇も危険なのに、ポチたちのような規格外の毒蛇が出てきたらどうするのでしょうか…。

湯本さんに産卵時期のヤマカガシを駆除するために、ポチタマを預けることにしました。

夜寝る時に三匹揃っていないと寂しいと昇平は感じていましたが、ポチたちも同じようにに感じてくれていたらと嬉しいですよね~。

運動不足だと体力が余って夜にポチタマは鳴き出すそうですが、騒音は厳しいですね…。普通のニワトリの鳴き声でさえも大きそうなのに、あの巨体から発せられるとしたら爆音ですよね。

運動不足でもユマは鳴かないみたいですね。一番人間のことを理解してそうだからですかね…?一応たまにパトロールするのポチたちから代わってもらっているようですが。

ユマだけでなくタマも人間の言葉を理解し始めていますね。今度は頭脳が進化してきているのでしょうか!女の子は賢くなるのが早いのでしょうか。

克己に誘われてN町へ買い物に行った昇平ですが、克己がどうやらストーカー女「カノ サンコ」を見つけたようでした。

それはサンコの妹「ユウコ」だったようで、サンコがN町に来た理由は謝罪のようでしたが、めちゃくちゃ自分勝手ですよね。挙句の果てには自分だけ結婚して幸せになっているという…。

世の中いじめとかもそうですけど、被害者は立ち直れなくなって、加害者は幸せに暮らしているということが多い気がします。酷い話ですよね。

とりあえず克己の悩みは解決したので、これからは普通に接することが出来るようになると思いますが、実弥子に関して昇平はもやもやした感情を抱いているので何かが起きそうですね。

昇平は人間関係にうんざりしたはずなのに実弥子のことは気になってしまうのは、やはり昇平実弥子のことを好きだからなのでしょうかね?

次回は何が起こるのか予想できないので、新しい展開があると嬉しいです!

2巻の感想について

4巻の感想について

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戦場の聖女 ~妹の代わりに公爵騎士に嫁ぐことになりましたが、今は幸せです~ 4巻 感想

ネタバレ注意


「戦場の聖女 ~妹の代わりに公爵騎士に嫁ぐことになりましたが、今は幸せです~」の4巻の感想です。

バティストは意外と早く倒されましたね。こういうキャラはやられる前に隠し玉を持っていたり、逃亡したりすると思っていたので驚きました。

闇魔法が暴走してもコリンナは、レオンとなら普通に会話できていましたよね。コリンナ自身が成長すれば闇魔法を完全にコントロールできるようになるのでは…?

コリンナフィーネを敵対視するようになったのは、コリンナの両親のせいでしたね。いわゆる「毒親」というやつですね。

コリンナの母がコリンナを脅している顔が怖すぎて、夢に出てきそうでした…。

レオン、フィーネがこれまで家族からどんな仕打ちを受けたか知っているとフィーネに明かしましたね。

これで今後は変に隠し事をせず、すれ違うことはなくなりそうで安心ですね!(戦闘中ですが)

コリンナは今後闇魔法の研究材料にされるようですが、このままではフィーネコリンナを救えないので、何か行動を起こす必要がありますね。面会は断られているみたいなのでどうしたらいいのでしょうか。

バティストは捕まって尋問されても全然余裕そうでしたね。自分が助かる手段をすでに確保しているのでしょうか。

帝国側はもうコリンナをどうこうする気はないのかどうかも気になりますね。再び帝国によってコリンナがまた連れ出されたら大変なことに…

フィーネ達の父親がフィーネを連れ戻しに来ましたが、とにかく余計なことしかしないですねこの両親は…。

もっとまともな両親のもとで二人を育てられたら、フィーネコリンナが協力して兵士たちを治療していたという未来もあったかもしれないのに…(戦場の軍医としてではなく)。

とにかくこれで、ヘルトリング家の人間とフィーネの問題は大体片付きましたね。

幸せそうなレオンフィーネを見て、これで最終回なのかな?と思いましたが、まだ続くようで良かったです!

とても面白い作品なので、これからも長い間続いてほしいですね!

レオンの弟「サイラス」から届いた手紙の内容とは何だったのでしょうか?今度はレオン側の家族のお話に変わっていくのでしょうか?

新展開が楽しみです!

3巻の感想について

5巻の感想について