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悪女は今日も楽しい 2巻 感想

ネタバレ注意


「悪女は今日も楽しい」の2巻の感想です。

奴隷にされていた獣人族の少年を救ったレイリンは、少年にこれからは自由の身だと言いますが、少年は行くところも済むところないので引き取ってほしいと言ってきました。

少年の名は「ハビエル」と言い、レイリンはこの屋敷においてほしいと懇願するハビエルに行くところがないならここに好きなだけ居て良いと言い、とりあえずいつも傍にいることを命じました。

レイリンが悪人貴族に対してカドリアン皇帝が奴隷制を廃したことについて話していた時、菜々美はまるで別人がしゃべっているみたいだと感じていましたが、一体どういうことだったのでしょうか。レイリンの記憶から出てきた言葉のようですが、果たして転生前のレイリンの思想なのか、転生してから何らかの変化が起きたことによるものなのかが気になるところです。

ハビエルレイリンに今後婚約者が出来た時に、大きなトラブルのもとになりそうなものですが、レイリンはハビエルのことをどう扱うのでしょうか。

レイリンは転生してから初めて自分の父親に会いましたが、父親はいわゆる親バカでレイリンのことを溺愛していました。

多くの金額を散財したレイリンは父親に金を使いすぎたことを怒られるか思っていましたが、逆に父親はレイリンのお金の使い方を褒めました。

転生前のレイリンは皇太子と婚約すると意地を張っていましたが、転生後のレイリンにとっては浮気者の皇太子と婚約する意味はないし、公費になったら激務に追われるだけだと考えたので、父親に皇太子との婚約を破棄すると言いました。

一体カンドミオン家にはいくらぐらいの資産があるのか気になる会話をしていましたね。「たったの20億」「30億ぽっち」というどう生きていてもジンバブエドルでくらいしか聞くことがないフレーズですよね。

レイリンが父親にも皇太子との婚約を破棄すると言ったことで、正式に婚約破棄が進むと思うのですが、これによりアイリスと皇太子は婚約を進めることになるのでしょうか。

ハビエルレイリンだけを盲目的に慕っており、屋敷内の人間であってもレイリン以外は信用していなかったため、メイドの「リリアン」に触られたからといって腕をねじり上げました。

レイリンハビエルに屋敷の人間にも親切にすることと命じることで、ハビエルはとりあえずは大人しくなったのでした。

やはりハビエルレイリン以外には心を許していないので、今後もレイリン以外の人間に懐くことはなさそうですね。

完全にヤンデレルートに入ってますが、レイリンの未来はどうなるのでしょうか…。

バイカル侯爵夫人主催のティーパーティで「ミエル」嬢が「ユエラン」嬢にタンザナイトについてケチをつけられていました。

ユエランレイリンにいじめられていたアイリスをかばっていたキャラクターで、今回もアイリスの話だけを一方的に聞いてレイリンを誹謗中傷に来たようでした。

レイリンユエランに負けることなく、その場を切り抜けました。

ユエランはたまたまレイリンと同じに席にいたからミエルのタンザナイトにケチつけたのでしょうが、関係のない人まで巻き込んだら完全にアイリス側が悪いですよね。

ユエランも小説の通りにアイリスの味方になっているようですが、今後もアイリスの味方であり続けるのか、レイリンによって目が覚めるのか気になりますね。

どんどんアイリスから人が離れて行っているようですが、最終的に皇太子まで離れないと良いですね…。

その後、レイリンは「ルーカス」からアイリスに関して話があると言われます。ルーカスアイリスの味方だと思っていましたが、アイリスのことを「怪しい者」と呼んでいたので、後ほど話を聞くことにしました。

ルーカスアイリスのことを見限ったのでしょうか。それともまたアイリスがドレスを横取りしたように何かをしたのでしょうか。

レイリンは好きなことだけして暮らしていくために、邪魔をしてくるアイリスと皇太子を始末することにしました。

確かに平和に暮らすためには不穏分子は片づけたほうが良いですね。転生後はアイリスから攻撃してくることしかないでしょうからね。それにしてもアイリスは皇太子と上手くいったならレイリンのことを放っておけばいい気がするのですが。

どのようにアイリスたちを始末していくのか、レイリンは無事夫にふさわしい人物を見つけられることが出来るのか、期待しています!

1巻レビューについて

3巻の感想について

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悪女は今日も楽しい 1巻 レビュー


今回紹介するのは「悪女は今日も楽しい」です。

この作品は「悪役令嬢」「超権力者」「豪快な主人公」という設定が好きな方にオススメできる漫画です。

お金にも権力にも無縁な一般人ですがメンタルの強さだけは人一倍の「菜々美」は、8年間も恋人の大学受験を経済的に支えていましたが、その恋人が友人に横取りされてしまい、さらにはその友人が自分たちの結婚式にまで誘ってきました。

二股していた二人をバッサリ切り捨てましたが、当然もやもやする気持ちは残り、菜々美は”貧しい子爵家の娘が転生して溺愛されまくりのラブファンタジー”を気晴らしに読むことにしました。

悪女成敗」と書かれていましたが、実際に読んでみると”悪女“と呼ばれるキャラは婚約者に無視され浮気されたことにより落ちぶれてしまっただけであり、全然悪女ではありませんでした。その悪女キャラと自分を重ねてしまい余計にムカついて疲れた菜々美は深い眠りにつきました。

目覚めると眠る前に読んでいた小説の悪女、”帝国を支える日本柱の一つ、富の象徴「王国の枝」を持つカンドミオン公爵家の一人娘”「レイミン・シャーン・カンドミオン」に転生していました。

レイミンに転生した菜々美は、今まで散々コケにした婚約者と主人公を切り捨て、世界中から婚約者よりステキな男と探して結婚を目指し、公爵家の有り余る財力を堪能することにしたのでした。

良かった点

①圧倒的な財力と権力!

世の中お金の力があれば大抵のことは解決できるということを改めて教えてくれそうな漫画ですね。

(この漫画の)主人公であるレイミンが財力で色々なことを解決したり、思い通りに事を進めていくと思うのですが、異世界転生の”俺TUEEEE”とはまた違う無双系は珍しいのでとても期待できます。

②小説の主人公「アイリス」に性悪な部分がありそうな点

”ピンクのふわふわウェーブ 優しいベビーピンクの瞳に雪のように白い肌 何もかも愛らしい”「アイリス・ヤーン・コンラード」という風に、説明だけ読むと天然で優しいだけの少女のように受け取れますが、どうやら漫画を読んでいるとお金持ちの家に生まれたレイミンのことが気に入らないようで…?

③フルカラーで綺麗な色遣いがされている

全ページフルカラーで大変読みやすく、まるでアニメを見ているような感覚でした。

お金持ちならではの黄金色の表現や、気品のある煌びやかなドレスと花がよく出てきて、この漫画の大切な要素である「財力」という点を強調していて良かったです。

特に1ページ丸々レイミンの立ち絵なコマがいくつかあるのですが、迫力があり綺麗な絵だなと思いました。

気になる点

①ビジネスではアイリスに勝ち目がない?

どうやら既に小説の中でレイミンは、アイリスにビジネス対決で惨敗しているようなので、どうやってもお金を稼ぐことが出来ないのかな?と思いました。

財力で権利を行使しまくるのも気持ちよくて良いのですが、やはり私のような一般人からすれば、消費するだけでは落ち着かないので、この先ガッツリ稼ぐ手段も見つけてくれると良いなと思いました。

2巻の感想について

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炭鉱ドワーフめしをくう。 レビュー


今回紹介するのは「炭鉱ドワーフめしをくう。」です。

この漫画は「ほっこり話」「異世界グルメ」「ファンタジー」という設定が好きな方にオススメできる作品です。

貧しいドワーフの「ルチル」は日々生きるために個人で探鉱者として日銭を稼いでいました。

命を懸ける大変な仕事ですが、ルチル達のような貧者は「手に入れればどんな願いも叶うと言われている”天然魔石」を探すために地中を掘り続けていました。

ルチルは個人で仕事をしていましたが、ある時探鉱をしている貧しい人の面倒を見てくれる「じいさん」に”おにぎり定食”を奢ってもらいました。腰を抜かすほど美味しさに感動し、その時からもっといろんな美味しいものが知りたくなったルチルでした。

じいさんの他にも探鉱の師匠や鍛冶屋の姉のような人たちに助けられながら、うまいめしを食べて生きていくお話です。

良かった点

①善意で満ち溢れている優しいお話

治安が悪い地上の街があったり、生きるために必死で働かなければいけないという過酷な環境ですが、そんな中でも助け合いながら生きているルチル達を見ると優しい気持ちになれて癒されました。

②世界観(設定)が面白い

この作品の世界には色んな種族がそれぞれの街で暮らしていて、かといって種族同士で対立しているわけでもなく、不思議な距離感を感じられるのが面白いなと思いました。

他にもこの作品独特の料理(食材)があって、現実には存在しないものなのにどんな味がするんだろうと気になるものがたくさんありました。

一番気になったのは「もぐら肉の赤ワイン煮とぎゅうぎゅう黒パン」です!

③ほどよく謎な部分があるのが良い

おそらく次巻がないと思われるので残念ではありますが、全てが語られていないところがこの世界の魅力をさらに上げていると思いました。

気になる点

①おそらく単発の作品であること

個人的に作品のキャラクターや世界観、雰囲気などかなり好みだったので続きがなさそうなのが大変残念です。

長いお話を読みたいという方には物足りない内容になってしまうでしょう。(1冊当たりの内容量は十分ですが)

②料理を堪能するシーンが少なめ

ルチルのリアクションが大きいので、私はあまり気になりませんでしたが、料理を食べているシーンや細かい説明などは足りない部分もあるのかなと思いました。

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ごはんのおトモに、死神と! 2巻(最終巻) 感想

ネタバレ注意


「ごはんのおトモに、死神と!」の2巻(最終巻)の感想です。

ミクの寿命の表記を間違えたことが上司の「ソカル死部長」にバレてしまいます。

ミクは死神界で3か月間ずっと机作業をしていたという社畜状態であり、休憩時間に食べるエネルギー源も、パサパサとした全然美味しくないらしいプロテインバーのようなものだったようでした。

ソカルはエネルギーなんぞ術でパッパと配るようにすれば、補給時間も無くなり仕事に集中できるだろうと言います。

は自分も栄養補給しながら同時に仕事をやっていたけれど些細な凡ミスが出る、多少時間は遅れたりもするけどお昼ご飯を食べる時間を確保するようになった、つまり集中力を回復するには休憩が一番だとソカルに主張します。

ソカルはそれを認めませんでしたが、たちがホットケーキを食べさせると気に入り、ミクに「現世調査報告書」を出すことと自分に「オヤツ」を提出させることで、ミクが現世にいることを認めたのでした。

3か月も休憩なしで机仕事していたら人間なら死にますよね。仕事バリバリ休日なしのサラリーマン(経営者)でも休憩時間くらいはとっているはずですからね…。

私たちも足りない栄養などをサプリメントなどで補おうとしがちですが、やはりちゃんと野菜や果物を食べる必要がありますよね。体調が悪くて食欲がない時などは良いかもしれませんが、サプリメントも「薬」なので頼りすぎると毒になりかねません。

適度に休憩しないと凡ミスが出るというのは何事にも当てはまりますね。個人的に問題なのは一度休憩しちゃうと仕事を再開するときにものすごいエネルギーを使う気がするんですよね笑。

は(少量ですが)朝ご飯を食べられるようになったり、料理をするようになったり、さらには登山なんかもやっちゃったりしてミクのおかげで随分と健康的な生活を送っているようでした。

ミクが家事に飽きた時にが労ったり、が体調が悪くなった時にはミクが看病したりもしていて、二人の生活も楽しく順調に進みの寿命も延びていましたが、ある時ミクは急にソカルから死神界に帰るようにと言われました。

を置いて死神界に帰ってしまったミクの寿命はどうなるのか、ミクは賽の河原の石になってしまうのか…。ぜひ実際に読んでみて真相を確かめてください!

お気に入りの回はミクが家事に飽きた回ですね。何事にも真面目で一生懸命なミクに適当に手を抜くことの大切さを教えたことや、この二人が頼んだ「ネギトロ丼とみそ汁セット」「目玉焼きハンバーグ」が、私がファミレスに行くといつも頼む品で親近感が湧きました。

ハンバーグの湯気が描かれているコマや、ネギトロ丼の一部を箸でつかんでいるコマはとても美味しそうに描かれていました。この回は流石にお腹すきましたね。お話の内容と料理のチョイス両方好きなお話でした。

総評としては2巻と言う短い内容なのが惜しいですね。最近好きなマンガが数冊で終わってしまっているので寂しいです。

グルメ要素は少しカジュアル目ですが食欲を誘われるくらいにはしっかりしており、ストーリーもが健康的な生活を送れるように成長するということと、ミクが現世の知識をたくさん取り入れて成長していくという二つの要素が、ゲームのRPGのレベルアップみたいな感覚で楽しんで読むことが出来たなと思いました。

キャラ絵もコミカルで一般ウケする絵柄だと感じましたし、ミクがめちゃくちゃ可愛いので絵を見ているだけでも楽しかったです。

全体的に明るめで平和なお話がほとんどだったのも、私の好みと合致していてあまり神経を使う漫画を読む気分じゃないという方にはとてもおすすめできる作品です。

1巻レビューについて

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ごはんのおトモに、死神と! 1巻 レビュー


今回紹介するのは「ごはんのおトモに、死神と!」です。

この漫画は「グルメ」「ほのぼの」と言う設定が好きな方におススメできる作品です。

ブラック会社に勤める限界社員「吉田渚」は、いつも通り終電の時間に帰ると家には死神「ミクトランテクートリ」(通称ミク)が居ました。

ついにお迎えが来たかと思った渚ですが、その死神ミクにあなたは不摂生によりあと5年で死にますと言います。

ミクはワケあってに死なれたら困るので、の寿命を50年延ばすためにやってきたようです。

ミクに栄養補給するためにちゃんと「ゴハン」を食べるように言いますが、は仕事で余裕がなく食材を買って料理をするという習慣がありませんでした。

ミクは(自分が食べたいから)のためにご飯を作ってくれるようになり、の不摂生を改善するためにの生活に密着して居候することにしました。

良かった点

①ミクというキャラクターの魅力

明るくて人を助けてくれる(理由があるのですが)死神という斬新なキャラ要素にとても感銘を受けました。

いつもポジティブでニコニコしていて、現世のご飯の知識をのために学び、初めて新しいものを食べるたびに美味しそうにリアクションしてくれるミクが可愛らしかったです。

に対して厳しく生活指導をするのではなく、一緒に楽しみながら改善していくというスタイルも好感が持てて、私とも友達になってほしい!と思いました。

②食べ物の作画について

米粒まで細かく描かれていたりとか、カレーや豆腐、卵などがしっかり質感が感じられるくらいに丁寧に表現されており、読んでいて食欲をそそられる良いグルメ漫画でした。

③簡単に寿命が延びないこと

漫画なので健康的な生活ができるようになったら、すぐ寿命が戻りました!と言う内容ではなく、地道に生活を改善していくというスタイルだったので、今後の展開も期待できそうで楽しみです。

気になる点

①ブラック会社に勤めている設定は必要だったか

今の時代忙しい人がほとんどなので、主人公がもう少し一般的な人であったり、逆にトラックの運転手や工場勤務者などの不規則な生活を送らざるを得ない人が主人公だともっと面白いかな?と思いました。

2巻の感想について