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おねぇちゃん日和 1巻 レビュー


今回紹介するのは「おねぇちゃん日和」です。

この漫画は「ほのぼのした日常」「仲の良い姉妹」「ギャグ漫画」という設定が好きな方にオススメできる作品です。

しっかり者の女子中学1年生「夢咲 芽恵」が、マイペースで奇想天外な性格の高校1年生の姉「夢咲 茜」に、日常の中で良くも悪くも振り回されつつ、冷静にツッコミを入れていきます。

なんでもない日常が、二人によって不思議と面白いものになっていました。

ボケ担当のが居るから面白いというよりは、芽恵の二人だからこそ、面白い話になっていると思いました。

面白いボケでもいいツッコミ役が居なければ、ボケが成立しないという事ですね。

夢咲姉妹のお母さんはどうやらボケ担当のようです。の性格は母似だったのですね。芽恵の性格はお父さん似なのでしょうか。

良かった点

①姉妹の仲の良さから生まれる癒しがある

芽恵は、一緒に帰ったり遊んだりするくらい仲が良く、見ていてとても癒されます。

それでいて距離感も近すぎず、あからさまに仲が良いという事を主張してこないところが良かったです。

②関西弁が可愛い

二人とも声を荒げたりしない穏やかな性格だと思いました。落ち着いた関西弁は個人的にとても愛嬌があると思うので、可愛く感じました。

③単発系の話

1話1話がほとんど独立していて、サクッと読めるところが良かったです。

③気楽に読める

登場人物がみんな仲が良いので、変に気を遣うことなく気楽に読めました。

私は、漫画の中でも仲の悪い関係の人物をみると、少し気を張ってしまうので、そのような関係が苦手なタイプの方にはオススメできます。

気になる点

①クセがあるギャグ

日常系漫画の独特のテンポとオチがあるので、楽しく読める人とそうでない方がいらっしゃると思います。

日常系なので、基本的に展開に大きな変化はないと思いますし、胸が熱くなるような、感情を揺さぶられるものを求めている方には向かないかなと思います。

②茜に既視感がある

「おっとり系」で「関西弁」で「姉」のという名前のキャラといったら、某文字読み上げソフトが思い浮かぶのは私だけでしょうか…。

2巻の感想について

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行き着く先は勇者か魔王か 元・廃プレイヤーが往く異世界攻略記 2巻

ネタバレ注意


「行き着く先は勇者か魔王か 元廃プレイヤーが往く異世界攻略記」の2巻の感想です。

2巻では、ベザートの人々やハンターギルドの人たちと関わり始めます。

悠人(以下ロキ)は、実力主義でランクが上がっていく制度を気に入り、どんどん魔物を倒して魔石を持ち帰るのですが、魔石を取り出すには魔物を解剖しなければいけないので、最初は解剖時のグロさにショックを受けたりします。

レベルが上がって戦闘が楽になって喜んでいたロキが、解剖によって「自分の生死がかかっている」ことに気づいたシーンは、読者として、典型的な物語の主人公的な無鉄砲すぎるロキを止めてくれたので良かったです。

ゴブリンを解剖しているところは、見ている側もウッってなるくらいグロさを表現できていてすごかったです。やりすぎ感もなく程よい表現でした!

命の危険を顧みず、単身で魔物を狩りに行くロキをギルド受付嬢の「アマンダ」は心配します。

しかしロキはその心配には気づきながらも、他の人とは違いレベルやステータスが視覚化されているために、強さへの憧れを止められないことに葛藤を抱きます。

ロキは自分が子どもを利用してしまうような腐った人間になる前に、この世界に飛ばした神に、元の世界へ帰してもらうように声を出しますが、その声は届くことはなかったので、ロキは当面は自分のために生きることにしました。

アマンダさんはギルドマスターの「ヤーゴフ」に言われた通りに、ロキを監視しているんだと思いますが、ちゃんと心から心配してくれているような気がしますよね!序盤に出てくる濃いキャラはみんないい人説。

ベザート周辺には、「パルメラ大森林」「ロッカー平原」「ルルブの森」で魔物が出現し、ロキはFランク昇格と目標だった装備代の150万ビーケが貯まったため、ロッカー平原へ挑むことにしました。

パルメラ大森林での戦闘が楽勝になったとはいえ、推奨ランク通りのロッカー平原に単独で挑んで大丈夫なんでしょうか。ロキのレベルがどうなっているかが知りたかったところですね!

挑む前に、教会にて職業選択をするため、女神へ祈りをささげるのですが…。

ロキ、絶体絶命!?異世界に送った神とこの世界の神は関係ないのでしょうか…?

1巻レビューについて

3巻の感想について

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行き着く先は勇者か魔王か 元・廃プレイヤーが往く異世界攻略記 1巻 レビュー


今回紹介するのは「行き着く先は勇者か魔王か 元・廃プレイヤーが往く異世界攻略記」です。

この漫画は、「(MMO)RPG」「異世界転生モノ」「主人公が成長していく」という設定が好きな人にオススメできる作品です。

とある会社の営業部のサラリーマン「間宮悠人」が、突然神により、異世界へ飛ばされます。

悠人はいわゆるブラック企業に所属しており、その中での少ない娯楽が、異世界転移のチート無双モノの本でした。

悠人が今の生活に満足していなかったために、神の前に現れることができたと言われます。

しかし、悠人が望んでいたチート能力は授けられることなく、なんとか「年齢を13歳に若返らせる」「ステータス画面を見ることができる」と言う能力だけ授けてもらいました。

いきなり森林の中に飛ばされた悠人は、現実世界から持ち越せた服や鞄と鞄の中身で、なんとか生き延びようとします。

レベル1で、特に秀でたスキルを持たない悠人は、この先生き残ることができるのか、どう生きていくのか…というのが導入部分です。

良かった点

①根性がありポジティブな主人公

転生後、常に命の危険が付きまとう環境だったのに、臆病にならずに頭と道具を使って魔物を倒していくところが見ていて気持ちよく、魅力のある主人公だと思いました。

②過去にMMORPGで1位だったという経験がある

RPGをやったことがあるという程度でなく、やり込みまくって一位になった事があるという経験は、レベルアップの効率化やスキルポイントの割り振り方が特に上手いという事なので、ステータス値以上に強さがあるというのは良い点だと思いました。

③転生しているのは悠人だけではないという事

最近の異世界転生モノで、少しづつ出てきた「自分以外にも(地球)日本から転生してきた人物が居る」という要素は、ありがちな展開に少し変わった刺激を加えてくれることが多いので良い点だと思いました。

気になる点

①この先の進み具合が心配

私は少しずつ強くなっていく話が好きなのですが、今のちょうどいいペースは1巻だけで、この先すぐにレベルが上がってしまう(簡略化されてしまう)という展開にならないかが気になりました。

②主人公の性格に苦手意識を覚える可能性がある

個人的には好感を持てる主人公でしたが、普通の漫画の主人公と違う考え方と性格の為、人によっては上手く感情移入できない可能性があります。

達観しているようで、思考は基本的にはゲーム脳で、感情は結構出す方」「ソロプレイヤー気質」「目立つことをそれほど気にしない(1巻時点ではそう感じた)」という感じの主人公だと感じました。よければ参考にしてください。

2巻の感想について

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売られた王女なのに新婚生活が幸せです 1巻 レビュー


今回紹介するのは「売られた王女なのに新婚生活が幸せです」です。

この漫画は「可愛そうなヒロインが主人公」「主人公が賢い」「主人公の身分が高い」「格好良く優しい理想のパートナーができる」という設定が好きな人にオススメできる作品です。

第一王女である「マデレーネ・メルヴィ」は、王家の借金をなくすため、腹違いの兄「イエルハルト・メルヴィ」により、「アラン・ノシュタット」子爵と結婚させられることになりました。

何故かアランは、嫁いできた美しく身分も高いマデレーネに「俺はあなたを妻と思う気はない、いずれ離縁するつもりです」と言います。

マデレーネアランの優しさゆえに冷たくされていることに気づいており、アランの良き妻になりたいと思っていました。

マデレーネは噂では金のかかる王女と言われており、最初は城の使用人たちに警戒されていましたが、マデレーネの優しい性格により、みんな忠誠を誓うようになります。

アランも最初はマデレーネのことを誤解をしていましたが、マデレーネと関わることで、マデレーネのことを「俺ごときの妻でいい人ではない」と思うようになりました。

しかし、アランの思いとは裏腹に、マデレーネは、「ここでの暮らしは幸せだからノシュタット家にずっと置いてほしい」とアランに伝えてきました。

アランは自分が子爵という身分だから、王女であるマデレーネを自分の妻にすることをためらっていました。

マデレーネアランの妻になりたいと思っていますが、アランにはマデレーネを妻にする自信が持てないようですね。

しかし、アランマデレーネのことを大切に想っているのは、マデレーネには伝わっているので、物語が進むのはアランの行動次第ですね!

良かった点

①主人公である一番マデレーネが可愛く描かれている

個人的な感覚かも知れませんが、この漫画の中でマデレーネが一番可愛く見えて、ドレス姿なども綺麗で良かったです。

表情の種類も一番豊かで、見ていて面白かったです。

②マデレーネが有能である点

ただの可愛そうな主人公というだけではなく、きっちり第一王女としてふさわしい知識や社交界での立ち回りを身に付けていて、読んでいて快適でした。

③冒頭の辛い部分が少なく、軽い気持ちで読み進められた点

主人公の扱いが不遇すぎたこと、不幸にあったことをあまり長々描かれていると、読んでいる方も気分が落ちてくるので、あまり好きではないのですが、この作品はそういった部分をサッと終わらせていたので、快適に読むことができました。

気になる点

①みんなマデレーネへ忠誠を誓うのが早すぎる

ユーリアは物語の進行上、信頼を勝ち取っていなければ進まないので分かりますが、その他の使用人や、特にベルタの信頼を1巻目で得たのは、あまりにもあっけなさすぎるように感じました。

②違和感があった場所があった

ヨハンという料理人は、王宮でマデレーネへの酷い扱いを見てきたはずなのに、会っていきなり「貴方のおかげで妻子を養うのに苦労している」と恨み言を言った理由が分かりませんでした。

幼いマデレーネと生きていた頃のエリンディラとも仲良く、なにか悪いことがあったわけでもない、さらに王宮で立場をなくしたのはイエルハルトが原因だと分かっているはずなのに…と不思議に思いました。

2巻の感想について

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窓辺のリノア 1巻 レビュー


今回紹介するのは「窓辺のリノア」です。

この漫画は、「ミステリー」が好きで、「主人公の年齢が高め」で、「行き過ぎたリアルなキャラ絵が苦手」な方にオススメできる作品です。

失踪中とされて警察に追われている「テオドール・ブノア」と、猫人間?の「ピート」が、祖国であるフランスに居られなくなったため、”自分たちのことを知らない街へ行く”という事を目的に旅をする漫画です。

ドイツのバイエルン州にきたテオは、夜の道で、警察に追われている「リノア」と言う少女に出会い、コートに本を入れられ、リノアはそのまま逃げてきました。

我関せずとその場に本を置き捨てるテオでしたが、ピートリノアに本を返してやるべきだと言うので、テオはしぶしぶそうすることにしました。

宿の従業員から話を聞くと、リノアはどうやらいつも警察から追われているようでした。

本来の目的の為、なるべくリノアの関わらないように本を返そうとする二人でしたが…。

テオは何故暴力事件を起こし警察から追われているのか、ピートは何故テオにしか見えないのか、リノアはどういう存在なのかなど、気になる点がたくさんでした!

良かった点

①多くの謎がある、読みごたえがありそうなストーリー

1巻ではたくさんの謎が出てきて、堂々と動くことができないテオピートは、それを解決するのに、どのように目的に向かって進んでいくのかが、楽しみに思える面白いストーリーでした。

②暗さの表現が良い

夜に活動するシーンが多く、黒は黒でも、真っ暗な黒や少し暗い影の黒の表現が、読んでいてとてもいい雰囲気を出していました。

③コマの背景がしっかり描かれている

一つ一つのコマにしっかりと細かい背景が描かれており、漫画を見ているというより動くアニメを見ている気持ちになれるくらいに臨場感がありました。

気になる点

①表現というか詩や言い回しが回りくどいところがある

長所の一つでもあるのかもしれませんが、私は最初の回想シーンや、ピートとの会話が、少し冗長で快適に読めるテンポを遅くしているかなと感じました。

2巻の感想について