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煙と蜜 3巻 感想

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「煙と蜜」の3巻の感想です。

第一八話「歩と金」

姫子の祖父、花塚敬次朗のお話です。

敬次朗の生き方や娘と孫に対する気持ちが分かりました。

敬次朗は文治のことを許嫁としてちゃんと認めているようですね。最初は姫子との年齢差から、賛成派ではないと思いこんでいましたが、よくよく読み返してみると、いつも文治を歓迎していましたね。

一族の利害が一致していると文治は話していましたが、どういう経緯で二人が許嫁になったのかが気になりますね!

第一九話「狸と狐」

文治姫子のことを狸のようだと言いました。なぜそのようなことを言ったかと言うと、どうやら文治は職場で狐のようだと言われたようです。

姫子は最初、文治と同じの狐が良いと言っていましたが、文治が狸が好きと言ったら、嬉しそうにしていた姫子が可愛かったです。

第二十話「傘と明日」

姫子が学校で野々目という女の子と仲良くなっていました。

鬼頭リンという女の子が取り巻きと一緒に、姫子のことを「都落ちしてきた田舎者」と悪口を言ってきました。

それでも姫子は、雨の日に傘を忘れたリンを自分の傘に入れてあげます。

野々目が良い子で、リンは悪役令嬢みたいな子だなと思っていましたが、素直じゃないだけで野々目とも親しいみたいですし、良い子みたいですね。

3人ともちゃんと子供らしいところがあって楽しいですが、やっぱり一番大人なのは、普段大人の文治と過ごしている姫子でしたね。

第二十一話「羨望と秘密」

約束通り、姫子の家に遊びに来た野々目リン

リンは、姫子の家の美人女中や、大人である文治姫子の許嫁であることに驚きます。

リンは読者が思っていること全部突っ込んでくれるキャラでしたね!この漫画はツッコミ0人な漫画だなと思っていたので、待望のツッコミキャラでした!

姫子野々目が芋ほりに苦戦している中、頭の中でツッコミながら、片手で芋を抜くリンが面白かったです。

第二十二話「支店と廻転」

文治から名古屋の観光に行こうと言われた花塚一家。

敬次朗姫子のお共に星子月子を付けることにしました。

姫子は、文治に対する想いは姫子の一方的なものではないかと、リンに言われたことを気にしていました。

デートに着ていく服を一生懸命考える姫子は少し早いかもですけど、年頃の女子感があっていいですね。いつもは子どもにしては落ち着きすぎる感じがありますからね。

洋服を着た文治姫子。どちらも似合ってていいですね!大正時代の服って憧れなんですよね。着てみたい!

第二十三話「栄華なる都市と悠久なる願い」

姫子は自分の一方的な想いにならないように、文治の相手としてふさわしくなろうと思いました。

しかし、お店に入るたびに、何度も文治と親子だと誤解されてしまいました。

大正時代の名古屋の雰囲気ってこんな感じなんでしょうか。映画などで大体はイメージできますが、やっぱり和と洋が混ざった独特の雰囲気っていいですよね。

いつも頑張っている姫子、それを見守りつつもちゃんと寄り添ってあげている文治姫子が大人になったら立場が逆転しそうですよね。

スマートにお金を出し、女性を気遣い、去り際にプレゼントも渡す文治。うーんかっこよすぎる。文治には姫子のような大和撫子風な性格の女性が似合いますね。お互いを立て合う関係って素晴らしい。

第二十四話「寿と鉄」

部下である寿中尉から前日の名古屋旅行を、鉄軍曹と言う男に見られていたらしいとの報告を受けます。

どうやらそのと言う男は、「土屋少佐は子供に手を付ける男だ」と言い触らしているらしいとのことでした。

久々に黒文治が見られました。やはり優しいだけじゃ魅力は足りないと良く聞きますからね。

は完全な悪人ではなさそうなんですが、寿の言う通り、まだなにかやりそうですよね。

文治の情報網はどうなっているのでしょうか。軍内での情報は慕われている部下から集まり、軍外の情報もどこかから手に入れることができる…。無敵ですね…。

第二十五話「籠と抱擁」

目白を「落とし籠」という罠で捕まえます。姫子の言う通りに文治は捕まえた目白を離してあげました。

姫子文治のことを優しいと言いますが、文治は自分のことをそんな人間ではないと言いました。

う~ん、尊い!今までのお話の中で一番良かったです!

姫子が少しだけ大人の女性のように、文治を優しさで包んであげられたことと、文治姫子をどのくらい大切にしているかが、少ないコマの中でたくさん伝わってきて、最高でした。

2巻の感想について

4巻の感想について

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煙と蜜 2巻 感想

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「煙と蜜」の2巻の感想です。

第九話「三年と帳面」

歳を取れば3年はあっという間ですが、12歳の姫子からすると長いもの。姫子は3年後までにできるようになりたいことをノートにまとめていました。

恥ずかしいけども文治にノートを見せ、どんどん下に体が向いていく姫子が可愛かったです。

大人として姫子にアドバイスする文治が良かったですね。それにしても文治姫子の良いところをしっかり把握しているなあ笑。

姫子が自分の座布団を渡して(姫子は畳に直接座る)いたのに献身さを感じましたし、ノートを無理に見ようとせずに気を遣った文治も相手を思いやっていて、微笑ましかったです。

第十話「栗と泡」

頂き物の栗を裏の畑に植えました。文治に芽が出てくるのは来年だと言われ、姫子は驚きます。

姫子に3年は長いかと聞かれ、待てる長さだと答えた文治。お互いに姫子が大人になるまでのことを考えていたのでしょうか。姫子は嬉しそうにしていましたから間違いないと思います。

手を洗いながら笑いあっていた二人を見て、幸せになってほしいと思いました。

第十一話「風呂と背中」

龍子姫子と風呂に入りながら、成長して自分の元を離れていく姫子のことを考えて、寂しい気持ちになるのでした。

龍子は小さなころから姫子を見ていたから、母親のように姫子を可愛がっていますよね。

龍子を見て、龍子のようになりたいと思う姫子。明るく笑う姫子に対して、そんな姫子を微笑ましく思うも、誰にも渡したくないという気持ちが良く伝わってきました。

第十二話「髪と軍紀」

天道は軍紀が乱れるため、長髪な者を見るたびに注意していました。上官である文治にも「忌憚なく言いたまえ」と言われたので、天道はなぜ長髪なのかと尋ねました。

天道は若く真っ直ぐな人ですね。いつか大物になりそうです。しかし男尊女卑の考えが根強いところを見ると、良くも悪くも規律や風習に染まりやすいのでしょう。

第十三話「蹄と良い子」

文治姫子の家に「黒天号」と言う名の馬に乗ってきました。馬に乗ってみたい姫子は、一度は龍子に駄目と言われましたが、姫子の可愛いおねだりに弱い龍子に少しだけ馬に乗ることを許してもらえたのでした。

馬と文治姫子が同じコマに収まると、姫子がちんまりとしていてとっても可愛いですね。

馬の速さには4段階あると文治は言っていましたが、どうやって馬に伝えるんでしょうか?

第十四話「空と煙」

煙草を切らした文治はボーッとしてしまうようで、姫子の前でも空の湯飲みを手に持ったりしてしまいます。そんな文治を可愛いと感じる姫子姫子文治が好きな煙草のような大人の感覚のことが知りたいようです。

文治のおっちょこちょいなところを可愛いと思う姫子を見て、姫子文治好きの凄さは流石だなと思いました。

煙草のどこが好きと聞かれて情景のことを話した文治を見て、姫子と少し似た気持ちになったかもしれません。自分が知らない良いものって気になりますよね。もっとも姫子の場合は文治に関することだからでしょうけども。

第一五話「三畳間と噂話」

星子月子は宝塚少女歌劇の好きな人の話をしていました。好きな人の声がいつでも聴けるレコードは良いけれどもすごく高価だという話をしていると、こま子文治はいい声をしていると思うと言い出します。

星子たちが姫子文治への考察の凄さを改めて感じていたのが面白かったです。

アニメ化してくれないかな(小声)。そしたら声優さん誰になるんだろう。

第一六話「髭と桃」

文治は上官に髭くらい生やしたらどうかと言われたことを姫子に話すと、姫子は折り紙で色んな髭を作り、文治に着けてみました。

文治は全然髭が生えないようですね。30歳だと私と同じくらいの年齢ですが、私は毎日2回剃ってるんで髭の長さって知らないです笑。

モチモチしている姫子が可愛いのでぜひ見ましょう!頬がぷくっと膨れてるのが良いです!

第一七話「敬礼と笑顔」

文治は事務室で軍の必要経費を算出するのに、部下たちと忙しく仕事をしていました。仕事が終わると訓練で怪我人が出たと報告を受けたので見に行くと、天道が部下が起こした暴発事故にあったようでした。

武藤の人の良さが分かる回でしたね。上官にも部下にも気を配っているところを見るとかなりのイケおじです。

大事な場面ではしっかり部下に学びを与える、真面目な表情をした文治を見れましたが、姫子の家の前で眼光が鋭くないように整えていたのがめちゃくちゃ良かったです。良いギャップですよね。

1巻レビューについて

3巻の感想について

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煙と蜜 1巻 レビュー


今回紹介するのは「煙と蜜」です。

大正5年、「花塚姫子」という12歳の娘と帝国陸軍の少佐である30歳の「土屋文治」は年の離れた許嫁で、文治姫子の家族と女中が住む家に訪れ、二人の関係を深めていくというお話です。

姫子文治にベタ惚れのようで、12歳という事もあり、文治に対して照れたり恍惚としていたりと、初々しい反応が多くとても可愛らしい女の子でした。

ただの恋する乙女と言うわけではなく、母や女中の助けになろうと一生懸命頑張る真っ直ぐで素直な子です。

文治は目の下にくまがあり、怪しさと少しの怖さがある見た目ではありますが、姫子の母や女中だけでなく、許嫁とはいえまだ子供である姫子にまで丁寧に敬語で話す紳士でした。

軍人であるにもかかわらず、部下にも気さくに接することができていて、慕われていていました。

なにより姫子に対する態度が非常に柔らかく、時折親のようなところもありますが、姫子に敬意をもって接しており、姫子を大切に想っていることが伝わってきました。

良かった点

①姫子がとにかく可愛い

②舞台が大正時代であること

汽車や香水、煙草といった「大正浪漫」が感じられ、和と洋のバランスが丁度良く、女性を今風の可愛らしい絵で見ることができながら、現代には無い恋の在り方やシチュエーションを見ることができる良い漫画だと思います。

大正時代には恋愛結婚というものはほとんどなく、家の都合で結婚させられるのですが、姫子の場合は文治を好いており、文治姫子を大切に扱っていて、大正時代には珍しい愛の育み方をしており良かったです。

③愛のバランス

姫子文治への憧れでもある恋愛感情の大きさが、文治を困らせるほどのやりすぎ感はなく、文治姫子への対する想いも、落ち着いた余裕を持つ男性の距離感の取り方の具合から、ゆっくりと大切に関係を深めていこうというところが伝わってきて、微笑ましく先の展開が気になるバランスで良かったです。

気になる点

①読む方には昔の時代であることを留意しておいてほしいです。

姫子の性格は、一歩引いて男性を立てるという「昔の」一般的な女性像なので、女性が男性を引っ張っていくお話を見たい人は注意です。

2巻の感想について

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公爵令嬢に転生してしまったので、メンタル乙女な俺は、全力で女の子を楽しみます 2巻 感想

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「公爵令嬢に転生してしまったので、メンタル乙女な俺は、全力で女の子を楽しみます」の2巻の感想です。

ミランダの人形「ラミちゃん」のゴスロリセットが届きました。

靴職人がミランダのデザインに興味を持ったらしく、デザインを応用することを許可したことで、マージンを貰えることになりました。

ラミちゃんは本当ミランダにそっくりですね。自分で稼いだ金は自分で使えるという教育方針のようですが、金額量を考えると、7歳の子どもにさせるのは英才教育なんてものじゃない気がします笑。

兄のグランデから騎士団で試作したという男女の騎士の人形を貰いました。代わりに感想を書いてくれと言われたので、「武器が重すぎて人形が自立できないこと」「本物の金や銀でできた装備が尖っていて危ないこと」を伝えると、父親のベーカーに何か案はないかと聞かれたので、木材を使うことを提案しました。

昔はプラスチック製の刀とかありましたが、あれすらも尖っていて危ないと思いました。女の子に騎士の人形(フル装備)って喜ぶんでしょうか。ミランダの中身がアラサーでよかったですね。

ラミちゃんのうわさを聞きつけて、同じ派閥のシューテッド侯爵の令嬢「マーガレット」が人形を見に行きたいとの手紙をもらいました。

カーフテリア王国には公爵家を筆頭に3つの派閥があり、国王派中道右派中道左派があり、ミランディール家は国王派とのこと。

マーガレットは人形ではなくドレスに興味があったようで、自分もゴスロリ衣装を着てみたいというのでした。

後日、マーガレットはゴスロリフル装備でミランディール家に遊びに来たようでした。

人形に対する想いが理解されなかったミランダは少し複雑そうでしたね。この世界に来てから初めての友達?に共感してもらえなかったのは残念ですね。

それにしてもマーガレットはゴスロリ衣装に興味があったようですが、現実だとこのくらいの小さい子がゴスロリを着ている印象ってありませんよね。高校生以上の女の子が着ている印象があるので、この世界の女の子は少し感覚が年の割に高めなのでしょうか。

お茶会で星占いやタロット占いが流行っていると聞き、金銭的な事情でミランダは普通の値段の占星術(天文学)の本を買いました。

タロットカードと解説本が金貨3枚とのことでしたが(普通の本は銀貨1枚)、私も何か新しい趣味を始めようとした時、本格的に道具をそろえようと思うと3万円以上はかかることが分かって、お金がなくて断念したことが結構ありますね笑。

少し前まで天動説だったとのことですが、今後ミランダが天文学の方で活躍する展開が出てくるのでしょうか。

自分のドレスを買うお金がなくなり、困ったミランダルイに相談してブランドを立ち上げることにしました。

ゴスロリショップが好調で小金持ちになったミランダは、趣味である天文学に興じながら、ドレスを用意できる余裕ができたのでした。

7歳の子どもと商談する大人。両親やルイミランダの能力にあまり驚かないのがずっと疑問です。あきらかに子供ができる範疇を超えていると気づきそうなものですが…。

11~16歳の女の子にウケているとのことでしたが、それくらいの年齢なら普通かも知れませんね。マーガレットが特別だっただけなんでしょうか。

それにしてもマージンを得て生活する7歳。人生勝ち組ですね!

頼んでいた望遠鏡が届き、天体観察をしたミランダは、この世界で発見されていない天王星と小惑星帯アステロイドベルトを観測してみたいと思いました。

天体観測をした理由は、占いのためであり、占いをするのは未来を予測するためでした。

某アニメのネタが入ってましたね。結構ガッツリセリフまで入っていてクスッとしました。

ミランダは何のために未来を予測するのでしょうか。やはりループモノの悪役令嬢モノだと予想しているから、断罪を回避するためでしょうか。

王家のお茶会に参加したミランダは、王子の「ドッティール・カーフテリア」に会いました。お茶会の様子からどうやらアールグレイ公爵家の「トラスティーナ」は王子を狙っていることが分かりました。

最初に声をかけられたところを見ると、ミランダはもしかして王子に興味を持たれているのでしょうか?中身はともかく容姿はバツグンですからね。

トラスティーナミランダよりしっかり悪役令嬢っぽかったですが、もしかして悪役令嬢ポジションの子って複数いるのでしょうか。

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3巻の感想について