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公爵令嬢に転生してしまったので、メンタル乙女な俺は、全力で女の子を楽しみます 1巻 レビュー


今回紹介するのは「公爵令嬢に転生してしまったので、メンタル乙女な俺は、全力で女の子を楽しみます」です。

アラサーの男性が突然死んでしまい、「ミランダ・ミランディール」という女の子に転生するお話です。

ミランダ男性は、別の世界で、同じタイミングで死んだようで、ミランダは「両親を悲しませたくない」「ループにつかれた」ので、男性に私(ミランダ)として生きてくださいと言い残し、消えてしまいました。

目が覚めると、男性ミランダに転生していて、7日間も高熱を出していて生死をさまよっていたことが分かりました。

男性ミランダはこのタイミングでループしていたのだろうなと思いました。

異世界転生モノの悪役令嬢モノなのだろうかと予想しました。

男性ミランダと入れ替わったことを隠してもボロが出ると思い、記憶喪失だという事にしました。

まだミランダが5歳だったこともあり、しばらくするとミランダが記憶喪失になった事で家族に走った動揺は落ち着き、ミランダは優しい家族やメイドに囲まれ、無事に過ごしていました。

6歳になり、学力、作法、魔法などの淑女教育を受けることになりました。

中身は少女趣味のアラサーの男性ですが、一人前の公爵令嬢として矯正されていくのでした。

良かった点

①主人公のセリフが少ないという斬新な点

主人公の思考がこの漫画の中心となっており、ミランダのセリフ自体が少なく、迂闊なことや余計なことを言わないので、読んでいて安心感がありました。

②可愛い女の子なので、基本周りはみんな優しい

両親や兄弟に溺愛されており、ミランダ自身も色んな表情を見せてくれて、とっても可愛いので、見ていて癒されました。中身はアラサーの男性ですが、そのことは自分しか知らなければそれでいいのです笑。

気になる点

①可愛い存在になりたいという願望は理解されないことが多いという点

私も特に女の子になりたいという願望はありませんが、癒し系の生物になりたいと思ったことはあります。女性からするとそういう願望は理解できなくて、読みづらいかもしれません。

ちなみにVRなどで、美少女キャラクターを自分のアバターにする方々はそういった願望をお持ちなのでしょうか。確かに愛される存在にはなりたいですよね!

2巻の感想について

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雇われ悪役令嬢は国外追放をご所望です 最終巻 感想

ネタバレ注意


「雇われ悪役令嬢は国外追放をご所望です」の最終巻の感想です。

ダンスの練習をして、ヴァイオレットは自他ともにダンスの才能はあると分かりました。

早速、社交界にて踊ろうと思いましたが、レイナード夫人から「貴方が「踊れない」ことに違いはない」と言われてしまいます。

その言葉の意味は、ヴァイオレットは悪役令嬢としての評判が広まっているため、誰もダンスの相手をしてくれないという事でした。

エリエット達にダンスができることを証明しろと言われたので、誰も自分を恐れてダンスに誘うことができないのですと返します。

そこにマティアスが現れ、一緒に踊ってくれたおかげで踊れないという噂を払拭することができたのでした。

ダンスの後、マティアスはなかなかヴァイオレットと会えないので、ヴァイオレットが落とした装飾品を、次に会う時に返すという約束を立てて次も会えるようにしようとしました。

ヴァイオレットレイナード夫人が用意してくれた高価な装飾品を預けておくわけにはいかず、困っていると、マティアスは代わりにリボンを渡してきて、「次に会う時に、私に返しに来てくれれば対等だろうか」と言ってきました。

強引に約束されたことに戸惑っていると、アレンからマティアスに渡されたそのリボンは王族からの”約束”を示すもので、女性貴族に渡した場合は婚約を意味することもあると言われました。

マティアスヴァイオレットにダンスを申し込んだ時点で、二人の関係はかなり深いところまで行っていると気が付きそうなものですが、どうなんでしょう。この状態でマティアスヴァイオレットを断罪するという事は普通に考えるとないでしょう笑。

マティアスヴァイオレットに会えず、ムスッとしていたのが可愛かったですね。表情には大きく出しませんが、効果音で表情を出しているのが可愛らしくて面白いですね。

さらっと婚姻を意味するリボンを渡すあたり、マティアスはやり手であることが分かりますね。天然だけど大胆!

リボンを受け取った者の決まりに則って、社交界にリボンを身に付けていくと、先日のダンスのこともあり、周りが礼儀正しく接してくるようになりました。

リボンを返そうとマティアスを探すのですが、マティアスはなかなか社交場に現れませんでした。

やっとマティアスが現れた時、リボンを返そうとしますが、マティアスはそれはまだ受け取れないと言い、さらにヴァイオレットを国王の元に連れていくと言いました。

ついにヴァイオレットが断罪されると周りに広まり、ヴァイオレットアレン達も処罰を受けると思っていましたが、マティアスが国王の前にヴァイオレットを連れてきたのは、ヴァイオレットを妃に選んだと言うためでした。

ヴァイオレットは、庶民である自分が王妃になるのはまずいと言い、国王もマティアスに、ヴァイオレットは現王政反対の意見を散らすために悪役令嬢として雇われていたという事を打ち明けました。

しかし、マティアスは「今更無茶が増えたところで構わないでしょう」と言い、国王も婚姻を認めましたが、ヴァイオレットは国外で商人として暮らすという契約に反すると異議を唱えます。

それに対してマティアスヴァイオレットに、王妃として国に留まってくれるなら、貿易に関する一切を一任すると言いました。

ヴァイオレットはその条件を喜び、契約を結んだのでした。

ついにヴァイオレットを妃として迎えると言ったマティアス。最初からもうこの展開しか想像できませんでしたが、最終巻にしてようやく両想い?になりましたね。

それにしても、自分を探して回るヴァイオレットを見るのが楽しかったって、ちょっと意地悪ですね笑。マティアスヴァイオレットがわざと自分を避けていたことに気づいていたのでしょうか?

やはり、マティアスは最初木から落ちてきたのがヴァイオレットで、その後に会ったのもヴァイオレットだと気づいていたのですね。まぁヴァイオレットの化粧具合からすると、そりゃばれるでしょう…笑。

ヴァイオレット達は早速婚姻の儀を済ませました。

その後、ヴァイオレットは王宮で王妃としての勉学に励んでいました。ヴァイオレットは林業が盛んで、王宮でも使われるほど評判な高級家具を作るプラン辺境伯に目をつけ、マティアスに相談しようと考えたのでした。

社交場にて悪役令嬢の威圧感を使い、順調に情報収集を進めていましたが、突然何者かにワインをかけられてしまいました。

ワインをかけてきたのは、元妃候補であり、ヴァイオレットが目をつけていたプラン辺境伯の令嬢「アリシア」でした。

ヴァイオレットマティアスは、マティアスの母の「レティシア」に会いに行きました。

レティシアは国の財政の無駄を切り詰めて、インフラ整備の予算を捻出するのが趣味という変わり者でした。

プラン辺境伯爵の元を訪れると伯爵から、婚約解消のわけを聞かせてもらいますかと言われますが、アリシアの言い分を聞くと、アリシアマティアスは三度しか顔を合わせたことがなく、それなのにマティアスから好意を抱かれていると思っていたという事が分かりました。

これ以上話がこじれると困るヴァイオレットは、なんとなく家具を触りました。

アリシアが私の作品に触れないでと言ったことから、家具はアリシアが作っていると分かり、ヴァイオレットアリシアに「貴方が欲しい」と言いました。

その言葉にアリシアは心打たれ、篭絡されてしまうのでした。

ヴァイオレットは、他の妃候補を退けてしまったが、この立場を誰にも譲るつもりがなく、自分の一生をかけて国とマティアスに富と幸福をもたらすことを誓うと言いました。

マティアスは「君のいう可能性を私との間に求めて、愛を誓ってくれないだろうか?」と返すのでした。

少しだけレティシアの話が出てきましたが、国王がマティアスに、自分に似ていると言っていたように、二人の出会いはヴァイオレットマティアスの出会いに似ていましたね。

血が繫がっているから二人は似ているのは分かりますが、レティシアヴァイオレットも似ているのが面白いですよね。

アリシアヴァイオレットにワインをかけたのはすごかったですね。仮にも王族に害を与えるとは…。普通に極刑モノですよ…。

アリシアはあんなに盲目的にマティアスに惚れていたのに、ヴァイオレットから「貴方が欲しい」と言われ、コロッと落ちたのを見ると、もしかして惚れやすい人なのかもしれませんね。

最後、二人でお互いの一生を手に入れたことで、どちらが商才に長けているか話し合っていましたが、最終的にマティアスヴァイオレットに譲ったのを見て、この二人は良い関係が続けそうだなと思いましたよね!

したたかな前向きな鈍感女性主人公と天然な男性相手役という感じだと思ったので、ヴァイオレットが強気でぐんぐん引っ張っていくお話なのかなと思いましたが、後半に連れてマティアスヴァイオレットを振り回すようになって、面白さが格段と上がりましたね。

全体的に見ると短い内容で完結してしまいましたが、すっきりした完結の仕方だったのでとても良かったです。

普段あまり漫画を読む時間がないという方にオススメできる良い漫画でした!

2巻の感想について

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雇われ悪役令嬢は国外追放をご所望です 2巻 感想

ネタバレ注意


「雇われ悪役令嬢は国外追放をご所望です」の2巻の感想です。

純正の悪役令嬢である「ルイーズ・ベルナール」に、パーティの詳細も説明されないままガーデンパーティに参加させられることになりました。

お茶会では主催者とドレスの色が被るのはご法度であり、ルイーに泣かされていた令嬢から「純白」のドレスだと聞きました。

しかし、その令嬢とルイーズはグルで、本当は薔薇色のドレスが参加者用の色でした。

マティアスの前で、マナーを守れない姿を見せるわけにもいかないので、ヴァイオレットは自分の純白のドレスに紅茶をかけて、色を変えるのでした。

このまま治療させないわけにもいかないとルイーズは怯み、その隙をついて、ヴァイオレットマティアスが来る前にお茶会を去ることができたのでした。

後日、ヴァイオレットはその仕返しとばかりに「熱い紅茶をたっぷりと用意している」とヴァイオレット自身が開くお茶会への招待状を送ったのでした。

誰も来ないと踏んでいたヴァイオレットでしたが、マティアスだけが嬉しそうに参加してきて、二人での話題に困っていたところで、マティアスが今貿易について勉強しているとのことだったので、貿易について話し合うのでした。

体を張って勝利するという、国外追放されると割り切っているからこそできる行動を瞬時に取ったのは流石でしたね。ヴァイオレットは演技ではない部分も大物になってきたのではないでしょうか。

周囲の令嬢には恐れられ、王子には好かれるという、女帝にでもなりそうな勢いですよね。国王にもマティアスがヴァイオレットを気にかけていることが伝わりましたが、ヴァイオレットの未来は変わってしまうのか…?気になるところです。

悪評が最高潮に達した時に、ベルトン子爵家の次男「クロード」という青年が話しかけてきました。

タイミング的になにか裏があると思ったヴァイオレットでしたが、クロードはただ好意で近付いてきただけで、さらに嫌味が通用しない天然でした。嫌味を躱されて悪役令嬢としての威信を失わないために、クロードとの接触を控えることにしました。

しかし、クロードは何度も顔を合わせに来ました。その場にマティアスも来てしまうことが度々あり、悪役令嬢業は休業が続いてしまうのでした。

ヴァイオレットクロードに、自分に会いに来る理由を直接聞くのですが、クロードが答えようとした時、マティアスが二人の間に入り、ヴァイオレットを連れ出すのでした。

ヴァイオレットマティアスに呼び出されて成敗されたとの噂が広まり、ついには他の令嬢たちに挨拶に来られるほど、畏怖の念が落ちてしまいました。

令嬢たちに、いつも帰りが早いヴァイオレットはダンスができないのでは…と笑われてしまいました。

天然キャラに好かれるヴァイオレットですが、ヴァイオレット自身が二人に好印象を持っていることで接し方がぎこちなくなり、それがなぜかクロード達に優しいという印象を抱かれてしまっていますね。

二人とも互いにヴァイオレットのことが好きなことが分かっていましたが、クロードは身を引くようなことを言っていましたね。ヴァイオレットに友人として仲良くしようと言ったクロードを見て少し可愛そうになりました…。王子と子爵の身分の差を考えれば仕方ないですね。ヴァイオレットも公爵家という高い身分ですし。

ついに舐められ始めてしまったヴァイオレット。ここで流れを止めるために、派手にドカンと暴れてほしいですね!楽しみに待ってます、ワクワクです。

1巻レビューについて

最終巻の感想について

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雇われ悪役令嬢は国外追放をご所望です! 1巻 レビュー


今回紹介するのは「雇われ悪役令嬢は国外追放をご所望です!」です。

マイヤー家という商家に生まれた娘の「ヴァイオレット」は、ある目的の為に、王家直下の六大公爵家レイナード家の令嬢として社交界にデビューするお話です。

ヴァイオレットの目的とは、外国に渡り自分の見つけた商品に値段をつけることでしたが、兄がいたので家を継ぐことができませんでした。

ある時、マイヤー家に国王が直接押しかけてきました。国王は、今の社交界は看過できないレベルで王族の不平不満を語らう場になっていると言います。

そこで、社交の場を荒らし、貴族を分散させるために「悪役」を用意したいと言われます。貴族に年頃の娘を養子に出してその娘に「悪役」になってもらえたら、マイヤー商会に紹介料を払うと言います。

悪役」の娘には、最終的に国外追放することになるが、国外での生活を保障することと国外貴族に嫁がせることを約束すると言いました。

そのやり取りを陰で聞いていたヴァイオレットは、自分の夢である”国外で貿易業を営む権利を保障してもらう”ため、「雇われ悪役令嬢役」として立候補したのでした。

ヴァイオレットは、貴族の所作を身に付け、社交界で強烈なデビューを果たし、”蔓薔薇令嬢”と呼ばれて、王家批判を共有する社交録を目論見通りにヴァイオレットの話題に染めることができました。

しかし、何故か王子である「マティアス」に気に入られてしまい…?

良かった点

①自ら悪役を演じることを楽しんでいる/標的も用意したあらかじめ用意した人物なので罪悪感ナシ!

元々の性格が歪んでいるわけではなく、目的の為に悪役としてキツめに周囲に当たっているわけで、しかも標的はあらかじめ用意した協力者と王家批判をする人に絞っているので、読んでいて罪悪感を感じず、むしろ爽快感を感じられたところが良かったです。

②キャラの魅力が高かった

悪役令嬢として大暴れするヴァイオレット、女装した姿が可愛いアレン(アリス)、ゆったりとしたマイペースを貫くマティアスなど、他キャラの設定も私好みで読んでいて楽しかったです。

ヴァイオレットマティアスが目立ちすぎず、色んなキャラが出てくる話が読みたい方にはオススメです!

気になる点

①値段は安めだが、ページ数も少ない

楽天ブックスでは、660円と電子書籍の漫画にしてはかなり安めの値段ですが、100ページしかなかったので、個人的には800円くらいでもいいのでもっとページ数を増やしてほしかったです。

私は、内容が面白いので仕方ないか!と思いましたが笑

2巻の感想について

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薬で幼くなったおかげで冷酷公爵様に拾われました ー捨てられ聖女は錬金術師に戻りますー 1巻 レビュー


今回紹介するのは「薬で幼くなったおかげで冷酷公爵様に拾われました ー捨てられ聖女は錬金術師に戻りますー」です。

ラーフェン王国では数十年に一度しか現れない、精霊を従え転校をも変えられる力を持った「聖女」という役職がありました。

2年前に異母姉妹である「アリア」が、くじ引きによって聖女に決まりました。聖女は次に立候補してくれる令嬢が現れない限り辞められず、任期満了の10年後までは結婚できないとの決まりがありました。

アリアが自分に熱を上げていた執事の息子と駆け落ちして失踪したため、代わりに姉である「シェリーズ」が聖女にされました。

突然精霊に好かれるようになったアリアを、隣国から連れ戻す口実を作るために、シェリーズは偽りの聖女として、国外追放を言い渡されてしまいました。

シェリーズは隣国のアインヴェイル王国に連れられますが、馬車で連れられる途中で、護送する騎士や兵士たちに殺されそうになりました。

シェリーズは今より生き残れる可能性があるアインヴェイル王国との国境まで逃げようとします。

捕まらないようにするために、友達である「サリアン」王子からもらった、「姿を変えることができる」秘薬を飲みました。

すると、シェリーズは子供の姿になっていました。小さくなった姿で国境まで逃げていたら、途中で兵士たちに見つかり、怪しまれて捕らわれそうになりました。

シェリーズは間一髪でアインヴェイル王国の領土に入っており、ラーフェン王国の追手の兵士たちをアインヴェイル王国の騎士たちが倒してくれました。

しかし、そのアインヴェイル王国の騎士の主人は、アインヴェイル王国の冷酷公爵、殺戮の騎士と呼ばれる「ディアージュ・アルド・クラージュ」でした。

秘薬で子どもの姿になったおかげで、自分のことをラーフェン王国の元聖女の付き人の「リズ」だと説明することができ、殺されることなく、逆に保護してもらえることになりました。

シェリーズ達はディアージュの領地へ帰還する道中、「魔狼」に襲われます。アリアがアインヴェイル王国から精霊がいなくなるよう仕向けたため、魔法の威力が落ち、厳しい状況でしたが、シェリーズが錬金術で生み出した「魔力石」により死傷者を出さずに済みました。

このことからシェリーズディアージュのお抱え錬金術師として、好待遇の中で薬を作ることになったのでした。

良かった点

①「かよわい女の子」と「見た目は怖いが本当は優しい男」の組み合わせが良い

私はかよわい存在と、強いものが一緒に暮らす系のお話が大好きで、姿は年齢差があるけど、実年齢はそこまで違わないという点がさらなる話の展開が期待できる要素だと思います!

②癒し系主人公だが、それだけではない点

子どもの姿というのもあり、ときどきデフォルメのような姿が見られ、とても可愛らしく癒されました。しかし、ちゃんと錬金術という能力は持っており、ただ守られるだけの存在じゃないという点が良かったです。

気になる点

①聖女の決め方

くじ引きで聖女になったというのもよくわかりませんでしたが、何故アリアシェリーズが聖女候補になったのかが分かりませんでした。

2巻の感想について