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悪役令嬢セシリア・シルビィは死にたくないので男装することにした 4巻

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「悪役令嬢セシリア・シルビィは死にたくないので男装することにした」の4巻レビューです。

3人目の神子候補がモードレットの妹「エミリー」であると予想を付けたセシルたちでしたが、どうやらエミリーは入院しているようで、リーンに頼んで無理やりお見舞いという形で、会いに行くのでした。しかし、エミリーは襲われた日から目を覚ますことがなく、この状態ではたとえ目覚めたところで、彼女に任せるのは無理があると判断しました。

エミリーを目覚めさせるには、モードレットのルートを進めないと方法が分からない以上、これからどうするのでしょうか。その後にすれ違った謎の見覚えのある少女も気になりますね。

リーンに協力した対価として、セシルは小説の挿絵のために、チャイナのコスプレをさせられました。恥ずかしがったセシルはリーンから逃げるのですが、そこでオスカーと出会ってしまい、二人でリーンから隠れるのでした。

なんやかんやで二人は密着して隠れるという、ある意味王道なイベントを起こすのですが、セシルは「男装した女性が女装をしている」という、奇妙すぎる状態でオスカーと接したため、オスカーの脳は完全にバグっていましたね。一生懸命にセシルは男だと言い聞かせて、自我を手折っていましたが、それ女の子なんですよねって突っ込みたくなりました。

無事、定期試験が終わり、夏休みに入りキャライベが起きない休息期間ということで、ギルのお世話をすることにしました。しかし、リーン達が予定より早くシルビィ邸に遊びに来たせいで、その休息期間も終わりに。しかもオスカーまで来てしまい、セシリアの母、ㇽシンダにより、全員泊まっていくことになってしまいました。

チャイナ服を着せたのがギルにばれて、怒られているリーン(一華)が可愛かったですね。めっちゃ頬膨れるやん!と思いました。その意趣返しにリーンは抜き打ちでシルビィ邸に来たのも驚きでしたね。リーン、もしかしてこのセシリアが男装バレしないようとしている状況を楽しんでらっしゃる?

そして、オスカーと二人きりになってしまい、オスカーが「自分を嫌っているのか」と言いましたが、バッドエンドを避けるため、否定しました。オスカーはもし自分を嫌っているなら、婚約破棄しようかと考えていたため、千載一遇のチャンスを逃してしまいました。

オスカーは、久しぶりに会えたセシリアのことをガン見していましたね。それにしても婚約破棄のチャンスを逃したと言っても、ここで嫌いって言ったほうがバッドエンドに行きそうだったので、良かったんではないかと思います。

その後、モードレットが「障り」に侵された野犬を追って、セシリア邸のコテージに来たり、ギルがリーンを転生者だと見破ったり、完全な悪役であるギルの実の兄ティッキー・コールソンと正体が連続暴行事件の犯人のベルナール・ブルゼと揉めたりしました。

ギルがリーンを転生者だと見破って、神子になってくれと頼みましたが、それを一蹴すリーン凄かったですね。これまでの感じから、完全自分優先なのかなと思いましたが、前世で人を助けるような善人、そこは親友の幸せについても当然考えていましたね。破天荒すぎるキャラだと思っていたので、そこは安心しました。

色んなことが立て続けに起こる中、なんとリーンが何者かにさらわれてしまうのでした…。

ヒューイが一番取り乱していたことを考えると、リーンは無事?攻略できたようですね。それどころの話ではないのですが、ここの場面を読みながら、攻略可能キャラではないキャラを落とすとは、リーン(一華)は意外と恋愛上手なのだろうかと思いました。

3巻レビューについて

5巻レビューについて

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悪役令嬢セシリア・シルビィは死にたくないので男装することにした 3巻

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「悪役令嬢セシリア・シルビィは死にたくないので男装することにした」の3巻レビューです。

ダンテに秘密を守らせることに成功したセシルでしたが、とある日の夜、女子寮に黒ずくめの3人が入っていくのを目撃しました。

後をつけていくと、リーンがさらわれそうになっていました。リーンの代わりに秘密を聞いたことで、おそらくダンテは組織を抜ける決断をしたため、このイベントが起こったようです。

黒ずくめの目的は、ダンテへの報復と身代金の要求であり、セシルはリーンを助けるため、彼らに自らセシリア・シルビィだと明かしました。

自分をセシリアだというシーンは、すごくかっこよかったですね!まさに悪役令嬢、堂々とした強気な立ち振る舞いが似合っていました。普段はあんなにほんわかしているセシリアでしたが、どうやら悪役令嬢としての資質は残っていたみたいですね。1ページ全体でセシリアが描かれており、初めて自分をセシリアだと名乗ったのも相まって、読者的には爽快感のような感情が沸きました。

リーンの代わりにさらわれたセシリア、連れられた先は暗殺組織ハイマットの首領「マーリン・スィーニー」のところでした。

何者かの協力を得て、脱出できたセシリア。脱出先でマーリンと対峙してしまいますが。彼女から帰ってきた言葉は意外なもので、朝に逃がすつもりだったと言いました。マーリンは学園まで送ると扉を開けようとしましたが、どうやら組織内でマーリンに敵対している輩が、アジトに火をつけていました。

燃えて倒れてくる柱がセシリアに落ちてきそうになりますが、マーリンが助けてくれました。その際、マーリンが怪我をしてしまい、何とか武器庫の奥までたどり着きますが、脱出できる窓はありましたがとても登れるような高さではありませんでした。

そこにダンテが助けに来て、自分より先に負傷したマーリンを連れていってもらいました。セシリアが打つ手がなくなり、絶体絶命のところでギルたちが助けに間に合ったのでした。

マーリンさん、もともと義賊を目指していたと言っただけあって、ダンテが慕っていたのも分かります。いくらセシリアが公爵令嬢とはいえ、自分たちがさらったからと言って、初めて会っただけのセシリアを身を挺して庇うとは思いませんでした。この人に人が殺せるんだろうかと思うくらい善人でしたね。

無事、助かったセシリアでしたが、リーンに「セシリア=セシル」であることがバレてしまい、その事をリーンに詰められますが、実はリーンも転生者で、さらに前世の親友である一華だと言いました。

やはりリーンは転生者でしたね!リーンがだれのルートにも進んでないこと(=誰にも興味がない)、BL小説を作っていることから予想できる要素はたくさんありましたが笑。3巻の最初でヒューイに対し、ものすごく好意を持って接していたことから、一華ではないかというのも絞れましたね。とりあえずセシリア(ひよの)に対して、敵対する存在にならなかったのは大きいですね。ゲームの主人公に嫌われて、さらに正体を知られたとなれば、バットエンド確定ですからね。

しかし一華(リーン)には自分はヒューイ一筋だから、絶対神子にはならないと言われてしまい、リーンを神子にする計画が潰えてしまいました。

代わりに第3候補の神子を探すのですが、どうやら騎士であるモードレットの妹のようでした…。

2巻レビューについて

4巻レビューについて

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悪役令嬢セシリア・シルビィは死にたくないので男装することにした 2巻

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「悪役令嬢セシリア・シルビィは死にたくないので男装することにした」の2巻レビューです。

林間学校2日目、昨日から感じている視線の主を探すため、セシルは夜、オスカーと共に自身をおとりにして犯人をあぶりだす作戦に出ました。予想は「キラー」だお思っていたのですが、なんと犯人はジェイドとリーンでした。

二人に理由を聞こうとするのですが、ゲームのイベントが発生します。「障り」に侵された人を元に戻すため、一旦宿舎に戻るのでした。ここはオスカーのなんでも切れる宝具と、ギルのあらゆるものから守る宝具を使って切り抜けるのでした。しかし実際のゲームのイベントとは違う展開になっていたのでした。

騒ぎが終わった後、セシルは一冊のノートを拾います。それはセシルとオスカーをモデルにしたBL小説でした。実はジェイドとリーンは、セシルたちを主人公に小説を書いていたのでした。そして改めてジェイドたちの関係を聞くと、恋人関係ではなくただの創作仲間兼、趣味友達だと言われてしまいました。

犯人が、ジェイドとリーンなのは意外でしたね。覗いている視線はかなりおぞましいもののように描かれていたので、キラーが犯人だと持っていました。ある意味BL小説のモデルにされるというのは、おぞましいですから、不快感は似たようなものだったのでしょうか(笑)。しかし、ジェイドとリーンが恋仲ではないとすると、まだ誰のルートにも入っていないということになりますね。これから出てくるキャラクターのルートに入るのでしょうか?それになぜおそらくこの世界に存在しない概念であるBL小説をこの二人が作っているのかが謎ですね。どちらかが転生者の可能性がありそうですね。

ここで初めて宝具の説明と出番が来ましたが、流石ゲームの要のアイテムなだけあって、かなりちーとな性能をしていますね。オスカーとギルの宝具に注目が行きがちですが、ジェイドの陰伏の宝具もかなり強いですよね。今回のような罠がなければ、だれからでも逃げられるし、追いかけることもできるというとんでも性能です。他の宝具の性能効果も気になりますね。

林間学校で作られたBL小説はジェイドの力で学園で大流行してしまいます。それだけでもセシリアに恋心を抱いているギルにとっては嫌なのに、セシルの姿でオスカーと一緒に寝たということも口を滑らせてしまいます。ギルを怒らせてしまい、仲直りするためにリーンを頼るのですが、BL小説の創作に協力してほしいと条件を出されます。そこで仲良く?絡んでる様をギルに見られてしまい、さらにこじれるのでした。そこでセシルは昔と同じようにギルにプレゼントを持ってくることで、仲直りすることができるのでした。

どうみてもリーンよりオスカーのほうがピュアな乙女になっていますよね。セシルは中身がセシリアなのもあって、オスカーは自分も抑えるのにかなり苦労してますね。セシルがオスカーのことを同性だと勘違いしてると思うくらい、ガンガン行くのでいつバレるのかヒヤヒヤします笑。

次の問題は、オスカーの友人であるダンテ・ハンプトンにセシルが女だと気づかれてしまったことです。ダンテは隣国からオスカーに差し向けられた暗殺者で、ダンテルートは、選択肢を間違えるとリーンがダンテに殺されて、さらにその犯人がセシリアにされてセシリアも死んでしまうという難易度高めのルートになっているみたいです。

リーンをダンテルートに進ませないようにしていたら、なぜかリーンの行動をなぞるように、セシルがダンテの秘密を聞いてしまいます。ダンテはセシルを殺そうとしますが、セシルは秘密を守る代わりに、自分が女であることを秘密にするという取引を持ち掛け、成功することができたのでした。

さすがに一人くらい女だと勘付かれるだろうと思っていましたが、よりによって暗殺者に気付かれるとは運がなかったですね。いや、暗殺者であるからこそ気づいたのかもしれませんが。これからセシルがどうやってしのいでいくのか楽しみです。

1巻レビューについて

3巻レビューについて

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悪役令嬢セシリア・シルビィは死にたくないので男装することにした 1巻


今回紹介するのは「悪役令嬢セシリア・シルビィは死にたくないので男装することにした」です。

主人公「神崎ひよの」が乙女ゲーム「ヴルーヘル学院の神子姫3」の世界で、悪役令嬢の「セシリア・シルビィ」として転生してしまい、17歳の時に訪れるバッドエンドを避けるため、セシリアとしてではなく、「セシル・アドミナ」という名の男として、ゲームの舞台の学院を過ごすという物語です。

乙女ゲームの内容としては、人間の負の感情に巣くう「障り」というものを祓える神子候補として、攻略対象である七人の騎士が持つ「宝具」を多く預かった候補が、神子として選ばれる「選定の儀」を1年かけて行い、神子に選ばれた者は自分に宝具を預けた騎士の中から1人選び、「聖騎士」として傍にいてもらう(恋人)というものです。

その神子候補にセシリアと、ゲームの主人公である「リーン・ラザロア」、そして正体不明の3人が選ばれ、セシリアは生き残るためにリーンに神子になってもらうため、男として過ごしバッドエンドを避けることにしました。

攻略対象でないモブキャラで過ごすことが、当初の目的だったのですが、ゲームのチュートリアル戦闘イベントをセシル(ひよの)が忘れていて、主人公か騎士しか達成できないイベントをこなしてしまい、神子候補であることを隠すため、本来の騎士(攻略対象)であり、義弟であるギルバートから宝具を受け取り、騎士として過ごさなければいけなくなってしまいました。

それからは、あることからセシルはセシリアと関係があると思われ、セシリアの婚約者の予定の王太子「オスカー・アベル・プロスペレ」に、本来なら嫌っているはずのセシリアに会わせろと半ば脅されたり、林間学校でよりにもよってオスカーと同室になってしまったりします。

リーンがだれを攻略するのか、そしてオスカーはセシリアのことを嫌っていないとすると、これからの展開はどうなっていくのか、非常に期待ができる作品です。

良かった点

①斬新な設定

女性が男性として過ごしていくという、物語の中でもかなり珍しく面白い発想の悪役令嬢モノで、女性であることをバレないように必死に立ち回りますが、どうしても体の細さ、顔立ちなどでバレそうになるヒヤヒヤさが読んでいて楽しいです。

②絵が可愛い

セシリア、リーンの女の子二人が大変可愛く書かれており、それだけでなく攻略対象である騎士たちもキラキラ過ぎず綺麗なイケメンで描かれているので、気持ちよく読むことができます。ちなみに幼少期のセシリアがとても可愛かったです。

残念な点

①攻略対象であるオスカーのセシリアへの好感度が高すぎる

義弟であるギルバートがセシリアに恋心を抱くのは、まだ理解ができるのですが、12年前、それも一度会っただけのセシリアにオスカーは入れ込みすぎじゃないかなと思いました。

2巻レビューについて

著者秋山シノ
原作秋桜ヒロロ
キャラクター原案ダンミル
価格650円+税
ページ数
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信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します! 7巻

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「信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します!」の7巻レビューです。

ライト達に敗北したミカエル達は、命乞いをしますが、ライトの望みは復讐と「ますたー」に関する情報だったので、当然受け入れてもらえませんでした。

情報を奪って、無力化してから、奈落へ連れていって苦痛を与え続ける極悪コンボがサーシャにも入りましたね。ガルーといい二人とも命令されて仕方なくと言っていましたが、どう考えても一番直接的に手を下したのはこの二人ですよね。「ますたー」とか関係なくサーシャは人族への嫌悪感でやったと思いますね。

エリーがハーディの記憶から得た情報は、「ますたー」を放置すると文明が加速してある程度を超えると世界が滅ぶので隔離するといったものでした。しかしこれは万が一「ますたー」に知られてしまえば、即アウトな危険なものです。どうやらそのリスクを冒しても「ますたー」候補でさえ殺さなければいけない理由があると結論づけました。

さらに巨塔への侵攻を理由に、エルフ女王国を落としにかかります。多数のドラゴンを連れて、エリーは女王に会いました。そして無事降伏させ「人種絶対独立主義」を掲げるのでした。女王から得られた追加の情報では「ますたー」以外の危険な存在もいるというものでした。

とりあえず、「ますたー」を放置したら世界が滅ぶの内容が少し明らかになりましたね。過去に高度な文明があって崩壊した記録があるということでしたが、アトランティスのようなものがあったのですかね。しかし今集まった情報では、なぜ「ますたー」を放置すると文明が発展し滅ぶのか、どういう過程を経て滅んでいくのかが一切分かりませんね。それぞれの種が断片的に情報を持っているのでしょうか。もしかしたら種を超越した存在が全ての情報を持っている…なんて予想が浮かびました。

次の復讐相手はライトが選んだのではなく、どうやらダークエルフ種のシオンが死亡しかかっているという情報のもとで決まりました。研究の途中でソウルドラゴンを呼び出してしまい、ソウルドラゴンの目的に賛同し、自身の研究所をダンジョン化したのでした。

どうやら異界の存在らしく、一人称がワレラというところから複数いることを示唆していますね。異界の存在ならレベルという概念も異なってくるのでしょうか。現在レベルでは最強のライト達ですが、もしかしたらそれに対抗する存在なのかもしれませんね。

ダークエルフ孤島国はギルド経由でクエストを発注したので、復讐を果たすため、ライト達は「黒の道化師」のパーティとしてクエストを受諾して向かうことになりました。

どうやらソウルドラゴンにより謎の力が働いていることを察知したライトは、ゴールドとネムムを守り切れないと判断して、いったん戻り、メイ、エリーの2人も連れてダンジョンに向かうことにしたのでした。

このまま異界とつながったままだと、最悪「奈落」まで消滅する可能性があるとエリーは言ってましたね。巨塔のように「奈落」も魔術で守られているのではないのでしょうか?もし守られているのに消滅する可能性があるということなら、異界のパワー測り知れないことになりますね。はたして異界の存在ソウルドラゴンがどこまで強いのか、気になる終わり方でした。

6巻レビューについて

8巻レビューについて