今回紹介する本は「心配事の9割は起こらない」です。
この本は、心配事のタネや今すべきこと、人間関係や悩み(考え方)がテーマになっています。
主に、禅の教えに習って生きようという内容なのですが、他にも孫子や松下幸之助など他の著名人の言葉の通りに生きることで、今の自分がどうするべきかを導き出せる本だと思いました。言葉だけでなく、著名人のエピソードを教訓にして、そこから学べることなどを分かりやすく紹介してくださいます。
この本は、主に定年を迎えた方向けのような印象を受けました。「恋愛」についての考え方など、私にもあてはまるお話がありましたが、全体的に達観したところから教えて下さるという感じなので、実践向けの知識というよりかは、どういう心構えでいるかというアドバイスですね。
私が個人的に興味を持ったのが、「あるがままを受け入れる」「執着、固執について」で、目から鱗だったのが、「余計なことを調べない」「情報は迷いの元」といったあたりですね。他にも「夜は静かに過ごす(騒音などの話ではない)」など、詩文の中で新たな見識が生まれるきっかけを作るには、うってつけの本だと思います。
また、共感できたのが「今日やるべきことは、今日やる ー引用ー」でとにかく目の前のことを順々に片づけていく、いつも自分の理想としていますが、なかなかできないので耳が痛い話でありました。
総評に入りますが
良かった点
まとめが分かりやすい
要点をまとめたり、難しい言葉を要約してくれるので、あまり禅に詳しくない方でもしっかり内容が分かります。
残念な点
完璧な答えがない話題なので、鵜呑みにすると良くない
事実、文章の中で「2番手が、角が立たないもっともよいポジション」とあったのですが、自分から率先して先頭に立つのも大切なことではないか?と思いました。
人生を一日一日大切に生きていくことの素晴らしさ、人生において大切な時期、モノについて書かれているので、大きな悩みがある人はこの本を参考にして、人生の軌道修正を図るのもいいかもしれませんね。
著者 | 枡野俊明 |
価格 | 680円+税 |
ページ数 | 221ページ |