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ニコラのおゆるり魔界紀行 2巻 感想

ネタバレ注意


2巻では、ニコラの母親についてのお話が出てきます。

今回は珍しくお金儲けが目的ではないサイモンでしたが、なんだかんだいつもニコラが居ると、最終的には人のために色々たすけてあげてますよね笑。

ニコラがミイラの腕を探しているうちに「ミイラ娘」と町の人々に呼ばれていたのが面白かったです。やっぱりこの漫画の魔界の住人たちはよく見ると友好的な温厚な種族が多いですね。温かい雰囲気が感じられて良いと思います。

サイモンは美人好きなのでしょうか。ミリに惹かれてチーチャ村に滞在することにしましたね。悪魔族は美男美女が多いらしいですから、珍しくもないような気がするのですが、その中でも好みだったのでしょうか。

純粋な人ほどプラシーボ効果ってかかりやすそうなイメージですよね。とするとやっぱり一巻でニコラが言っていたように悪魔だからと言って悪い人と考えるのは早計でしたね。純粋で良い悪魔もいるということですね。

山賊からニコラを身を挺して守ったサイモン。彼はなぜそこまでニコラのことを大切にするのでしょうか。普段の性格からして何か理由がありそうですが、優しいところもたくさんあるので単なる善意ということも…?

ブルーノは優しくカッコ良かったですね!ポぺ族にはとても親近感を覚えるので、こういったキャラがいることは素直にうれしいです。最後ニコラを見ていた時、笑顔だったのがとても心温まりました。

サイモンもお父さんに赤ちゃんの時に拾われたのですね。そのやさしさの恩返しからニコラを大切にしているのでしょうか?

祖父と孫のような関係を見れてとても良かったです。特に今はニコラは親的な存在が居なくて一人なので、親のような存在ができたことは喜ばしいですね。

グイネ町のみんながサイモンたちに協力してくれてたように、本当に良い住民ばかりだなと思いますよね。サイモンへ手紙を出したおじいさんも粋で良いキャラでした。

ズモモ族の村へ行くようにサイモンのお父さんが言ったのは、ニコラの母のことになんとなく心当たりがあったからなのでしょうか。ニコラがお母さんに会いたいといったのを聞いて、ちゃんと聞いてあげられるサイモンは本当にいい子です涙。

最後、やはりニコラのお母さんは魔界に来ていたのですね!実は生きていた…とか死んで魔族になって生きていたとかないですかね…?

1巻レビューについて

3巻の感想について

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ニコラのおゆるり魔界紀行 1巻 レビュー


今回紹介するのは「ニコラのおゆるり魔界紀行」です。

この漫画は「魔界」「魔法」「」「パートナー」「平和」という設定が好きな方におススメできる作品です。

小さな魔女「ニコラ」は、魔界に来ましたが行き倒れてしまいました。そこを悪魔族の「サイモン」に助けられ、一緒に旅をすることになりました。

ニコラが元居た世界では魔法が禁止されており、ニコラのおばあちゃんは魔女でしたが、何らかの理由でニコラには魔法を教えなかったので、ニコラは魔法を使えませんでした。

唯一使えるのは、何もないところから花を出せるという魔法でした。

魔界では「魔界生物取締法」という法律があり、人間はどうやら捕まってしまうようでした。(厳密には書かれていませんでしたが)

サイモンは行商人で魔界各地を旅し、売れるものを見つけたり、商売をしたりします。

ニコラは優しく無鉄砲な性格なので、サイモンニコラが人間だということをバレないようにするために苦労をしながら旅を続けていくというお話です。

時にはニコラに助けられることもあったり…。

良かった点

①独特な世界観

魔界」と言っても色々な世界が想像できますが、この漫画の魔界は多種多様な種族が居て、基本的に会話可能な種族がほとんどで、1巻の時点では無秩序的で攻撃的な害のある存在が居ないという、平和な魔界という斬新な設定が面白かったです。

②色々な街や建物が出てくる

魔界の宿や店、様々な街など面白い要素がどんどん出てくるので、読んでいていろんなものに興味が持てました。

③愛嬌のあるキャラクター

ニコラサイモンはもちろん妖精や魔界の住人たちは、チャーミングで微笑ましくなる容姿をしています。とても癒し効果のあるキャラクターデザインだと思いました。

④旅のそのあと

お話が終わった後、各話ごとに後日談のようなものがあるのですが、どれも心温まるお話で良かったです。

気になる点

①人を選ぶキャラクターデザイン

個人的には好みな絵だったので気になりませんでしたが、今風の定番の絵からは少し外れているので、絵を重視している方はお試しで読めるところを探して、見てみてから購入することを推奨します。

2巻の感想について

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ことり文書 1巻 レビュー


今回紹介するのは「ことり文書」です。

この漫画は「日常系」「信頼し合える関係」「変わったお嬢様」という設定が好きな方におススメできる作品です。

鳳家という名家のお嬢様「小鳥」は、自由奔放な性格で草野球やサバゲーなど、アクティブな趣味が好きでした。

小鳥の専属執事「白石」は、そんな小鳥に名家のご息女としての自覚を持ってもらうために、小鳥を諫めます。

小鳥は幼いころに母親を亡くし、5歳離れた兄は留学中で、父親は仕事でめったに家に帰らないので、使用人を除けばいつも家に一人でした。

小鳥はいつもうるさい白石のことを躱して遊びに行き、白石はいつも言うことを聞かない小鳥に落ち着いてほしいと思って注意します。

しかし、小鳥は自分のことを構ってくれる白石のことを気に入っており、白石もまた自分の考えを押し付けようとせずに小鳥の気持ちに寄り添う努力をするという大変良い関係でした。

そんな二人の心温まる微笑ましいお話でした。

良かった点

①完璧ではないことの大切さ

小鳥白石も優秀なところはたくさんあるのですが、苦手な分野もあることにより、お互いが支え合うような関係に思え、大切にしている感じが伝わってきたところが良いと思いました。

②表情の違い

表情豊かな小鳥と逆に乏しい白石の正反対な二人が一緒にいるところを見ると、よりお互いの性格の違いを感じることができて、キャラクターの個性が出ていて良かったです。

③多彩な絵

衣装やインテリアやスイーツなどの絵が細かく丁寧に描かれていて、楽しく読むことができました。

気になる点

①シリアスな部分もあり

基本的には楽しい日常を描いていますが、たまにシリアスなお話が出てくるときもあるので、ゆるい漫画を読みたい方は少し注意が必要かもしれません。

2巻の感想について

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悪役令嬢に転生した田舎娘がバッドエンド回避に挑む話 ~死にたくないのでラスボスより強くなってみた~ 1巻 レビュー


今回紹介するのは「悪役令嬢に転生した田舎娘がバッドエンド回避に挑む話 ~死にたくないのでラスボスより強くなってみた~」です。

この漫画は「悪役令嬢が強い」「破滅の未来を変える」「剣と魔法の世界」という設定が好きな方におススメできる作品です。

小さな村に生まれた一人娘が居ました。その娘は家族との仲は良好で、友人も少ないけどいるという穏やかな暮らしをしていました。

20歳になり、刺激を求めて大きな街に引っ越すつもりでしたが、ある時魔物の群れに襲われ村は破壊されてしまいました。

娘は、来世は死ぬ前に大好きだった「光の聖女と5人の勇者」という本の人物のような、刺激のある人物に生まれ変わりたいと思いました。

目が覚めるとその本の悪役令嬢「スレイヤ・レイバーン」に生まれ変わっていました。

光の聖女と5人の勇者」は、聖女の力を持った平民の主人公が、王都にある学院に入学し、5人の勇者と出会いを果たします。様々な問題を解決しながら絆を深め、最後は協力して邪悪な魔王を倒す、という内容でした。

しかも討伐するのではなく、魔王すらも救ってしまうという誰も不幸にならないハッピーエンドの物語なのですが、スレイヤはそんな中一人だけ幸せになれない存在でした。

スレイヤは主人公に敵対する悪役で、権力のすべてを利用して主人公に嫌がらせをしていきます。最初は地位のあるスレイヤが有利に事を進めますが、失敗が続くことで地位を失い、魔王に加担してしまいます。

復讐のために魔王の命令によって主人公たちを追い詰めますが、最後には魔王に裏切られて死んでしまうという、主人公が唯一救えなかった人物でした。

そんな死に方をしたくないスレイヤ(新)は、原作通りの選択をしなければ破滅の未来は訪れないのでは?と考えますが、どの結末でも必ず死んでしまうので、死ぬ運命は変わらないと結論付けました。

スレイヤは、前世のように不幸の死を迎えないために、魔王を倒せるくらいの強さを身につけることにしました。

剣術・槍術・弓術などの武術や魔法をマスターしたスレイヤが、王立ルノワール学園で主人公や5人の勇者たちと関わらないようにわき役として過ごそうとするのですが…?

良かった点

①一人でも強い悪役令嬢

武術と魔法のどちらも使うことができて、かつ仲間の力が必要ないというスタイルは、ラスボスより強くなってみたというタイトル通りの強さで、個人的には好みの設定だなと思いました。

主人公が悪役の場合の漫画は、一人でも戦えるというよりは、一人で戦わなければならないというような制約に近いものがあったほうが、より強さを感じることができてよいと思うんですよね。

②生まれ変わったスレイヤの性格

死の運命が待ち受けているからといって、絶望したりせずに強くなろうと思える精神力や考え方や、婚約者に浮気されたときに婚約者との関係を未練なくバッサリ切ってしまうところが爽快で良かったです!

気になる点

①目のデザインが全キャラ結構似ている点

特に男性キャラクターは、目の形がほとんど似ていて、読んでいてなんとなく違和感を覚えました。

2巻の感想について

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妻の機嫌で天候が変わる話 1巻 レビュー


今回紹介するのは「妻の機嫌で天候が変わる話」です。

この漫画は「神様とラブラブな関係」「昔の時代の夫婦関係」という設定が好きな方におススメできる作品です。

一般人である昭之には、雷華という雷神様の妻がいました。

昭之は少年時代、夏の暑さにやられていたところを雷華に助けられました。

昭之雷華に一目惚れをし、自分と夫婦になってほしいと婚約を申し込みます。

雷華は「私より背が高くなった時に気持ちが変わらなければ」と言い、昭之は大人になって再度雷華に結婚を申し込みます。

雷華は自分が人間でないことを明かして、それでもなお自分を娶りたいかと聞くのですが、昭之雷華が人間ではないことをまったく気にしませんでした。

そうして二人は夫婦になったのですが、昭之は普通に年を取っていくのに、雷華は年を取らず見た目が変わらないので、よく親子にみられるのを雷華は気にしていました。

雷華は雷神様なので天候を操ることができるのですが、まだ制御できず、気分次第で天候が変わってしまうという現状で、少しでも感情が動くと大きく天候が変わってしまいます。

雷華の姉は雷華昭之と最後まで添い遂げるために、雷華に感情に左右されず天候を操る力を制御できるようになるための課題を与えていきました。

妻思いで優しい夫と、夫と少しでも同じ時間を大切に過ごしたいと思う大和撫子的な妻の、心温まるお話でした。

良かった点

①お淑やかキャラの雷華の感情の動きがよく分かってより可愛く思える

お淑やかなキャラは感情を出す表現が乏しく、見ていて派手さが足りないと思うのですが、それを天候で感情の変化を描くという斬新な発想が面白かったです。

②神様と夫婦になることができるという発想

個人的に、神様と人間ではあまりにも身分(存在?)がかけ離れていると思っているので、神様と夫婦になるという発想がなく、その固定概念を超えてきたところに興味を惹かれました。

気になる点

①神様が目に見えることを誰も不思議に思わないのは何故か

おそらく後の巻で説明があると思うのですが、町の人々が雷神様である雷華を普通に認識していて、珍しいという反応がそこまでなかったのが気になりました。

2巻の感想について