ネタバレ注意
「ふらいんぐうぃっち」の9巻レビューです。
犬養は以前出てきた大熊という記者に取材されることになりました。
大熊は個人的に怪奇現象の原因を探しているらしく、犬養にいくつかの質問をするのですが「脱兎ルール」により、また大熊に被害を与えないようにわざと当たり障りのない回答をしていました。
しかし、そこでアルが色々やらかしてしまい、ポルターガイストだと思われたり、甥のりゅうが大熊に犬養とりゅうの母が魔法が使えると言いそうになり、脱兎ルールが発動してカラスがカメラを襲い、取材が中止になるのでした。
・「脱兎ルール」とは?
メディアなどが魔女のことを調べようとすると、自然に魔女の情報が遠ざかっていくという摂理があること。
真琴たちはねぷた祭りに来ていたのですが、鹿角と千夏と一緒に途中で魔女の仕事をしに行きます。
行き先はあっち側で同時期に行われている祭りでした。この祭りは「プランテル」と呼ばれる体から花や草を生やせる動物のお披露目だそうです。
そこでマビヤという人に「オオゲツヒメ米」という米をもらうのが今回の仕事でした。この米は他の米が食べられなくなるほど美味しいそうなのですが、実はオオゲツヒメというシカのような動物の糞なのでした。
オオゲツヒメ(大気都比売神)は日本の神話に出てくる農業や食物の神のことみたいですね。農業や漁業などにご利益をもたらしてくれるようで、逸話でも体から食物を出していたと言います。だから糞なんですね。
お祭りの景色が良く描かれており、見開きの大きいページもあったりして、お祭りの雰囲気を味わうことができました。
この漫画は景色や物がとても繊細に描かれているため、見ていてとても楽しいです。実際のねぷた祭りにも行きたくなりました!
後褒められて「ふんす!」ってなってる鹿角先輩が可愛すぎました。
圭やいつメンと合流した真琴たちは、なおが予約していたお店のチョモランマパフェをみんなで一斉に食べるのですが、半分も食べられず、持ち帰りするのでした。
どうやらモデルになったお店があるらしく、同じようなパフェが存在しているようですね。自信のある方はぜひ挑戦していただきたいです。
真琴たちは海に遊びに行くのですが、海で遊んでいる途中、以前海からついてきたカチーナ「ハマベー」と出会います。
ハマベーと千夏はライバル(友達)で、以前ハマベーの歯から出たマナで作った指輪を見せたり、一緒にゴミ拾いをしたりします。
ハマベーは「浜辺の守り神」であり、子供を助けたりして、海水浴シーズンは忙しく、なかなか千夏に会いに行くのは大変みたいです。
ハマベーは千夏を家に連れていって「これからしょっちゅう遊びに行っていい?」といい、それを許諾したので、ハマベーの母はハマベーに「水渡り」を使う許可を出しました。
「水渡り」とはその名の通り、水があるところから別の水のある所まで移動できることのようですね。
真琴となおは先に圭に水着を見せるのですが、たくさん褒められてなおが照れているのが可愛かったです。真琴も嬉しそうで微笑ましい!
でもやっぱり一番は犬養だったみたいですね。人型だったから薬を飲んでいたんですね。犬の姿だったらどうしたんだろう笑。
圭は15歳という若さで女の子のことを素直に褒められるのってすごいですよね。私がそのくらいの歳だった時はもっとひねくれていましたよ笑。
ハマベーの姿
なんだかみんなのものがなくなることがあるという話になって、心当たりがある真琴はマンドレイクたちに出てくるように言います。犯人はマンドレイクの「マン」「ドレ」「イク」の3体の仕業でした。
アキラはアメリカの魔法植物学者「シャーリー・フローレス」を連れてきます。どうやら真琴のマンドレイクは普通の遺伝子とは異なり、進化しているということが分かりました。
真琴はシャーリーにマンドレイクの本格的な研究を許可したのでした。
真琴のネーミングセンス…笑。愛情があるのにそこは適当なんだと笑ってしまいました。犬を飼ったら「いぬ」か「ドッグ」って名前にしそうですね。
マンドレイクたちが、真琴の人形を崇拝していたのも面白かったです。何の儀式なんでしょうか。
マンドレイクたちの姿