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町人Aは悪役令嬢をどうしても救いたい ~どぶと空と氷の姫君~ 1巻


今回紹介するのは「町人Aは悪役令嬢をどうしても救いたい ~どぶと空と氷の姫君~」です。

セントラーレン王国王都ルールデンに住んでいるごく普通の少年(8歳)「アレン」がここはスマホゲームの「マジカル☆ファンタジー恋のどきどきスクールライフ」(マジカル略スクールライフ)の世界で前世の記憶を思い出したところからスタートです。

この世界では、8年後「カールハインツ王太子」に「悪役令嬢アナスタシア」が婚約を破棄されることになっています。そしてその通りにシナリオが進んでしまうと、アナスタシアは王太子の差し金により行方知れずとなり、王都は侵略され、町の人含め自分も母も殺されてしまいます。

母を護るため、故郷も待ちの人も救うため、悪役令嬢アナスタシアの断罪と戦争をアレンが全てひっくり返すことにしました。

みんなを救うために始めなければいけないことの一つは、「ここが本当にゲームの中の世界か検証する」ため、冒険者ギルドに登録し、「大金を稼ぐ」です。

悪役令嬢の代わりに決闘の代理人として王太子に勝つため、王立高等学園に通うため、どぶさらいや地下下水道の仕事をこなし、あるものを入手することによって、この世界が乙女ゲームの中だとする判断材料を得たりします。

それと同時にスキルを会得できるスクロールを色んな手段で獲得して、将来に備えていきます。この一巻の最後では「風神の書」を手に入れるため、ワイバーンの婚活サポートをしています。面白いのでぜひ読んでみて下さい!

良かった点

①主人公が地道に強くなっていくところが見ていて楽しかった

最初からチート能力持ち、ではなく、前世の記憶でしかもヒロインの記憶をたどって強くなっていくというのは面白いなと思いました。特にまだ戦闘に関してはからっきしなので、これから少しづつ強くなっていくというのが良いです。綿密に攻略チャートを組んだプレイ動画を見ている感じですかね。多少のイレギュラーは起きているみたいですが、それもまたどう機転を利かせて乗り越えるのかが楽しみです。

②ヒロイン側が実は黒そうなところ

悪役令嬢と称されるくらいなら、アナスタシアは子悪党か、悪そのものなのかと思いましたが、どうもアレンのゲームの記憶では、アナスタシアは真っ当な人で、ヒロイン側は、王太子がアナスタシアを殺そうとしたことを考えると、かなり危ない人っぽいので、アナスタシアが報われる展開が気持ちの良いものになりそうで期待ができます。

残念な点

①すでにチート能力が効果を出し始めている

とあるスキルによって、とんでもない大金を入手するのですが、おそらくもう主人公はお金に困ることはないのではないかと思います。しかもよくよく考えると、子どもでそんな大金を持っていたら大人に怪しまれるはずですが、そこはなにもなかったので、読んでいてすこし飛ばしてしまっているのかな?と思いました。

2巻レビューについて

原作一色孝太郎・Parum
漫画目黒三吉
価格600円+税
ページ数