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悪役令嬢の執事様 破滅フラグは俺が潰させていただきます 4巻

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「悪役令嬢の執事様 破滅フラグは俺が潰させていただきます」の4巻レビューです。

国王から呼び出しがかかったソフィアたちでしたが、シリルは同行することができないと言われました。

エフェニア国王「セオドア」と王妃「アデル」にソフィアの能力を会話や態度で測られ試されますが、ソフィアは味方に引き入れるべきと判断されます。その後押しとして、シリルが持たせたアーレ伯爵の不正や悪事の証拠を持ってきたのが決定打になり、王妃はアルフォースとの婚約の打診をしてきます。しかし、シリルとの関係を深める目的があるソフィアは、それを断りました。

命を懸けて王族を敵に回してでも、婚約を断るというシーンにはソフィアのシリルへの想いが改めて感じられましたね。王妃がアルフォースとソフィアをくっつけようとしたということは、国王と王妃に自分を認めさせることができたということになりますね。以前は断罪されてしまう悪役令嬢でしたが、もう一人でも間違いなく一人でも生き延びることができるでしょう。もちろん、シリルが居なければソフィアは絶望してしまうと思うので、完全にとは言えませんが。国王がソフィアにひれ伏されている表現は、ソフィアの本来のキャパシティが極めて高かったことの表れでしょうか?

一方、シリルのもとにはアルフォースが訪ねてきます。アルフォースはソフィアへの恋心のためではなく、心から変わりたい、自分の過ちを正したい想いからシリルにアドバイスを求めます。本来、執事であるシリルが王族であるアルフォースにすることではないのですが、アルフォースが望んだため、後にシリルは王妃の計らいもあって臨時相談役となるのでした。

アルフォースは今まで遠回しに言われてきたことを、ついに直接的に言われるのですが、いい意味で王族のプライドが無いようですね。反論せず、真摯にアドバイスを聞くさまを見ていると、アルフォースは優秀に育つであろうことも分かります。本来(ゲーム本編)は自分で気づくことを、アドバイスしてしまったことで、成長の妨げになるのではと危惧しましたが、大丈夫そうですね。

トリスタンはシリルを転生者だと見抜きます。トリスタンはとある目的の為、研究をしているみたいなのですが、成果は芳しくないようです。しかし、転生者であるシリルであれば、その研究を完成させることができる可能性があるため、協力を求めようとするのですが、その前にシリルの真の目的が判明するまでは危険だと判断します。よってシリルが協力を求めるにふさわしいかを見極めることにしました。

どうやらトリスタンにも弟子の令嬢がいたようで、おそらくその子もソフィアと同じ魔力過給症ではないかと推察されます。しかしトリスタンの弟子の方は、研究をしていることから考えると魔力過給症は深刻な病気なのでしょうか?個人差があるのかどうかも気になるところですね。トリスタンは悪人ではないと思いますが、ソフィアたちにとっての敵にならないことを祈るばかりですね。

シリルを見極めるために、ソフィアたちを生徒会に誘います。生徒会室に向かったソフィアたちは、そこで以前入学試験でダンスの相手をしてくれたフォルという女生徒に会います。彼女は生徒会唯一のメンバーであり、ソフィアたちを「必要ない」と帰らそうとしてきます。もちろんソフィアはそれを承諾せず、生徒会に入らせてと言います。フォルはソフィアたちを生徒会に入れるなら、試験としてアルフォースの名誉を挽回する条件を出してきました。

フォルは王族だったようですね。入学試験の時、意味深な登場をしたから何かあるとは思っていましたが…。王族で魔力を放出し続けているということは、彼女はトリスタンの弟子なのではないでしょうか?確か魔力過給症は、魔力を定期的に外へ出さなければいけなかったはずでしたので可能性は高いですね。また、フォルが頑なに生徒会への入部を断り続ける理由とは何なのでしょうか。どうやらシリルは分かっているみたいですね。

丁度、アルフォースの臨時相談役になっていたシリルは、彼を鍛えるとともに試験を達成することにしたのでした。

3巻レビューについて

5巻レビューについて

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