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悪役令嬢の執事様 破滅フラグは俺が潰させていただきます 3巻

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「悪役令嬢の執事様 破滅フラグは俺が潰させていただきます」の3巻レビューです。

新入生歓迎パーティが終わり、中庭会場はメイン会場に負けてしまい、ライモンドはクラスメイトから糾弾されます。ライモンドを迎えに行ったシリルですが、そこでライモンドがソフィアの専属執事になりたかったのは早く家族を養うためだったと聞きます。自分の境遇と似たものを感じたシリルは、ライモンドに協力するから仲間になろうと言い和解するのでした。

ライモンドも家族のことがあり、大変ながらも優秀な成績を収めてきた努力家なんですね。しかしそれゆえ、視野が狭まってしまい、このような結果になってしまったのでしょう。12歳の少年に心の余裕を持てというほうが難しいですから、致し方なしですね…。糾弾されても言い返さなかったことなどを考えると、シリル達を除けば一流執事だったのではないかと思いますね。

その後、アルフォースがシリルに会いに使用人クラスへ来ました。アルフォースはソフィアに嫌われていないかを確認しに来たようでした。シリルはこの機にアルフォースが選民思想を持っているかさりげなく聞いてみるのですが、本人にそのような気は全くありませんでした。

アルフォースはソフィアのことしか考えてませんね。たしかにあれほどの美少女ならば、目が行くのはしょうがないですが。王子というだけあって、遠慮せずぐいぐいいきますね。一応相手に悪く思われていないかということは気になるみたいですが、残念ながらソフィア的には、立場的には重要な人物ですが、恋となると全く意識されてないというのが現状ですね。個人的にはまっすぐで素直な少年なので、好きなキャラです。王子というポジションが彼を良くないものにしていますね。

どうにかリベルトと会う方法を考えていると、ライモンドからリベルトが主催するお茶会に参加するのはどうかと提案されます。参加者であるアリシアの専属執事として雇ってもらい、出席することにしました。

さっそくライモンドは恩を返してくれましたね。同年代でも珍しい頭がキレる仲間を持って動きやすくなりましたね。ルークやクロエはまだ信頼できそうにはないので、貴重な頼れる存在ができて、読んでるほうも安心です。

アリシアは自分を利用する代わり、シリルを専属執事ではなくパートナーとして同行する条件を出され、それを飲むことにしたのでした。

アリシアはシリルがソフィアのために動いていることを知りながらもなお、シリルと一緒に居たいという気持ちを優先させるみたいですね。健気でとても可愛いのですが、こっちも闇落ちしそうで怖く感じてきました。

ソフィアに、アリシアに会いに行ったことがばれていて、闇落ちした状態で問い詰められます。しかし、ただの性格による闇落ち症状ではなく「魔力過給症」という病気のせいでした。落ち着いたソフィアに、アルフォースは選民思想を持っていないこと、リベルトの主催するお茶会にアリシアのパートナーとして参加することを伝えたのでした。

やっぱりこうなりましたね。アリシアあるところにソフィアあり。闇落ちにより一時はどうなることかと思いましたが、なんだかんだで止めることができましたね。威力はすさまじいですが、シリルがその気を出せば無理やり止めることは出来そうですね。ソフィアの為と言っても、アリシアのパートナーとなるのは反対しそうなものでしたが、我慢してくれたのは意外でしたね。

リベルトに接触することができましたが、リベルトは最初からシリルがソフィアの信頼する専属執事に対応させたという事実を分かっていたようでした。(丁重な対応であること)その上で、不満げな態度を取っていたのは周囲の目を騙すための演技だったのです。シリルは用件を伝え終わり、庶民派との対立を避けることができたのでした。

ゲーム的には、アリシアはリベルトルートに向かっていることになっているみたいですが、アリシアにはその気があるんでしょうか?今のところシリル一筋っぽいので、リベルトの恋は実らなそうですが、シリルが破滅しないためにも、リベルトには頑張ってほしいですね。

以前、シリルがアルフォースと話したとき、ソフィアは薔薇が好きと伝えていたので、アルフォースから王城の薔薇園の招待をもらいました。そこでアルフォースの行動について忠告するため、ついでに薔薇園を楽しむため、ソフィアは行くことにしました。

薔薇園にすぐ向かいたいというソフィアを見て、本当に薔薇が好きだということが分かりました。何故好きになったのでしょうか?シリルが育てているとかそういう理由なんでしょうか?

しかし、そこにはアルフォース一人ではなく、取り巻きのジルクリフやサージェスが居ました。なので、アルフォースに忠告する機会がなくなってしまいました。

それだけならよかったのですが、アルフォースは王家の象徴である青い薔薇をソフィアに渡そうかと言ってきました。王家の象徴を渡すということは、すなわちプロポーズであり、目撃者がいる中でソフィアは断ることもできず、使用人であるシリル達も口を出せないのですが、意を決してアルフォースを止めることにしました。それについて怒った取り巻き二人が襲ってきますが、ソフィアとシリルは一蹴するのでした。

ソフィアは護身術まで身に着けていたのですね。淑女としての基本的な立ち振る舞いを極めたと思っていましたが、荒事にも強いのは素晴らしいですね。アルフォースも固まっていて面白かったです。そこら辺の大人よりも強いのでしょうか。少し気になります。

王城を後にして、気分転換をしていると、今すぐ王城に来られたしとの伝令が来たところで終わりです。

どうして王城に呼ばれなければならないのでしょうか?取り巻き二人の親が何か吹き込んだんでしょうか?いずれにしても穏やかな感じではないですね。次巻はいきなり試練が待ち構えていそうな雰囲気です。

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