ネタバレ注意
「勇者、辞めます」の3巻の感想です。
レオの協力を受け入れたエキドナは、レオの案内で賢者の石がある場所に着きました。
レオが道中でエキドナに3千年前のことやDHシリーズのことを話していたので、もしかしてとは思いましたが、やはりレオを倒さなければならないという話だったのですね。
エイブラッドはおとぎ話の登場人物になっていたようですが、やはり3千年前のこととなると魔族と言えども寿命で死んでしまったのでしょうか。
元勇者が世界を滅ぼそうとする…というところまでは、ありがちな設定かもしれませんが、それを魔王たちが止めなければならないとなるとかなり面白い展開になっていましたね。
四天王全員と魔王が協力しても、レオにはほんの少しのダメージしか与えられていませんでしたね…。
結局レオが死のうと思わなければ、現時点ですでに誰も殺せない怪物になっていたので、エキドナたちがいなければ本当に世界が滅んでいたのでしょうね。
エキドナが人間界に侵略に来たことで、レオは自分の凶行に気づけたわけですからね。それにしても他のDHシリーズを作ってしまっていたらどうなっていたのでしょうか。最終的にDHシリーズ同士で殺し合って、またレオだけが残りそうですが…。
レオに搭載されていた”絶対命令”と《思考マスキング》は、シュティーナの助言のおかげであっさり解除されたわけですが、この展開は少しがっかりでした。
3千年も生きていると言いながら、簡単な手段で解決してしまうというのは、今回の熱い戦闘の価値を薄いものにしてしまう終わり方だなと感じてしまいました。
しかし、2巻からの展開からは想像できない戦闘が始まり、その内容も迫力があってシチュエーションも熱かったので、全体的には満足できる内容でした。