ネタバレ注意
「ヘテロギニア リンギスティコ ~異種族言語学入門~」の2巻の感想です。
今回は新しい同行者にミノタウロスが増えましたね。
ミノタウロスがハカバ(人間)の言語を理解しようと、動作を真似ているのに感心しました。
やはり他種族の言語理解のためには相手と同じ動作や発声をして、一つずつ意味を覚えていく必要があるのですね。ミノタウロスというと脳筋なイメージですが、人間よりよほど賢いのかも…。
ミノタウロスはカシューとケクーとあまり馬が合わないようですが、3人は気が荒いほうなのでしょうか。高い知能があるので喧嘩とはいっても、殴り合ったりはしなかったので安心しました。
「オン!」と「ンーー」の意味がよく分かりませんね…。
ハカバは『やっとここで「ワン!」を「オン!」するの意味が分かる』と言ってましたが、「ワン!」は巨大虫の保存食の意味だったはずだから、『保存食を混ぜる』という意味で合っているでしょうか?
「ンーー」は「喧嘩」の意味で確定みたいですが、できない混ぜるとは交われない=相容れないみたいなことでしょうか。
カシューとケクーとミノタウロスの「モウ」は、3人とも”ウタツ”に向かうことになったみたいですが、一緒に行動してまた喧嘩になったりしないのでしょうか。
ハカバ達も北上するとのことでしたが、今の目的地はどこなのでしょうか?
モウの「私 あなた 食べる」でハカバが食べられるのかと思いましたが、草を集めるだけのようで安心しました。モウはよく見るとつぶらな瞳をしていますね。
今度は新しいリザードマンの「エーゥ」の集団に会いましたが、「エーゥ」は組織名みたいなものでしょうか?
ススキが「エーゥ」という言葉を使っていたことから、「家族」という意味の可能性が考えられるんですよね。
「エーゥ」から食事を貰っていましたが、ハカバはよく虫を食べさせられていますね。調理方法が不明な虫を食べるのにはかなりの勇気がいると思います。
魔物にとっては平気でも、人間にとって体に悪いものである可能性は否定できませんからね…。ハカバは魔物を信頼することにしているからこそ食べられるのでしょう。
「グージ」とは誰のことだろうと思っていたんですが、教授のことだったんですね。ちょっと理解が進んだので気持ちが良いです。
狩りの邪魔をしてしまい「エーゥ」に「ばか」と言われていましたが、ハカバはカシュー達にも言われていましたよね。怒るときに言う言葉が「ばか」というのは可愛らしくて良いですよね。人間も人を貶す言葉にバリエーションなんてなくて良かったのに…。
外の虫は強いから毒を巻いて殺すみたいでしたが、リザードマンやグリフォンがいる集団がてこずるというのはすごく強いのでは…。
ウタツに行く途中で温泉地帯に入ったみたいですが、魔界にも温泉があるのですね!温度調節がされていないのでとても入れるようなものではないようですが、ワーウルフ達が入れるようにしてあげたら喜ばれそうです。リザードマンは変温動物っぽいから無理そうですが…。
新しい種族のラミアに出会いましたね。ラミアというと上半身が人間だと思っていましたが、この作品では100%ヘビのようですね。
ラミアは板を叩くことでコミュニケーションがとれるようですが、そもそもヘビに耳はないので、音を聞き取れないのも仕方ないですよね。
ススキが作業を真似ようとしていたら、現地の人々が道具を貸してくれたところは心温まりました。
ススキは特に人間とのハーフだから魔物っぽくないはずなのに、ラミアたちが助けてあげているところを見ると、人間との和解もそう遠くないような気がしてきますね!
食べ物を分けてくれた時にお礼を伝えられるとよいのですが、お礼の言葉というものは存在しなさそうですね。お礼って大切な友愛の証になるから伝えたいですね。
ワーキャットたちと協力して橋を作っていましたが、残念ながらあまり上手くいきませんでしたね。それでも何人かは渡れたようなので、もっと意思伝達が出来れば全員が渡れる橋が作れたかもしれません。
ロープウェイに乗って川を越えてウタツの前まで来ましたね!着いたらカシューとケクーとはお別れなのでしょうか。もう愛着がわいてしまっているので、まだまだ一緒についていってほしいですね…!