今回紹介するのは「転生してショタ王子になった剣聖は、かつての弟子には絶対にバレたくないっ」です。
戦場を獣のように駆け回り、敵にも味方にも恐れられながらも、国を救った剣聖「ブライズ」という傭兵が居ました。
ブライズは何らかの理由で死んでしまい、国王の末子「エレミー・オウルディンガム」として転生していました。
前世の記憶を持つ自分が、剣を握れと言ってくるので剣術を学ぼうとしましたが、王妃「アリナ・オウルディンガム」はエレミーに対して過保護だったので、まともに剣術を学ばせてもらえませんでした。
そんな中、第一王子の「レオナール」に騎士学校”ナイツアカデミア”に入学したらどうだと言われます。
エレミーは父親の協力もあり、騎士学校に通うことが出来るようになったのですが、王族であることを伏せるために、「エレミア・ノイ」という偽名を使うことにしました。
エレミーは筆記試験を楽に通過したことで、初等部教官の「ローレンス・ギーヴリー」という男に目をつけられてしまいます。
ローレンスは実技試験でエレミーを打ちのめそうとしていましたが、元剣聖であるエレミーに敵うはずもなく、重傷を負ってしまいました。
ローレンスに重傷を負わせたエレミーは、教官に「騎士道精神がない」と言われ、試験を落とされてしまいます。
勢いよく啖呵を切って王城を出たので、帰ることもできないエレミーは旅に出ようとしましたが、泊っている宿に別の教官「リリ・イトゥカ」が迎えに来たのでした。
リリはブライズの最後の弟子であり、ブライズが死んだ後に活躍していて、キルプス王から2代目剣聖に仕立て上げられようとするほど強くなっていました。
エレミーはリリから高等部へ飛び級入学が許可されたことを聞き、エレミーは王族でブライズの生まれ変わりであることを伏せながら学園生活を送ることになったのでした。
良かった点
①キャラの設定
ブライズが荒々しい無骨な平民の戦士で、その生まれ変わりが美少年の王子というギャップが面白いと思いました。
ブライズのような荒々しい戦い方を美少年がするところは是非見てみたいです。
ブライズの生まれ変わりであることも、王子であることも隠し通さなければならないというところは、エレミーがいくら強くても行動を制限される要因になるので、その中でどう動いていくのかも期待できる点だと思います。
ブライズが死んだ理由も気になりますね!
②可愛いキャラクター絵
ブライズなどのゴツいおっさんなどを除けば、みんな可愛らしく描かれており、時折みられるデフォルメ表現なども見ていて面白かったです。
シーンごとにキャラクター表現の差が出ていて、メリハリがあったのも良かったです。
気になる点
①エレミーは最強ではない
エレミーはまだ転生して幼い状態であり、ブレイズのようには戦えないので、タイトルだけだと主人公が最強な作品だと勘違いする可能性があるので注意してください。
転生したことや王子であることを隠し通すのも苦手なように見えるし、頭脳戦もそこまで得意なようには感じ取れなかったので、人によってはやきもきするかもしれません。
2巻の感想について