ネタバレ注意
「悪役聖女のやり直し ~冤罪で処刑された聖女は推しの英雄を救うために我慢をやめます~」の2巻の感想です。
早速、ギルを救うために作戦を進めていくことにしたローズ。
最低ランクの任務に派遣された「絶火」部隊。ローズはギル以外の力量を見るため、どう戦うのか観察します。
ヘリオロープとサーシャは、ギルの真似をしてしまい本来適した戦い方が出来ていないということが分かりました。
加えて最後にはギルが何とかしてくれると考えていたという点もありました。
最低ランクの任務で壊滅しかかっているところを見ると、現段階では3人は何の経験も積んでいないということが分かりますね。ギルはこの現状をどうやって変えるつもりだったんでしょうか?それとも自分が守ればいいとだけ考えていた?
ヘリオロープの身体能力、サーシャの魔術展開速度はギルに劣らないみたいですが、それなら確かに3人をちゃんと鍛えれば生き残らせることが出来そうですね。
リネットの問題はあまりないようなのですが、逆に何なのか気になりますよね。自己評価が低すぎるという点を指摘していましたが…。
まずはヘリオロープとサーシャをギルに勝てるように鍛えることにしました。
ローズの秘策+ローズによるギルへの妨害により、ヘリオロープは勝利しました。
ヘリオロープは自力で勝ったと思い込んでいるのに、妨害したことを隠しているローズをギルは問い詰めますが、ローズは本質は勝利よりヘリオロープの迷いと自信のなさ、暴力への本能的忌避間を解くためだったと言いました。
魔術障壁を無効化したことでギルに膝をつかせた=魔術障壁を作らせる程度に守りに入らせた、なので実質油断したギルの負けな気がするんですけどね。
ヘリオロープは強さを求めているのと同時にサーシャへの恋心も成就したいというなかなか複雑な要素を持ったキャラクターですね。サーシャはギルしか見てないような感じなのですが…。
王都の舞踏会にてローズがユースティアにしかけていた罠が発動しました。その罠とは会場にいる参加者への神聖術の攻撃の術式でした。
これにより「太陽教会の名を背負う大聖女が舞踏会の参加者を攻撃した事実」を作り、噂が流れ、やがて大聖女は魔族と通じている裏切り者であると思わせ、太陽教会と大聖女を破滅するよう仕向けました。
舞踏会は散々なことになっていましたね。その前にユースティアは側近にワインを浴びせていたりしていたことがバレている時点で、遅かれ早かれ問題視されるような気がしますが、今回の被害を出したことによって、大聖女としての地位は大失墜でしょうね。
次はサーシャの番なのですが、試行錯誤中でローズもサーシャには自分で考えろと言ってあるので難航していました。
訓練場に行くと、他の隊員から絶火隊のことをバカにされたので、ローズがキレて隊員に切りかかりますが、リネットが何とか止めることが出来ました。
切りかかれた隊員が魔法で攻撃してくるところをギルが守りに来たのでした。
ローズはとにかくギルのこと(生き残る)だけを考えていますが、ギルは隊員全員のことも考えて(気遣って)行動しているので、微妙にズレがあるのがもどかしいですね。
3巻の感想について