ネタバレ注意
「元、落ちこぼれ公爵令嬢です」の6巻の感想です。
今回は「2度目」の世界に来たことをヴィークに明かしました。
クレアがディオンにかけた魔法は”洗脳”ではなく”魅了”でした。
魅了されたディオンはクレアの言う通り、クレア達が2度目の世界にいることを伏せながらミード家の計画のことをヴィーク達に話してくれました。
ヴィークに別件の「今朝の相談とは何だったのだ」と聞かれ、クレアは1年先からやり直しに来ていることを明かします。
ディオンは前の世界でもオズワルドを知っており、実はヴィークに毒を盛ろうとしていたが失敗し処刑されたと言います。
クレアはリュイ達がどんな人物だったか親しくないと知りえない情報を言い、『時間を戻す魔法』を信じてもらったうえで、ミード家が洗礼を阻止しようとする理由は、クレアが将来パフィート国の魔術師として王家の盾になるからだと言いました。(本来はクレアとヴィークと婚約していたため)。
自分たちでどうにかできる範疇を超えたと判断したヴィーク達は国王に報告に行くことにしました。
ヴィーク達にここはゲームの世界だということを話すわけにはいかないので、「時間を戻す魔法」について説明できないのがもどかしいですよね。それにしてもリュイ達のことを細かく話せるのは前の世界でみんながどれだけ親しかったか分かるところでしたね。
洗礼を阻止する理由は誤魔化すしかないのは分かるのですが、ここでなにか重要なすれ違いが起きないと良いですね。
アスベルトと婚約出来て、楽しい生活を送っていると思われていたシャーロットですが、アスベルトはクレアのことばかり話し、アンが教育係になっていることでクレアの思い通りに教育されているようでした。
シャーロットはやはり転生者だったのですね!中身がゲスの転生者はかなり厄介ですね。幸い自分がチヤホヤされることしか考えていないみたいなようなので、まだ扱いやすい気がしますね。
さらにシャーロットは、クレアが「時間を戻すことができた」ということを知らないので、混乱する要素が増えていてここからシャーロットが優勢になるのはなさそうですね。
アスベルトもアスベルトでシャーロットを婚約者にしたのに、クレアのことばかり考えているのは普通にダメな奴だと思います…。
ヴィークに部屋まで送ってもらい、二人でこっそりお茶を飲んでいるとヴィークがクレアに前回の自分はどうだったかを聞いてきたので、”王都が見渡せる高台に連れてもらった”と言うと、ヴィークは一度目の人生でクレアがどんな存在だったのかを察したのでした。
王都が見える高台に連れていくシーンって何巻にありましたっけ?そこのシーンめちゃくちゃ見返したいのですが見つからなくて…。(もし分かった方が居たらXのDMなどで教えていただけるとありがたいです)。
それにしても、高台に連れていく=自分の想い人、ということだったんですね。事細かに馴れ初めを伝えるよりロマンチックで良い関係の戻し方でグッと来たシーンでした!
クレアは変わらぬ日々を送っていると急にオズワルドが部屋の前に立っており、馬車まで連れられると中にはディアナがおり、クレアは睡眠薬を塗した布で眠らされてしまいます。
連れてこられたのはミード家の客室で、自由に動くことが出来たので、この機会にクレアはミード家が王位を狙っている証拠を掴みに動くことにしました。
ディアナは登場時から少し抜けている要素が描かれていましたが、まさかこんなに単純な子だとは思いませんでしたね。ディオンとは違い期待されていなかったので重責は負わされていませんでしたが、愛情ももらえなかったんですね…。
ここまで杜撰な計画を実行してしまうディアナの警戒心のなさは、クレア達にとっては実質味方までありますね。
ヴィーク達が突然クレアが欠席したのを心配していると、リュイにクレアからの手紙が届きます。
「今、王都内のミード伯爵家にいて証拠を見つけたら脱出する」「明日の朝まで待ってほしい」と言う内容でした。ヴィークはクレアの言う通り明日の朝まで待つことにしました。
クレアはディアナからこの計画はオズワルドが考えたものであると聞きました。
オズワルドは単純なディアナを使って、わざと自分を犠牲にしてミード家の計画を阻止したということでしょうか。でなければオズワルドがヴィークに向ける温かい視線の説明がつかないですもんね。
次の日の朝、ヴィーク達はミード家に留学生(クレア)がここに来てないかと訪ねました。ミード家現当主である「ジェラルド」は今ここにクレアが居ることは本当に知らないので、なんのことかと言いますが、ディアナがクレアを勝手に連れてきたことが分かると、ジェラルドはディアナに罪をかぶせて切り捨てることにしました。
ジェラルドは屋敷の探索を避けるためにディアナを切り捨てたようですが、そこになにかの証拠を持ったクレアが出てきたのでした。
次回、ついにミード家は断罪されるのでしょうか。シャーロットの今後はどうなるのでしょうか。この二つが気になるところですね!
7巻の感想について