ネタバレ注意
「死に戻りの幸薄令嬢、今世では最恐ラスボスお義兄様に溺愛されてます」の8巻の感想です。
今回もすれ違う二人と思いきや、なんとお兄様はその上をいく相変わらずの天才で…?
ジェラールは、再びオルタンシアが処刑されてしまう悪夢を見るようになってしまったので、自分と父の手の中にいてくれればオルタンシアに降りかかる火の粉を払うことが出来ると思っていたから、オルタンシアに対して何もするなと言ったのでした。
一度悪夢の内容をオルタンシアに話そうと考えていましたが、不確定なものだということと怯えさせないために話すことをやめてしまいましたね…。オルタンシアがジェラールに自分は強くなったと認識させることが出来れば、ジェラールが話してくれるかもしれませんね。
たとえ嫌われたとしても、オルタンシアの笑顔を守るためならなんだってするという覚悟でいるジェラールですが、オルタンシアが笑顔になるには自分が幸せである必要があるということに気づけば丸く収まるのですが、それは何数冊後のお話でしょうか…。
女神の言葉通り魔人崇拝教団の活動が活発になり、魔人の影響でジェラールが変わってしまったと考えたオルタンシアは情報を集めるため、家族を守るため、本格的に社交界に出ることにしました。
一度目の処刑の原因となった類まれなる野心家の「デンターヌ」伯爵令嬢は、オルタンシア自ら妃候補を降りる同然のことを口にしたため、機嫌がよくなって去っていきましたね。
野心家で思い切りのいいデンターヌは、使いようによっては良き味方になってくれる可能性がありますかね…?
怪しさ満点の「リニエ」公爵に気に入られたオルタンシアは、リニエ自身が主催する夜会に招かれたのでした。
魔人崇拝教団の手がかりのため、参加してチロルと「女神の加護≪感覚共有≫」を使い、パーティの参加者たちの話を盗み聞ぎすると、リニエは魔人崇拝教団と手を組んで王位簒奪を目論んでいることが分かりました。
オルタンシアはリニエに賛同するふりをして、リニエからもっと情報を手に入れることにしました。
目論見通りリニエの懐に入ることが出来ましたが、リニエは魔人崇拝教団を侮ってしまっていることが分かりました。そんな破滅的な道のリニエの手を取ってしまったオルタンシアでしたが、その後すぐリニエが突然会わせたい方がいると言い、現れたのは、なんとお兄様(ジェラール)でした。
やっぱりお兄様は妹のすることなんてお見通しというわけですかね。でもこれによってジェラールを魔人崇拝教団に近づけてしまったことになってしまいました。
オルタンシアにとっては必要な手段だったかもしれませんが、予想以上のリスキーな手段だったかもしれませんね…。
というかこれ反逆罪で処刑される未来に変わってませんか?ジェラールも巻き込みそうでかなり怖いですよね。ジェラールはもちろんどんな未来であってもオルタンシアと一緒に生死を共にするでしょうが…。
9巻の感想について