ネタバレ注意
「義姉の代わりに、余命一年と言われる侯爵子息様と婚約することになりました」の3巻の感想です。
今回はクレイグとユージェニーの婚約について詳しく描かれています。
エディスはユージェニーの貴族としての気品の高さを見て、果たして自分はライオネルに釣り合っているのかが気になっていました。
ライオネルはエディスが何かに悩んでいることに気づき、ライオネルはエディスに「僕に希望をくれてありがとう」と伝えることで、エディスに自分はライオネルに必要とされていると自覚してもらうことができ、エディスの悩みも解消できたのでした。
もし仮にライオネルの体調が回復しきったとしても、ライオネルがエディスを手放すとはとても思えないですよね。自分が一番どん底にいる時に支えてくれた人は何にも代えがたい存在ですからね。
車椅子に真っ直ぐ座れるようになり、萎れていた手も健康的になったとライオネルは言っていたので、この短期間で随分と回復したみたいですね!
エディスはサイラスとアーチェから、陰でユージェニーの両親がクレイグが家を継がない可能性に激高していたと聞きました。
クレイグからこの婚約はユージェニーが悪いのではなく、自分がユージェニーに横恋慕していて、ライオネルが病に倒れて悲しんでいたユージェニーに自分の胸に秘めていた気持ちを伝えたからだ言いました。
クレイグはエディスだけでもユージェニーの味方になってくれるようにとお願いしました。快諾したエディスにクレイグはユージェニーからエディス宛のお茶の誘いの手紙を渡すのでした。
他の漫画ならその可能性もあるかもしれないと一考しますが、ここまで仲の良い兄弟が理由もなしにそんなことをするとは考えにくいですよね。ユージェニーもライオネルのことをちゃんと心配していたので、婚約者を差し置いて別の婚約者に乗り換えるなんてことしなさそうですよね。
ライオネルはユージェニーのことを女性というよりは、妹に向ける愛情を持っていたので、ユージェニーにはもっと本物の愛をくれるふさわしい相手がいるのではないかと悩んでいたそうです。
さらにライオネルは、ユージェニーの両親が権力志向が強い考え方をしていることを見抜いており、ユージェニーがその言いなりになっている心配をしていて、ライオネルはエディスにユージェニーに会うのならまっさらな気持ちで接してほしいと伝えるのでした。
ライオネルはユージェニーに「クレイグに思いを寄せていた」と言われたのにも拘らず、二人の婚約について心配していたので聖人君子かと思いました。もちろん心のどこかで違和感は感じていたのもあるでしょうが、実際には見捨てられるのと同義なことをされているため、それでも恨まないのはやはり善人だなと思いました。
ユージェニーからクレイグが自分に横恋慕を抱いていたという話は嘘だと聞かされます。
ユージェニーは自分がライオネルから妹のような扱いを受けていて、それ以上の想いがないことに気づき空回りの努力を続けていました。
そんな中ライオネルには言えないような悩みをクレイグは聞いてくれたので、私(ユージェニー)の気持ちはクレイグに傾いていったと言います。
ユージェニーはライオネルを見捨てたことを激しく悩んでいて自己嫌悪に陥っていましたが、エディスはそんなユージェニーを宥め、ライオネル達はユージェニーのことを心配こそすれど恨んではいないと思うと伝えるのでした。
結局どちらにしてもユージェニーの気持ちはクレイグに傾いていたのですね。予想では両親の意向で無理やりライオネルから引きはがされたのだと思っていたので、少し意外な展開でした。真実を知ってもやはりライオネルはただただ可哀そうな人でしたね。
ユージェニーから本題の話は白魔術師の家系についてで、聖女を輩出した白魔術師の家系の子孫はエディスだと言いました。
ユージェニーは、ライオネルを治せるのはエディスしかいないので支えてほしいと頼み、エディスもライオネルを全力で支えると応えました。
やはりエディスは白魔術師だったのですね。ライオネルは一番大変な時に聖女と巡り会えたわけですね。善人にはやはり幸せになってほしいと思うのが普通だと思うので、是非ハッピーエンドまでもっていってほしいですね!
4巻の感想について