ネタバレ注意
「悪虐聖女ですが、愛する旦那さまのお役に立ちたいです。(とはいえ、嫌われているのですが)」の2巻の感想です。
ドレスを街に買いに来た2人。
南の街では、シャーロットが社交嫌いだったため、悪虐聖女とバレないが、目立つ行動をしないようにとオズヴァルドに言われます。
服屋に行く途中、オズヴァルドは道中でたくさんの困っている人を助け、シャーロットも、それを嫌な顔をせず手伝いました。
顔が割れていないとはいえ、街中で「シャーロット」と名前を出すのは大丈夫なのか…?と思いました。
困った人を放っておけない、似たもの夫婦みたいで良いですね!
オズヴァルドが誰かを見つけたようで、シャーロットはしばらく一人で待っていると、捕らえられたフェンリルが檻から脱走し、子どもが襲われてしまいます。
子どもを身を挺して庇ったシャーロットでしたが、オズヴァルドが助けにきてくれたので、無事に済みました。
オズヴァルドは、フェンリルを傷つけまいと睡眠魔法を撃っていました。しかし、なかなか効かず苦戦していると、シャーロットはフェンリルの首の付け根に傷があることに気づきました。
まだ神力を残していると聞いたので、治癒魔法を使い、フェンリルを大人しくさせることができました。
自分の身を挺して子供を助けたり、命を懸けて神力を使ったり、これだけでも、たとえ演技だったとしても、すごい善行ですよね。まあその前の行いがもっとひどいのかもしれませんが、今のシャーロットは献身的過ぎて少し心配です。
シャーロットが冷静にフェンリルの様子を見極めたのもすごいですよね!
夜会に参加することになった二人。オズヴァルドはシャーロットに「夜会では主に俺が話すから、君はなるべく勝ち気で近寄りがたく冷たい態度をとってくれ」と言いました。
シャーロットは、オズヴァルドのいう事だけは聞くという事と、ハイデマリーから習った美しい所作を見せることができました。
扇を持っているとなんだか悪役らしく見えますね!甘え上手な(演技?)シャーロットも良いですね。美しい悪女としての雰囲気もバッチリで良いシーンでした。
その後、庭へ休憩しに行きますが、シャーロットは自分の神力が回復しつつあることをオズヴァルドに打ち明けます。
記憶が戻ってオズヴァルドを害しないように、思い出が消えてしまうかもという不安を抑えて、オズヴァルドに神力の再封印を頼みます。
しかし、オズヴァルドは今のシャーロットは「生命維持に必要な範疇」の神力しか戻っていないので、保留とすると言うのでした。
記憶が消えてシャーロットの残ったものは「恋心」だけだったのに、オズヴァルドのためならそれさえ捧げようとするところに、泣きそうになりました。
ランドルフが現れ、シャーロットには「死ぬまで我ら王族に尽くせ」という王家に伝わる禁術の契約魔術がかけられていると言いました。
夜会の日、過去の夢を見たことにより日記帳の新しいページが開けるようになり、そこには「逃がして」と書かれていたのでした。
なんだか悪虐聖女の裏にはもっと黒いものがあったようですね。もしかしてシャーロットは王家に無理やり悪を演じさせられたのでしょうか。
オズヴァルドにシャーロットの日記帳を見てもらうことは出来ないのでしょうか。シャーロットは日記帳だけは秘密にしていますよね。
庭師に、なぜオズヴァルドとランドルフが対立するのかと聞くと、庭師は一つの提案をしてきたのでした。
オズヴァルドは、シャーロットに「君が俺の役に立てばその時はデートする」という約束の元、デートに誘ったのでした。
庭師(お偉いさん)は、ランドルフのことをどれくらい知っているのでしょうか。おそらく同じ王族っぽいですから、案が上手くいくといいですよね!