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煙と蜜 5話 感想

ネタバレ注意


「煙と蜜」の5巻の感想です。

第三十五話「年越し準備とお正月様」

年の瀬に正月を迎える準備をする回です。

皇大神宮の主祭神「天照大神」や南蛮渡来の「キュウモウ」という狸の神様というのが調べたら出てきましたが、この時代では個人の家でもこのようなたくさんの神様に対して、しめ縄や門松を飾るのでしょうか。

今では残念ながら信仰が失われつつあるように思いますが、こういった行事は大切ですので、是非大切に伝わっていってほしいですね。

第三十六話「七色と十色」

12月29日、龍子は蕎麦打ちがうまいようで、文治姫子にすごいと褒められていました。

龍子はそれより、2人が仲良くなっているのが気になっていました。

グルメ漫画じゃないのに、めちゃくちゃ蕎麦が美味しそうでお腹が減っちゃいました。夜中に読んでしまったのでお腹が鳴りましたよ笑。

七味美味しいですよね。姫子のように、小さな頃は七味を入れてほしくなかったですが、中学生くらいになるとドバドバ入れてましたね。辛さは美味さ!

第三十七話「餅つきと好敵手」

12月30日、龍子は餅つきで、文治が自分より姫子を成長させることができるのかを試します。

姫子に真摯に向き合う文治を認め、龍子は一瞬自分が居る意味を見失います。

珍しく龍子の心が揺れていましたね。普段、自分をしっかり持っているのですが、やはり姫子のこととなると気持ちが入ってしまうのでしょう。

自分がどう感じるかより、「姫子が今幸せかどうか」に気づいた龍子はほんとにできる人ですね。

互いに出来ることできないことを補い合うという、これでは文治龍子が夫婦で、姫子が二人の子どもみたいですよね。姫子ちゃんごめん(龍子さんも)笑。

第三十八話「干支と双六」

大正5年12月31日、姫子は13歳になって、あと2年で文治のお嫁になれることを喜んでいました。

女中と姫子は、瑞子からプレゼントをもらうのですが、姫子はハンカチだけでなく、昔の双六も貰いました。

双六のように、13歳になっても、文治との歳の差は埋めることができないことに気づいた姫子でした。

ちょっとした(高価そう)お年玉ですね。こういうのって働いている人たちにとっては、大きなモチベーションになりますから大事ですよね!

しかし、それすらも遠慮しようとしていた龍子は一体どういう気持ちで働いているのでしょう。報酬とかより大切なものがあるという感じですよね。

第三十九話「大晦日と星々の行路」

姫子文治に、歳が追い付けないことを悔しいと言います。

文治は、「人種や見た目、性格の全てが違っても、全ての人間に平等なものは?」と姫子に問います。

答えは「時間」であり、姫子は今だからみんなに会えた、今の自分にも意味があると納得したのでした。

ここにきて、ようやくみんなの年齢が分かりましたね!

大体想像通りですが、龍子が25歳だと分かり、今でいうとまだ社会人3年目くらいなのに、大御所みたいな雰囲気あるよなあと思いました。女性はすごいなあ。

確かに全ての人にとって、時間は平等ですが、最近は時間をお金で買うという事も出来ますよね。それに大正時代でも、徒歩より車を使うことで、移動分の時間を多く使えるわけですからね。

家族みんなで賑やかに過ごす大晦日を見て、羨ましく思っちゃいました。

第四十話「熱田神宮と邂逅」

元旦、文治との待ち合わせの場所「熱田神宮」へ、こま子と向かいます。

人ごみの中、姫子こま子と離れてしまったのでした。

リンが式典終わり次第すぐ遊園地に向かっていったのが可愛かったです。楽しみだったんだろうなあ。野々目姫子と3人でまた一緒に遊んでいるところを見たい。

第四十一話「正月嫌いと迷子の娘」

姫子文治を見つけたと思い、声をかけるのですが、それは人違いでした。

しかもその相手は、前回文治の悪いうわさを流していた「」でした。

まんまと騙されてしまった姫子ですが、これは仕方ないような気がします。軍人を信じられなかったらどうすればいいのか分かりませんよね。軍人は今の時代で言う警察みたいな役割も兼ねてると思っていますが、違うのでしょうか。

第四十二話「傷と慰撫」

そんなことは全く知らない姫子は、正門へと案内するというの嘘に騙されてしまいます。

途中、と喧嘩していた人たちと二人は遭遇し、追われたため、店の中に逃げます。

姫子に手籠めにされそうになりましたが、は「気分が乗らない」と止めました。

姫子のやさしさにより、調子がくるっていると戸惑いながらも自分のペースでいる姫子。よくわからないパワーバランスになっていてヒヤヒヤものでしたが、おかしな関係で新しいなと思いました。

第四十三話「眼光と麗糸のハンケチ」

こま子文治はいなくなった姫子を探していると、すぐに見つけることができました。

姫子文治に何があったか聞かれ、「鉄軍曹に会った」と言いました。

姫子の少し乱れた髪と下駄が片方違う事に気づいた文治ですが、これは絶対何かされたなと思ったでしょうね。

まあ未遂で終わったのですが、は実質、正門に姫子を案内?したことになるのでしょうか。

あんまり悪い展開になってほしくないですね。のキャラも妹がらみで少し同情できる部分がありますし、極悪人ではないですからね…。

第四十四話「陸と海」

武藤たちは文治に誘われて柔道の初稽古に来ていました。

警察や海軍に囲まれ、居心地の悪さを感じていた寿たちでしたが、そこで文治たちは、文治の弟で海軍少尉の「勝治」に会います。

行動が早く、暴走もする勝治に終始驚かされていた武藤たちと、それに手慣れている文治が面白かったですね。

兵治もでしたが、勝治はそれの比じゃないくらい文治の事を慕っていますね。姫子勝治が会ったら、二人して文治を褒め合って、意気投合しそうですね笑。

兵治勝治の関係も、手紙でやり取りしているところを考えると、おそらく良好なのでしょう。

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