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【運命を変える?】悪役令嬢の継母は荷が重いので、全力で幸せルート目指します 1巻【転生系漫画】


今回紹介するのは「悪役令嬢の継母は荷が重いので、全力で幸せルート目指します」です。

読書が好きな普通の大学生が「乙女騎士と秘密の花園」の世界へ、伯爵令嬢バルバラ・ザイテルとして転生しました。

バルバラは18歳になり結婚適齢期になったので、父親から縁談の話をされます。

どんな相手が良いかと要望を聞かれて、バルバラはせっかく小説の世界にいるので、「顔が良ければ地位が低くても訳アリでもなんでも構いませんのでっ…!」と言いました。

その要望を聞いて父親が連れてきたのは「乙女騎士」の登場人物で「復讐でこの世を混乱と破滅へ巻き込む最強悪党ハーロルト・ベルクマン公爵と「ヒロインを苛め抜く悪役令嬢シュレンザでした。

ハーロルトと結婚すれば破滅の未来が待っていると思ったバルバラは最初は結婚を避けようとしましたが、顔が良く誠実で優しいハーロルトと可愛くて優しさを持つ純粋なシュレンザに惹かれていきます。

今が小説より時間が少し前の時間で、ハーロルトの妻がバルバラではなかったことを思い出したバルバラは、二人の未来を変えるために動くことにしました。

乙女騎士」の主人公は兄に憧れ騎士を目指す男爵家令嬢”シシリー”で、ある時見習いとして王宮の警備を務めていた時、偶然にも隠された花園があることに気づき、花園で王子に出会いそこから互いに成長しながら相手に惹かれていきます。

それを良く思わなかったのが王子の許嫁で”黒の宰相”と呼ばれるハーロルトの娘シュレンザで、シュレンザシシリーを執拗なまでに苛め抜きます。

しかし、シュレンザにそうさせているのは実はシュレンザを引き取った叔父のハーロルトでした。

ハーロルトシュレンザを王妃にすることで自分の権力をさらに高めるために、シュレンザに王子との政略結婚を命じていたのです。

ハーロルトが権力を欲していた理由は、この世界で異質である黒目黒髪である自分に唯一優しくしてくれた兄、先王ナイジェルが叔父である現国王クライヴに殺され、国王の座を奪われたと記されたと書かれた偽の内容の手紙を見たからでした。

バルバラハーロルトシュレンザを復習に利用しないようにするために、実の親子ではない二人の距離を縮めたり、ハーロルトに兄だけでなく自分も味方であると伝えたりします。

そしてバルバラハーロルトが騙されて復讐に走らないように、秘密の花園に眠っている本物の手紙を回収するために動き出すという内容です。

良かった点

①悪役令嬢の継母という独特の立ち位置

昨今の悪役令嬢モノで、悪役令嬢の実母というのは何冊か見てきたことがありますが、継母かつ(現時点で)原作の舞台に登場していない人物に焦点を合わせ、物語に干渉できる立場というのが新鮮かつ斬新で面白かったです。

②絵が良い

バルバラが言うように、バルバラも含めてハーロルトシュレンザも魅力的に書かれていたのが良かったです。特に幼少期のシュレンザが特に可愛くて、今後の成長が楽しみです!

③主人公が気ままに動くのではなく、相手を支えるために動く

最初はバルバラはただ顔の良い相手と結婚したいというありふれた自分中心の目的でしたが、自分のためでなくハーロルトシュレンザの未来のために小説の知識を使って動くというのは新しい目標だなと思いました。

個人的に気になったのがバルバラが「最終巻を読んでいない」というところで、この点は大きなターニングポイントになると思いました。

気になる点

①モブキャラにもちゃんとした顔が書かれているとなおよかった

せっかく登場人物がみな顔が良いという設定があったので、せっかくなら一人ひとり美男美女を描いてほしかったというのがあります。ただこれは無茶な要望なので、強いて言うならというだけです。

2巻レビューについて