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【過労死フラグクラッシュ】悪役令嬢、ブラコンにジョブチェンジします 2巻【転生系漫画】

ネタバレ注意


「悪役令嬢、ブラコンにジョブチェンジします」の2巻レビューです。

エカテリーナは、かつてゲームで操作していたヒロインが「他人」として行動しているのを見て、頭と体が乖離し、倒れてしまいました。

まだ上手く利奈エカテリーナの融合ができていないみたいですね。おそらく倒れた時、近くにヒロインがまだ居たと思うのですが、特に何もなかったのでしょうか。

エカテリーナアレクセイから3日間安静に過ごすことを条件に、学園に通ってよいと言われたので、大人しく安静にしていることにしました。

環境が変わるとまだ不安定とのことでしたが、逆に考えると普通に生活していくうえでは問題ない位にはなったのでしょうか。エカテリーナの母も病弱だったので、それを濃く受け継いでいないか心配ですね。

このままエカテリーナは休学していれば、平民落ちの破滅フラグは回避できても、皇国滅亡フラグが残っているので、休学して学園を離れるわけにはいきませんでした。

何気に、「兄を救う事」、「自分が断罪されないこと」の2つだけでなく、「皇国が滅亡しないこと」という3つになっていますよね。かなり大変だ…。

3日後、エカテリーナは教室に入りますが、その際「在校生代表公爵閣下」であるアレクセイが過保護なほど心配していたため、周りからドン引きされますが、とりあえずヒロインである「フローラ・チェルニー」だけには挨拶しておいたのでした。

超絶箱入りお嬢様が入ってきた!と思われているでしょうね。フローラが普通に挨拶返してくれたのがすごいくらいのインパクトのある入場でしたね。

今月下旬に魔力制御の実技授業があり、ここで発生するゲームのイベントをヒロインがクリアできなければ皇国は滅んでいたので、その対策をすることにしました。

こんな早い段階で皇国滅亡の危機が来てしまうんですか!?ヒロインが魔力制御できなかっただけで、なぜ滅亡するのでしょうか。不思議です。

ゲームでのエカテリーナの取り巻き「ソイヤトリオ」から逃げ切るために、アレクセイに頼ろうといます。

アレクセイは学園でも執務室で仕事をしており、くだらない理由に付き合わせるなんて…と思ったため、急遽一緒に昼食をとることに変更しました。

アレクセイのことを大切に思っているシーンでしたね。なるべく無駄な労力をかけさせたくないという健気な想いはしっかり伝わりました。

アレクセイは食べ盛りに年頃なのに、食への興味がないようだったので、アレクセイの為に料理にチャレンジすることにしました。

この世界の調理器具は前世と全く違うため、前世で料理をしていた経験はありますが、エカテリーナには知識も経験もなかったため、ヒロインのフローラに教えてもらうことにしました。

料理しないんで分からないんですが、やっぱり調理器具が違うと料理ってできないもんなんですかね。まあこの場合は世界から違いますから例外中の例外なのかもしれませんが。

フローラエカテリーナと同じく7か月前に母親を亡くしており、学園でいじめられて辛い思いをしているフローラと仲良くなることにしました。

「破滅フラグ対策」は変更になりましたが、皇子にさえ近づかなければ破滅フラグは問題ないはず!と考えたのでした。

フローラは苦労人で優しい子でしたね。てっきりこっちも転生者だったらどうしようと考えていたのですが、その可能性はほとんどなさそうですね!エカテリーナも自身の破滅が関わっているのにもかかわらず、仲良くしようと思ったのは人間的にできてるなと思いました。

エカテリーナは作った料理を執務室に居る兄とそのほかの人に配ったのですが、好評を貰い、感謝されるのでした。

フローラと仲良く歩いていると、突然ミハイル皇子に話しかけられます。これはゲームのイベントであり、「ヒロインが自作の昼食を持って歩く姿に興味を持ち話しかけてきて、それからたびたび皇子に差し入れして親しくなる」というものでした。

しかし、公爵令嬢の自分がいたため、身分の低い男爵令嬢のフローラには話しかけていない状況を何とかするため、強引にミハイルフローラを紹介し、差し入れをさせることでイベントをクリアするのでした。

ミハイルエカテリーナの分のパンも食べようとしたことを考えると、やはりフローラの言う通り、ミハイルの想い先はエカテリーナっぽいですね。

この出来事からやはりゲームの法則のようなものは強力に存在しており、破滅フラグも皇国滅亡フラグもすぐそこにあることが分かりました。

お似合いなミハイル皇子フローラの恋を応援するため、対策の内容を再変更することにしました。

エカテリーナの応援は空回りに終わりそうですね。フローラミハイルがくっつかなかったら問題は起きないのでしょうか?

フローラと共に執務室へ向かうと、そこには祖父の親友だった「バルタザール・フォルリ」が居ました。

フォルリ玄竜の存在を確認し、玄竜が現れた理由は、人間が森の伐採によって魔獣の生息地を侵すことになったのが原因だと言います。

玄竜は皇国滅亡ルートのラスボスの可能性があり、想像通りなら玄竜のゲームでの名前は「魔竜王ウラドフォーレン」という隠し攻略キャラのはずでした。

エカテリーナは、玄竜ルートはアレクセイが出ないと知って攻略方法に目を通しもしなかったのですが、この森林破壊の件をなんとかしたら皇国滅亡ルートを折ることに繫がるかもと考えました。

玄竜は隠し攻略キャラで利奈は全くその攻略方法を知らないという事でしたが、確かにこの件が解決して片付けば、玄竜側に攻める理由がなくなるので滅亡ルートにはいかなそうですよね!

エカテリーナは木の伐採の後、植林をすることで、玄竜に住処である森をすべて奪うつもりはないと示し、玄竜を宥められるか試してはどうかと提案します。

最近はよく新聞とかで植林の記事を見たことがあった気がします。確かに育つのに何十年とかかりますが、環境を守るためにはかならずやらなければならないことですよね。

その後、フローラは自分が庶民の生まれだとアレクセイ達に話し、ユールノヴァが笑われないためにも、アレクセイに、「私がエカテリーナにふさわしくないと考えているのならおっしゃってください。」と言います。

それに対してアレクセイは、エカテリーナに公爵令嬢として本来あるべき在り方を学んでほしいと思っていると言うのでした。(つまりふさわしくないと言っている)

アレクセイは身分にふさわしい振る舞いや考え方を身に着けることは、自分の身を守るために大切なことだと諭しますが、エカテリーナは身分が違うから相手を軽んじるのは、自分たちを虐げた祖母と同じだと言いました。

ミハイルエカテリーナのそんな身分を気にしないところに惹かれたんだと思うのですが、公爵令嬢としてのあるべき在り方とはいったい何でしょうか。抽象的過ぎてよく分かりませんが、ドロドロした世界から身を守るためとのことでしたが、むしろ身分が違っても気の合う友人とさえ過ごせれば、少なくとも学園に通っている間はアレクセイにとっても安心だと思ったのですが…。

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