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【たくましすぎる主人公】ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~ 4巻【逆転系漫画】

ネタバレ注意


「ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~」の4巻レビューです。

玲琳慧月の元へたどり着き、慧月絹秀が倒れたことを伝えます。

玲琳はもう一度破魔の矢を使うため、入れ替わりを解消するように頼みますが、神器の管轄である玄家の人間の鷲官長に引いてもらったほうが良いのではと言われます。

全く持ってその通りな正論をぶつけられ、恥ずかしがる玲琳が可愛かったです。でもこの後、破魔の矢の弦が切れてしまうから玲琳に轢かせるのが正解だったんですよね。

さらに慧月は破魔の矢で弓を引いて呪いを散らすのは、甘い対処だと言います。

慧月貴妃を呪い返すことにしましたが、蠱毒を作るまで数日かかってしまいます。

呪い返しを提案した慧月に変なところで逞しいと言っていた玲琳でしたが、臆病だと言ったのにもなかなか厳しい評価だなと笑ってしまいました。それに対し反応しなかった慧月もすごいですね。まあそれどころの事態じゃなかったからかもしれませんが。

しかし、以前玲琳がネズミの餌にしようと、莉莉がくれた全ての虫を同じ壺に保管していた結果、壺の中のムカデが他の虫をすべて捕食していたため、意図せず蠱毒が出来上がっていたのでした。

莉莉がくれたというより嫌がらせで渡してきたやつですよね、これ。ネズミってめちゃくちゃ不衛生な気がするんですが、そこは全く気にしないんですね。何のために生き残ったムカデを飼っていたのかも謎ですね(まあ離されたら離されたで困るんですが笑)。

慧月は道術を使って贄(ムカデ)を殺そうとしますが、呪いが失敗した場合、入れ替わりに関係なく、慧月の魂に返ってくるといいます。

呪いを半分にするため、いぅしょに短刀を振り落とそうとした時、貴妃が来てしまいます。

ぷんこぷんこ怒ったり、輝かしいことをしたいと思った慧月、めちゃ可愛かったですね。これってツンデレっ子ですよね。まあ無理やり玲琳によって病みからツンデレにされたようなものですが。

莉莉を誑かした雅容の正体は貴妃でありました。玲琳莉莉を庇い貴妃に人質にされてしまいます。

58ページの貴妃の笑顔KOEEEEEEE!!目が完全にイっちゃってますよねこれ…。

そのため慧月はムカデを逃がし、玲琳を解放させるのですが、玲琳が足元に近寄ってきたムカデを踏みつぶし、油断していた貴妃を倒すことで呪い返しは成功しました。

ムカデを的確に踏みつぶし、貴妃を倒すという難題をワンアクションでやってのけた玲琳。か弱かったころの彼女はもういない!

貴妃慧月達を殺そうと襲い掛かってきますが、間一髪、尭明と鷲官長が到着し、貴妃を押さえることができたのでした。

尭明は悲しみにより龍気を乱し天候を荒らしていたため、玲琳尭明をなだめます。

先生、また尭明が余計なことしてます!自分の気持ちはとりあえず置いておいて、まずは朱貴妃とこの場を何とかするのが、優先でしょうに。でも「皇太子」として、部下たちに速やかに指示をしていたところは優秀でしたね!

玲琳は償いたいと言う尭明に、「慧月を見逃すこと」「貴妃への罰は絹秀の意向を優先すること」そして最後に「これからもたびたび入れ替わることを許す」ということを条件にしたのでした。

玲琳は結局誰にも敵を抱きませんでしたね。いつも目の前の人を助けるという感じで後手ではありましたが、その対応は完璧でした。

絹秀玲琳の2人を蠱毒により害した貴妃は流刑に処され、慧月は7日間の謹慎、他朱家の人間は無罪と、絹秀から破格に寛大な処遇を与えられました。

絹秀貴妃に「心底お前に幸せになってほしかった」と伝え、かつて「離れていても、お前を想い、自分の代わりにこの武器でもって、守り続けて見せる」と20年前と同じように武器(破魔の矢)を渡すことで、貴妃は牢に閉じ込められはすれども、心は晴れるのでした。

20年前も武器を渡したときに、貴妃に「敵意の表れですか?」と言われ、「お前を守るため」という場面の再現は心にグッときました。やはり大戦犯は金淑妃でしょうね。

尭明はそれから頻繁に黄麒宮と朱駒宮を訪れ、入れ替わりを見極めようとしています。

一方玲琳達は、周りを乱しながらも入れ替わりを楽しんでいたのでした。

最後に仲良くしている玲琳慧月を見られて幸せでした。この二人相性がいいですよね!対等に接することの友人。20年前の絹秀貴妃のような固い友情がいつまでも続けばいいなと思いました。

玲琳の兄「黄 景行(けいこう)」と「黄 景彰(けいしょう)」が現れますが…?

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