ネタバレ注意
「ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~」5巻レビューです。
剣術大会で雨に打たれた続けたミーアは風邪をひいてしまいます。前世での悪夢を見るミーアなのですが、その度に友人が看病してくれていました。その際、アベルやアンヌ、クロエのほかに、シオンとティオーナも来ました。
前世とは違う道を選んだという夢と現実が交互にやってくるシーンや、思い出した夢(記憶)の相手が看病してくれていたというシーンを見ると、これまでミーアの積み重ねてきたものが形になってきて、なんだか感慨深い気持ちにさせられました。
夏休みに入り、帝国の帰路で例の日記を読むと、結果は処刑されることには変わらないのですが、義勇兵の登場、待遇の改善、人間関係の変化が起きているようでした。
帝国にかえったミーアは再び飢饉問題についてルードウィッヒと話し合います。さらなる食糧備蓄を行うため、クロエの父マルコと交渉することにしました。交渉は無事成功し、ギロチン回避へ近づくことができたのでした。
さっそくコネを使って、対策を始めましたね。ミーアがいう食料備蓄量は、ルードウィッヒからすると異常ともいえる量で、かならず大規模な飢饉が必ずおこるとミーアは言っていましたが、原因は疫病だった気がするのですが、まだほかにも理由があるのでしょうか。反乱も大きな理由の一つなのでしょうか?いずれにしても、これまでの行動では全く飢饉問題に関与しないわけではないはずですので(ラーニャとの技術開発)前世くらいの量を確保する必要があるのかが気になりました。
ミーアは新月地区へ視察のため向かうことになったのですが、そこで依然助けた男の子にユニコーンのかんざしをもらいます。神父によると、男の子の母親はルールー族の出身で、自分の今の問題に直撃しており、何とか友好的に済ませるよう頑張るミーアでした。
新月地区の描写的に外で遊んでる子どもがいたり、倒れていたり端で座ってる人などが描かれていなかったので、病院をたてたのはかなり大きな要素でしたね。
そして今回はベルマン伯爵による領地拡大の案がでるのですが、そこには森林地帯があり、さらにはルールー族の住処となっていました。軍隊を動かすことは出来ても侵攻はかなわなかったため、ミーアを利用ししようと考えます。
ミーアはギリギリのところで自身のギロチンへの危機を察知することができ、阻止するように動いていく…というところで終わりです。
ベルマン伯爵に森を切り開くように勧めた人物が怪しいですね。ミーアのギロチンの運命の修正と大きくかかわっている、もしくは元凶なのかもしれませんね。正体が判明するのはいつなのでしょうか気になるところです。