ネタバレ注意
「ヘテロギニア リンギスティコ ~異種族言語学入門~」の5巻の感想です。
冬が終わり、春が来る間に積極的に集落メンバーと関わったことで、集落メンバーについてのまとめ書きを作ることが出来ました。
それによるとハカバは集落メンバーとは比較的良い関係を築けているようですね。せっかく良い関係を築けたので、集落を出る時は寂しくなりますね。
結局仲が良かったハーピーともお別れになってしまいました。ハカバ達が集落を出ていく時は、ハーピーはハカバ達をずっと見ていましたね。心なしか寂しそうな表情に見えたのは気のせいでしょうか。またどこかで会えるとよいですね。
カシューとケクーを呼んでも反応が薄かったということは、二人はハカバ達のことを忘れてしまったということでしょうか。後にハカバのことを「センセイ」と呼んでいるので、完全に忘れたわけではないのでしょうか?
道中で、飲める水を確保するのに苦労していましたね。
冬は雪を煮沸させることでどこでも水分が手に入ると言っていましたが、奇遇にも最近視聴しているゲーム「The Long Dark」(雪山サバイバルゲーム)も雪を煮沸させて水分を確保するという仕様だったのでタイムリーな話題だと思いました。
都会の雪では煮沸させたところで絶対に体に悪そうですよね…。やはり自然豊かな田舎の雪でしかできないことだと思うのですが、魔界の雪って人間が摂取しても大丈夫なのでしょうか…。
ハカバが早く目的地に着きたいと言ったため、一番過酷な最短ルートをいくことになりましたが、ハカバはどうしてそんなに急いでいるのでしょう。
本格的な夏になるまでは、まだ2か月ほどあるのでそんなに急がなくても良いと思うのですが、一刻も早く心のモヤモヤを晴らしたかったということですかね?
傾斜でラミアが落ちてしまった時、ハカバが自分のせいだと強く落ち込んでいましたね。読者である私も落ち込んでしまいました。服の中に入っているラミアは自分を信頼してくれているとも取れますから、それを裏切ってしまったのはつらいですね。
ハーピーの捜索のおかげでラミアはみんなのところへ戻ることが出来ました。かなりの高所から落ちたはずなのに怪我をしていなかったところを見ると、やはり魔物たちは強く丈夫であることが分かりますよね。
ラミアは再びハカバのフードの中に入っていきましたが、自分が落下したのはハカバのせいと捉えているわけではないようですね。魔物たちは「~のせいで」という概念が薄いのでしょうか。
人間のように責任を取らなくてもよいというところだけを見れば良い点かもしれませんが、原因を明確にしないと改善する余地もないのが問題ですね。
過酷なルートを進んでいるだけあって、みんな疲労困憊ですね…。完全な魔物たちは頑丈そうだし食べられるものも多いので大丈夫そうですが、人間と魔物のハーフであるススキやエンコバナは辛そうでしたね。
移動の間、ずっとススキの元気がないのが可哀そうでした。まだ幼いのに満足に食事もできず、過酷な道を移動するのはとても辛いだろうに、弱音を吐いたり怒ったりするわけでもないので余計に心配になりました。
ケクーはハカバがガラスを出した時に、ハカバのことを指さして「長」と言っていましたが、これは何故だったのでしょうか。
長は長の証として綺麗なガラスを持っているということなのか、ハカバがケクーの探していた石を見せたからなのか…。ここは何気に気になるポイントでした。
クラーケンが置いていった物の中に「靴」がありましたが、どう見ても人間用の靴でしたよね。ここまで来た人間がいたということか、漂流していた靴を拾っただけか、どっちなんでしょうか。
エンコバナも先に着いていたようでしたが、川に落ちていたところをクラーケンに助けてもらったと言っていましたよね。やはり一人で行かせたのは失敗でしたね…。結果的には無事でしたが、このルートは通るべきではなかったですね。
ハカバを水中に引き込んだのは、かなりでかい魔物でしたね。ヘビのように見えましたが一体何という魔物だったのでしょうか?結局水中の住民は魚のことではなかったということで合っているでしょうか?
ハカバがクラーケンに引き上げられ、みんなの元へ着いたとき、ススキがハカバの周りをまわっていたのが可愛かったです。
ススキはハカバがいない間どうしていたのでしょうか。ワーウルフの村から随分離れてしまったので、もしハカバが死んでしまったら一人で帰るのはすごく大変そうですよね。
次巻では教授の手記を探すのでしょうか?果たして手記はどこにあるのか、誰が持っているのか気になるところです!