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ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う 1巻 レビュー


今回紹介するのは「ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う」です。

ガウェア国辺境の街に住む「スイレン・アスター」は、母から受け継いだ花魔法で花売りをしていました。

スイレンの両親は亡くなっており、まだ子どもであるスイレンは「マーサ」という叔母に引き取られていました。

しかし、その待遇はひどいもので、裏小屋に住まわせられたり、ご飯が与えられないなど、虐待を受けていました。

ある日、「リカルド・デュマース」という隣国ヴェリエフェンディの竜騎士が、ガウェア国の兵士たちにより捕らわれ、処刑まで晒し者にされていました。

スイレンは、リカルドの絶望的な状況にいても前を向いた真っ直ぐな瞳に惹かれ、毎朝誰もいない時間帯に話しかけに行きます。

街の噂では、リカルドは衛兵の命令に逆らうことができない特殊な腕輪をつけられており、騎乗していた竜のために命乞いをしたといいます。

スイレンは毎日リカルドに会いに行き、返事をしないリカルドに一方的に話しかけますが、ある日スイレンは「ヴェリエフェンディってどんな国なのかしら」と「もっと広い世界を見て見たかった…、逃げ出せたら良かったのに…」と話します。

いつものように花を売っていると衛兵からドラゴンを処刑するとの話を聞きます。

夜、竜がたらわれている檻に行き、逃がそうと試みますが上手くいかず困っていると、竜が花の香りに反応していることに気づき、魔法で花を出すと食べてしまいました。

すると竜は大きく吠え、衛兵たちに見つかり、スイレンは衛兵に怪我を負わされてしまいます。

家に帰ると叔母のマーサに「酒場の大旦那がね、お前をご際にしたいと言ってきたんだよ」と言い、金の代わりに嫁がせることを決めてきました。

好きだったリカルドにもう会えなくなるので、せめてドラゴンが今日処刑されるという事だけでも伝えました。

処刑の時間になると、ヴェリエフェンディの竜騎士団がリカルドを助けにきます。

リカルドは「ワーウィック」という竜に乗り、ヴェリエフェンディに帰ろうとしますが、途中で花魔法を使うスイレンを見つけます。

スイレンはその場を立ち去ろうとすると、「逃げ出せればよかったのに…」と言っていたスイレンを思い出したリカルドが迎えに来てくれて、ワーウィックに乗せてくれるのでした。

スイレンはその後、ヴェリエフェンディリカルドとどう過ごしていくのか、スイレンの恋はかなうのか、続きはぜひ購入してご確認ください!

良かった点

①不憫な状況にいるのに、素直で健気な主人公

幼い年齢で理不尽な目に遭っているのに、性格が曲がることなく健気で可愛らしくあるスイレンに好感が持て、応援したくなる気持ちが湧くことでスイレンが幸せになるまで見届けたいと思え、続きが早く読みたいと思える魅力がありました。

②「ここではないどこかへ」のロマンチックなバージョン

白馬の王子様が連れ出してくれるという展開が好きな人にオススメです!また、ただ守られるだけではなく、花魔法で竜に力を与えられるという点がGOODです!ヴェリエフェンディで魔法が衰退しているというのも、スイレンの貴重さを引き出しており良いですね!

気になる点

①ファンタジー要素が多い

ドラゴン、魔法といったファンタジー要素が登場するので、リアリティを重視しているという方には注意です。

2巻の感想について