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元、落ちこぼれ公爵令嬢です。 1巻 レビュー


今回紹介するのは「元、落ちこぼれ公爵令嬢です。」です。

普通の女性である「みなみ」は、「成り上がり♡ETERNAL LOVE」の主人公のライバルキャラである「クレア・マルティーノ」になっていました。

クレアはマルティーノ公爵家の長女として生まれ、ノストン国の第一王子「アスベルト・ルチア・ノッティダム」と結婚することが決まっていました。

クレアには父親「ベンジャミン」の愛妾の子で、腹違いの妹「シャーロット」がおり、腹違いとはいえクレアにとってはシャーロットは大切な妹でした。

ノストン国では15歳を迎えると精霊と契約し魔法が使えるようになるのですが、その魔力は洗礼を受けることで初めて表に出ます。

クレアも、魔力を母親の出生地が属するとされるノストン国の教会にある洗礼の泉で洗礼式が行われたのですが、魔力の強さを表す色はマルティーノ家の子女の記録にない弱い魔力の色「淡いピンク」でありました。

魔力の色は、銀→白→青→淡い青→淡いピンク→赤→オレンジ→黄色の順で強いとされるのですが、シャーロットはパフィート国の教会で洗礼を受けると「白」の魔力が発言しました。

それから二人の立場は完全に入れ替わってしまい、アスベルトの隣にはクレアでなくシャーロットが居ることが増えました。

シャーロットも最初はクレアに悪いと言っていましたが、2か月後には自然とアスベルトの隣に収まっていました。

さらに、シャーロットは周囲の人に『小さい頃からクレアに虐げられてきた』と言い触らしており、クレアを陥れていました。

クレアは身の安全の為に家を出ていき、生まれ変わって違う自分として生きるためにノストン国の修道院を目指します。

しかし、従者の馬車係にそのことを伝えると公爵家に動向がバレて迫害されかねないので、どうするかと困っていると謎の青年「ヴィーク」が話を合わせてくれて助けてくれました。

ヴィークとその仲間たちは大国パフィートの人間で、修道院のある北の地は不作が続いており治安が悪いことを教えてくれました。

クレアヴィーク達に誘われ、一緒にパフィートへ向かうことにしたのでした。

その道中で、洗礼式でクレアの魔力が低いと判定された理由、ヴィークの正体が判明します。

クレアはパフィートで仕事をしながら、とある人物の計らいで王立学園に通うことになり、新しい生活が始まるのでした。

①引き込まれるストーリー

これは言い表すのが難しいのですが、良い意味で話に終わりがなく、次々と新しい展開が待ち受けているので、気が付いたら読み終わっていたというくらい夢中になって読めました。

②逆転する時が楽しみ

ゲームの主人公であるシャーロットがゲスすぎて、シャーロットの嘘が周りにバレて堕ちていくのが遠慮なく楽しみに待てます。

クレアアスベルトに未練がなく、新しい場所で幸せに暮らそうと前向きに過ごしている点が、読んでいる方も前向きに楽しみながら読めて良かったです。

あまり復讐を考えながら暗い人生を送っているとシャーロットに振り回され続けられてるみたいでスッキリしないですからね。

①読んでいて不自然に感じる箇所がある

漫画にリアリティを求めすぎるのはナンセンスなのですが、ヴィークがたまたま現れて助けてくれたことや、顔なじみの馬車係二人が令嬢の証である長い髪を無造作に切ったことに触れないことなどが少し気になりました。

2巻感想について